Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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第5章 異常時の運用

5.3 運用操作時の異常

DBミラーリングサービスの運用中に、以下のコマンドが異常終了した場合のリカバリ方法について説明します。

コマンドが異常終了した場合は、標準エラー出力に以下のメッセージが出力されます。

dxinfコマンドの場合

SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 32215: dxinfコマンドの処理に失敗しました

dxrebuildコマンドの場合

SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 32214: dxrebuildコマンドが異常終了しました

dxsvstartコマンドの場合

SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 32211: dxsvstart('オプション名')コマンドが異常終了しました

dxsvstopコマンドの場合

SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 32212: dxsvstop('オプション名')コマンドが異常終了しました

dxswitchコマンドの場合

SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 32213: dxswitch('オプション名')コマンドが異常終了しました

これらのメッセージの直前にメッセージが出力されている場合は、そのメッセージにしたがってエラー原因を取り除いて、コマンドを再実行してください。
直前にメッセージが出力されていない場合は、dxinfコマンドおよびrdbbcrlpコマンドによって状態を確認し、状態に応じたリカバリを行ってください。
運用操作中にコマンドが異常終了した場合のリカバリ操作の手順を以下に説明します。

■操作の手順

■両ノード共通の操作

  1. 標準エラー出力を確認します。

  2. コマンドの異常終了メッセージ以外で異常原因を示すメッセージが出力されている場合は、それにより対処して、コマンドを再実行します。

  3. エラーメッセージが出力されていない場合、dxinfコマンドの-sオプションによりDBミラーリングサービスの状態を確認します。

    $ dxinf -s
    
    dxinf DATE:2007/09/20 TIME:21:15:32
    RDB-NAME          : dup1
    Host-Name         : cairo
    IP-address        : 10.128.25.128
    Node
      Status Service   S-Scr   RDB     Switch
      C      normal    normal  -       enable
    Monitoring
      Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
      start    start      stop   start

    Nodeの情報のうち、サービスの状態(Service)、DBミラーリングサービススクリプトの状態(S-Scr)、切替えの可否(Switch)から、対処方法を確認します。詳細は[表: dxinfコマンドおよびrdbbcrlpコマンドの実行結果とリカバリ方法の関係]を参照してください。

  4. 両ノードでrdbbcrlpコマンドの-Vオプションおよび-Dオプション、-eオプションにより情報を表示します。

    $ rdbbcrlp -V -D -e
    
    RLPid  RLPname  Purpose  LogGroup  RLPstatus  SendPath            RecvPath
        1  rlp001   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d0s3  /dev/rdsk/c0t1d0s4
        2  rlp002   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d1s3  /dev/rdsk/c0t1d1s4

    両ノードで実行し、RLPstatusが、正常(normal)か、RLP閉塞(RLPinh(own)、またはRLPinh(other))かを確認します。コマンド実行時に異常となった場合は、2つのRLPのうち、主系を特定する必要はなく、どちらかのRLPがRLP閉塞かを確認してください。

  5. RLPが閉塞していない場合、dxinfコマンドの-sオプションの実行結果によって、コマンドの再実行、あるいはリカバリ停止してから、エラー原因を取り除き、DBミラーリングサービスの再開、コマンドを再実行します。

  6. RLPが閉塞している場合、DBミラーリングサービスの緊急停止を行って、DCUの再構築を行います。

dxinfコマンド、rdbbcrlpコマンドの実行結果とリカバリ方法については、以下の表を参照してください。

[表: dxinfコマンドおよびrdbbcrlpコマンドの実行結果とリカバリ方法の関係]

dxinfコマンドの実行結果

rdbbcrlpコマンドの実行結果

対処方法

サービスの状態(Service)

DBミラーリングサービススクリプトの状態(S-Scr)

切替えの可否(副系ノードのみ)(Switch)

RLP状態(RLPstatus)

正系ノード

副系ノード

normal

normal

Enable

normal

再実行

再実行

normai

disable

normal

リカバリ停止

リカバリ停止

failure

normai

Enable

normal

リカバリ停止

リカバリ停止

failure

normai

disable

normal

リカバリ停止

リカバリ停止

failure

failure

disable

normal

リカバリ停止

リカバリ停止

failure

disable

normal

リカバリ停止

リカバリ停止

failure

−または

normalまたは

failure

RLPinh(own)または

RLPinh(other)

緊急停止

緊急停止

RLPinh(own)または

RLPinh(other)

緊急停止

緊急停止

stop

RLPinh(own)または

RLPinh(other)

緊急停止

緊急停止

r

RLPinh(own)または

RLPinh(other)

緊急停止

緊急停止

m

RLPinh(own)または

RLPinh(other)

状態なし

緊急停止

DCUの再構築の詳細については“DCUの再構築”を参照してください。

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