3.5.1 SNMPトラップ受信のための設定

トラップ受信のための設定について説明します。

監視対象ノードからのSNMP TRAP受信を行うため、下記の設定が必要です。

SNMP TRAP受信形態の選択

SNMP TRAP受信の形態を選択します。

直接受信
受信の流れ
- メリット:
  SNMPv3トラップも受信出来ます。
- デメリット:
  Windows標準のSNMP Trap Serviceと連携する他のアプリケーションと同居することができません。 (Systemwalker Centric Manager連携はできます。)
Windows標準のSNMP Trap Service連携
受信の流れ
- メリット:
  Windows標準のSNMP Trap Serviceと連携する他のアプリケーションと同居することができます。
- デメリット:
  SNMPv3トラップは受信できません。

SNMP TRAP受信の設定手順

SNMP TRAP受信の設定手順を下記に記載します。

Windows標準のSNMP Trap Serviceの確認
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、現在の状態を確認します。
```
> services.msc
```
Microsoftの[サービス]スナップインが起動します。操作方法詳細は[サービス]のヘルプを参照してください。
サービスに SNMP Trap Service があるか確認します。
1. ない場合
```
>  Windows標準のSNMP Trap Serviceは導入されていません。
```
  “手順4. Systemwalker SNMPトラップ受信サービスの確認”を実施してください。*1
2. ある場合
  他のアプリケーションが Windows標準のSNMP Trap Serviceを利用している可能性があります。
  - 他のアプリケーションが利用していない場合
    “手順2. Windows標準のSNMP Trap Serviceの停止設定”を実施してください。*1
  - 他のアプリケーションが利用している場合
    “手順2. Windows標準のSNMP Trap Serviceの設定変更”を実施してください。*2
    *1: SNMP TRAP受信の設定手順フローの経路(A)です。
    *2: SNMP TRAP受信の設定手順フローの経路(B)です。
Windows標準のSNMP Trap Serviceの停止設定
Microsoftの[サービス] スナップインでサービスの"SNMP Trap Service"を選択し、プロパティを開きます。スタートアップの種類(E)を"無効"にし"適応(A)"します。
Windows標準のSNMP Trap Serviceの設定変更
Microsoftの[サービス] スナップインでサービスの"SNMP Trap Service"を選択し、プロパティを開きます。スタートアップの種類(E)を"手動"にし"適応(A)"します。
Systemwalker SNMPトラップ受信サービスの確認
Microsoftの[サービス] スナップインでサービスに"SystemWalker MpWksttr"があるか確認し、Microsoftの[サービス] スナップインを終了します。
1. ない場合
```
>   Systemwalker SNMPトラップ受信サービスは導入されていません。
```
  “手順5. Systemwalker SNMPトラップ受信サービスの導入”を実施してください。
2. ある場合
```
>   Systemwalker SNMPトラップ受信サービスは導入されています。  *1
```
  “手順6. Windows標準のSNMP Trap Service連携設定”を実施してください。
*1: 他のSystemwalker 製品(V13.1.0以前)、またはSoftek Storage Cruiserが同居している場合にはSNMPv3 Trapは受信出来ません。
Systemwalker SNMPトラップ受信サービスの導入
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、サービスを導入します。
```
> [DRIVE]:                                      *1
> cd ¥[PATH]¥mpwksttr¥bin
> nwtdsch -install [DRIVE]:¥[PATH]
```
*1:上記コマンドの各文字列は以下を表しています
[DRIVE] Systemwalker Network Assistインストールドライブ
[PATH] Systemwalker Network Assistインストールディレクトリパス
例
```
C:¥>
C:¥>D:
D:¥>CD ¥NetworkAssist¥mpwksttr¥bin
D:¥NetworkAssist¥mpwksttr¥bin>nwtdsch -install D:¥NetworkAssist
```
Windows標準のSNMP Trap Service連携設定
SNMP TRAP受信の設定手順フローの(A),(B)の経路を確認してください。
- (A)の場合は、Windows標準のSNMP Trap Serviceと連携しない設定を実施してください。
  SNMPv3トラップを受信することが出来ます。
  Windows標準のSNMP Trap Serviceを利用する他のアプリケーションと共存出来ません。
  Systemwalker Centric ManagerのSNMP TRAPサービスとは連携します。
  コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、システムを再起動してください。
```
> cd ¥[Systemwalker Network Assistインストールディレクトリ]¥tools
> mpmsts OFF
```
- (B)の場合は、Windows標準のSNMP Trap Serviceと連携する設定を実施してください。
  SNMPv3トラップを受信することが出来ません。
  Windows標準のSNMP Trap Serviceを利用する他のアプリケーションと共存出来ます。
  コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、システムを再起動してください。
```
> cd ¥[Systemwalker Network Assistインストールディレクトリ]¥tools
> mpmsts ON
```

ポイント

コマンドを有効にするためにはOSの再起動が必要です。

Systemwalker SNMPトラップ受信サービスのアンインストール

Systemwalker MpWksttr(SNMPトラップ受信) サービスのアンインストール手順を以下に示します。

注意

Systemwalker SNMPトラップ受信サービスと連携する連携ソフトウェアが他に同居する場合には、アンインストールしないでください。

コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、システムを再起動してください。
```
> [DRIVE]:                                      *1
> cd ¥[PATH]¥mpwksttr¥bin
> nwtdsch -uninstall
```
*1:上記コマンドの各文字列は以下を表しています。
[DRIVE] Systemwalker Network Assistインストールドライブ
[PATH] Systemwalker Network Assistインストールディレクトリパス
例
```
C:¥>
C:¥>D:
D:¥>CD ¥NetworkAssist¥mpwksttr¥bin
D:¥NetworkAssist¥mpwksttr¥bin>nwtdsch -uninstall
```