Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第3章 アプリケーションの開発(C言語)> 3.10 アプリケーション作成時の注意事項

3.10.1 プログラミングに関する注意事項

(1) アプリケーションの初期化について

 アプリケーションの初期化では、コマンドライン引数をCORBA_ORB_init()に渡す必要があります。

アプリケーション

初期化方法

コンソールアプリケーション

main()関数の引数argc、argvを、CORBA_ORB_init()に渡します。詳細は、サンプルプログラムsimple_sのソースsimple_s.cを参照してください。

Windows(R)アプリケーション

WinMain()関数の第3引数から、CORBA_ORB_init()に渡す形式にデータを変換します。詳細は、サンプルプログラムmsg_sのソースmsg_s.cを参照してください。データを変換するルーチンget_arg()は、arg.cに記述されています。

アプリケーション

初期化方法

システムのアプリケーション

main()関数の引数argc、argvを、CORBA_ORB_init()に渡します。詳細は、サンプルプログラムsimpleのソースsimple_s.cを参照してください。

Windows(R)アプリケーション

WinMain()関数の第3引数から、CORBA_ORB_init()に渡す形式にデータを変換します。

(2) CORBA_ORB_init()の呼出し時の注意事項

 Windows(R)アプリケーションでは、EXE部分以外でCORBA_ORB_init()を呼び出す場合、またはVisual Basicから呼び出されるDLLでCORBA_ORB_init()を呼び出す場合は、ODWIN.DLLをあらかじめEXE部分またはVisual Basicの処理内でロード処理を行い、ODWIN.DLLのロードカウンタに1を加算する必要があります。また、アプリケーションの終了時には、1を加算したロードカウンタを保持している必要があります。

(3) サーバアプリケーション作成時の注意事項

 サーバアプリケーションを作成する場合、ldコマンド実行時は"-E"オプションを、gccコマンド実行時は"-Wl,-E"オプションを指定する必要があります。サンプルプログラムsimpleのMakefileを参考にしてください。


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