Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第2章 OLTPサーバの設計> 2.2 各種ワークユニット

2.2.8 アプリケーションの常駐/非常駐運用、マルチオブジェクト常駐運用

 トランザクションアプリケーションの場合、クライアントからの要求で、メモリ上にローディングされるアプリケーションをメモリ上に常駐させるか、非常駐にさせるかを、ワークユニットで定義することができます。また、常駐の場合も1つのプロセス上で1つのアプリケーションをローディングするか、1つのプロセス上で複数のアプリケーションをローディングするかを定義することができます。

 性能面を考慮して、それぞれ以下のような場合に使用してください。

常駐運用

 連続してクライアントからの要求が多い場合には、常駐運用にします。ワークユニット定義に指定しなかった場合の初期値は、常駐運用になります。ワークユニット起動時にアプリケーションをメモリに常駐させ、以降常駐し続けます。1つのプロセスに1つのアプリケーションを常駐できます。

非常駐運用

 システム資源などを少資源化したい場合で、クライアントからの要求が少なく、アプリケーションの種類が多い場合には、非常駐運用にします。また、オブジェクト間で優先度を設定したい場合も使用できます。
 ワークユニット定義に非常駐運用を指定した場合、アプリケーションは、クライアントからの要求があるごとにメモリ上にローディングされ、アプリケーション終了後にメモリ上から消去されます。そのため、システム資源を効率良く利用することができます。
 なお、非常駐運用の場合は、以下の点に注意してください。

 また、それぞれのアプリケーションが格納される実行モジュールについては、実行モジュールを分ける必要があります。

マルチオブジェクト常駐運用

 アプリケーションの種類が多く、クライアントからの要求も多い場合には、マルチオブジェクト常駐運用により、システム資源を少資源化できます。ワークユニット定義にマルチオブジェクト常駐運用を指定した場合、1つのプロセス上で複数のオブジェクトを処理することができます。
 マルチオブジェクト常駐運用では、常駐運用に比べローディングするアプリケーションプロセスの数を少なくできるため、メモリ消費を削減できます。
 オブジェクト間で優先度を設定したい場合も使用できます。
 なお、マルチオブジェクト常駐運用の場合は、以下の点に注意してください。

 また、それぞれのアプリケーションが格納される実行モジュールについては、実行モジュールを分ける必要があります。


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