FUJITSU Linkexpress Replication option説明書
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第2章 オープンサーバ間:Symfoware抽出レプリケーション> 2.9 レプリケーション運用の監視

2.9.4 ログファイルの監視

レプリケーションの運用では、レプリケーションを自動化しておくだけではなく、以下のログファイルが容量不足を起こさないように、監視を行うことが必要です。

これらのログファイルの状態は、以下の図のように遷移します。

トランザクションログファイルが満杯になり、差分ログが出力できなくなると、複写元データベースを更新する利用者プログラムの処理性能に影響がでる場合がありますので、満杯状態にならないよう監視する必要があります。(更新量の多いトランザクションや長いトランザクションの利用者プログラムが存在する状態ではエラーとなる場合があります)

差分ログが差分ログファイルに追い出された結果、差分ログファイルが満杯になると差分ログファイルは自動容量拡張します。しかし、ディスクに空きがなくなり、差分ログが出力できなくなると、コンソールにエラーメッセージが出力され、出力できなかった差分ログは破棄されますので、満杯状態にならないよう監視する必要があります。なお、利用者プログラムはエラーになりません。

コンソールについては、“はじめに”を参照してください。

レプリケーション対象表に対して、同時に実行される複数のトランザクションの更新量の合計が、2Gバイトを超えることはできません。

ここでは、これらのログファイルの監視手段と容量不足の防止方法について説明します。あわせて、差分ログファイルへの書出し処理で異常が発生した場合の対処方法について説明します。

なお、ここでは、表単位のレプリケーションの抽出定義と、グループ単位のレプリケーションのレプリケーショングループならびにレプリケーショングループに属する抽出定義を、すべて“抽出定義”とまとめて表現しています。


下へ2.9.4.1 ログファイルの監視手段
下へ2.9.4.2 トランザクションログファイルの容量不足の防止
下へ2.9.4.3 差分ログファイルの容量不足の防止
下へ2.9.4.4 差分ログファイルの異常発生時の対処

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