Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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2.1.1.5 環境変数
ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を設定することが可能です。アプリケーションプロセス上に反映したい環境変数は、ワークユニット定義で行うことが可能です。アプリケーションで使用しているデータベース処理などが環境変数を使用する場合などに使用してください。
ワークユニット配下で動作するアプリケーションプロセスの環境変数は、ワークユニット定義に記載された環境変数およびisstartコマンド実行環境で設定されている環境変数の両方が有効となります。また、ワークユニット定義の環境変数とisstartコマンド実行環境の環境変数が重複している場合には、ワークユニット定義の環境変数が優先されます。
以下に各環境変数ごとに有効となる設定値を説明します。
- PATH、LD_LIBRARY_PATHおよびCLASSPATH以外の環境変数
- ワークユニット定義の“Environment Variable”に記載された環境変数とisstartコマンド実行環境で設定されている環境変数のどちらも有効です。
ただし、環境変数名が重複している場合はワークユニット定義の環境変数の値に置き換えられます。
また、ワークユニット定義内でも、[Application Program]セクションと[Control Option]セクションに同名の環境変数名が設定された場合は、[Application Program]セクションの値が有効となります。
- LD_LIBRARY_PATH


- ワークユニット定義の“Path”および“Library for Application”の値が、isstartコマンド実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
そのため、すべて有効となりますが、以下の順に優先されます。
- ワークユニット定義の“Path”の設定値
- ワークユニット定義の“Library for Application”の設定値
- isstartコマンド実行環境での設定値
- ただし、ワークユニット定義の“Path”と“Library for Application”とisstartコマンド実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHのパス長の合計が4096バイトを超えないように設定してください。
- PATH
- ワークユニット定義の“Path for Application”の値が、isstartコマンド実行環境で設定されているPATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。
ただし、ワークユニット定義の“Path for Application”とisstartコマンド実行環境で設定されているPATHのパス長の合計が4096バイトを超えないように設定してください。
- CLASSPATH
- COBRAワークユニットとEJBワークユニットで有効となり、設定方法が異なります。
- CORBAワークユニットの場合
ワークユニット定義の“CLASSPATH for Application”の値が、isstartコマンド実行環境で設定されているCLASSPATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。
- EJBワークユニットの場合
ワークユニット定義の“CLASSPATH for Application”に設定されている値が、javaプロセスの引数(-classpass)の値として設定されます。
この時、isstartコマンド実行環境で設定されているCLASSPATHはjavaプロセスの引数(-classpass)には設定されません。isstartコマンド実行環境で設定されているCLASSPATHは無視されます。
そのため、EJBアプリケーション実行時に必要なクラスパスは、ワークユニット定義の“CLASSPATH for Application”にすべて設定してください。
Interstage運用操作ツールによりInterstageの起動を行う場合は、UNIXの場合は、isstartoptoolコマンド実行時の環境変数が引き継がれ、Windowsの場合は、システム環境変数が引き継がれます。
また、isstartコマンド実行時の環境変数とワークユニット定義での環境変数の設定値は、サーバシステムで参照可能な大きさに依存します。
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