Interstage Application Server SOAPサービス ユーザーズガイド

11.4.2 サンプルプログラムStringTest

　サンプルプログラムStringTest(サンプルStringTest)は、CORBA-SOAP連携のサンプルプログラムでCORBA/SOAPゲートウェイを使用してCORBAクライアントアプリケーションとCORBAサーバアプリケーションをSOAPで接続します。
　CORBAクライアントアプリケーションからは、CORBA-string型のデータをin/inoutパラメタで受け渡し、out/inoutパラメタと返り値(return)にCORBAサーバアプリケーションで設定されたCORBA-string型のデータを受け取ります。

　本サンプルプログラムは、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイを使用しますので、JDK1.3.1以降で使用可能です。

■処理概要

• CORBAサーバプログラム
  以下の1つのメソッドがあります。
  • String.op(String arg_in, StringHolder outHolder, StringHolder inoutHolder)
    　String型をinパラメタarg_in、String型のHolderクラスoutHolder、String型のHolderクラスinoutHolderを受け取り、arg_inおよびinoutHolderに設定されているString型のデータを標準出力に表示します。
    　outHolderおよび返り値にString型のデータを設定し、返します。
    　
• サンプルStringTestクライアントプログラム
  　String型のinパラメタおよびString型のHolderクラスのinoutパラメタにString型のデータを、String型のHolderクラスを作成しoutパラメタに設定しCORBAサーバアプリケーションのopメソッドを呼び出します。
  　CORBAサーバアプリケーションで設定されたString型のデータをout,inoutおよび返り値で受取り、標準出力に表示します。
  　

■サンプルStringTestの実行手順

• 環境設定
  (1)以下のディレクトリに移動します。
  　C:\Interstage\F3FMsoap\examples\SampleCORBA
  (2)Servletサービスのコンテナ監視プロセスの環境設定ファイル(jswatch.conf)に、以下の設定を追加します。
  　
  [JDK1.3.1の場合]
  　WSContainer.env=CLASSPATH=C:\Interstage\odwin\etc\class\ODjava2.jar
  　WSContainer.env=CLASSPATH=C:\Interstage\F3FMsoap\examples\SampleCORBA
  [JDK1.4の場合]
  　WSContainer.env=CLASSPATH=C:\Interstage\odwin\etc\class\ODjava4.jar
  　WSContainer.env=CLASSPATH=C:\Interstage\F3FMsoap\examples\SampleCORBA
  　
  (3) Webサービス・コンテナ(Servletサービス)を再起動します。
  (4)make.batを実行し、CORBA/SOAPゲートウェイおよびサンプルStringTestプログラムをコンパイルします。
  　
• CORBAサーバアプリケーションの起動
  (1)register.batでCORBAサーバアプリケーションをCORBAサービスに登録します。
  (2)exec-sv.batを実行し、CORBAサーバアプリケーションを起動します。
  　※　CORBAサーバアプリケーションを終了する場合は、Ctrl+C(Ctrlキーを押下しながらCキーを押下)で終了してください。
  　
• CORBA/SOAPサーバゲートウェイの登録
  (1)deploy.batを実行し、サンプルStringTestのIDL定義から作成したCORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報をWebサービス・マネージャに登録します。
  　なお、この操作はAdministratorsローカルグループに所属するユーザで実行してください。
  　
• CORBA/SOAPクライアントゲートウェイサーバントの登録およびCORBAクライアントアプリケーションの実行
  (1)システムのプロパティ([コントロールパネル]−[システム])でシステム環境変数CLASSPATHに以下のディレクトリを追加します。
  　C:\Interstage\F3FMsoap\classes
  (2)サービス画面([コントロールパネル]−[サービス])から以下のサービスを選択して起動します。
  　　CORBA/SOAP ClientGWサービス
  (3)copyclasses.batを実行しCORBA/SOAPクライアントゲートウェイのデータ変換サーバントをC:\Interstage\F3FMsoap\classesにコピーします。
  (4)cldeploy.batを実行し、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイにデータ変換サーバントを登録します。
  (5)exec-cl.batを実行しCORBAクライアントアプリケーションを実行します。
  　
• 登録情報の削除
  (1)unregister.batを実行し、CORBAサービスから削除します。
  (2)undeploy.batを実行し、Webサービス・マネージャからCORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報を削除します。
  (3)clundeploy.batを実行し、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイからデータ変換サーバントの登録情報を削除します。
  　

■サンプルStringTestの実行手順

• 環境設定
  (1)以下のディレクトリに移動します。
  　/opt/FJSVsoap/examples/SampleCORBA
  (2)Servletサービスのコンテナ監視プロセスの環境設定ファイル(jswatch.conf)に、以下の設定を追加します。
  　
  [JDK1.3.1の場合]
  　WSContainer.env=CLASSPATH=/opt/FJSVsoap/examples/SampleCORBA
  
  　WSContainer.env=CLASSPATH=/opt/FSUNod/etc/class/ODjava2.jar
  　WSContainer.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNod/lib
  
  　WSContainer.env=CLASSPATH=/opt/FJSVod/etc/class/ODjava2.jar
  　WSContainer.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVod/lib
  [JDK1.4の場合]
  　WSContainer.env=CLASSPATH=/opt/FJSVsoap/examples/SampleCORBA
  
  　WSContainer.env=CLASSPATH=/opt/FSUNod/etc/class/ODjava4.jar
  　WSContainer.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNod/lib
  
  　WSContainer.env=CLASSPATH=/opt/FJSVod/etc/class/ODjava4.jar
  　WSContainer.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVod/lib
  　
  (3) Webサービス・コンテナ(Servletサービス)を再起動します。
  (4)make.shを実行し、CORBA/SOAPゲートウェイおよびサンプルStringTestプログラムをコンパイルします。
  　
• CORBAサーバアプリケーションの起動
  (1)register.shでCORBAサーバアプリケーションをCORBAサービスに登録します。
  (2)exec-sv.shを実行し、CORBAサーバアプリケーションを起動します。
  　※　CORBAサーバアプリケーションを終了する場合は、Ctrl+C(Ctrlキーを押下しながらCキーを押下)で終了してください。
  　
• CORBA/SOAPサーバゲートウェイの登録
  (1)deploy.shを実行し、サンプルStringTestのIDL定義から作成したCORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報をWebサービス・マネージャに登録します。
  　
• CORBA/SOAPクライアントゲートウェイサーバントの登録およびCORBAクライアントアプリケーションの実行
  (1)環境変数CLASSPATHに以下のディレクトリを追加します。
  　/opt/FJSVsoap/classes
  (2)soapgwstartclgwコマンドでCORBA/SOAPクライアントゲートウェイを起動します。
  (3)copyclasses.shを実行しCORBA/SOAPクライアントゲートウェイのデータ変換サーバントを/opt/FJSVsoap/classesディレクトリ下にコピーします。
  (4)cldeploy.shを実行し、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイにデータ変換サーバントを登録します。
  (5)exec-cl.shを実行しCORBAクライアントアプリケーションを実行します。
  　
• 登録情報の削除
  (1)unregister.shを実行し、CORBAサービスから削除します。
  (2)undeploy.shを実行し、Webサービス・マネージャからCORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報を削除します。
  (3)clundeploy.shを実行し、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイからデータ変換サーバントの登録情報を削除します。