Systemwalker Operation Manager バージョンアップガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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付録B MpWalker/JMまたはジョブスケジューラのバージョンアップ【UNIX版】

B.1 移行手順

MpWalker/JMまたは単品製品のジョブスケジューラを移行する場合の手順を説明します。同一マシン、別のマシンのどちらへ移行する場合も手順は同じです。

◆1) ジョブスケジューラの資産のバックアップ

移行元マシンに、システム管理者(スーパーユーザ)の権限でログインし、ジョブスケジューラのデーモンを停止した状態で、以下のディレクトリの内容をバックアップします。

/var/opt/FSUNJOBSC


バックアップ例を以下に示します。

# cd /var/opt/FSUNJOBSC
# tar cvf /tmp/JOBDB.tar ./*

◆2) ユーザ環境の移行

移行元マシンのUNIXユーザ状況を確認し、移行元マシンと同様のユーザ環境を移行先マシンに作成します。

  1. ジョブスケジューラを利用しているユーザを確認する。

    移行元マシンで、以下のコマンドを入力し、ジョブスケジューラにジョブネットを登録しているユーザを確認します。

    # cd /var/opt/FSUNJOBSC
    # ls *.dbx

    表示された、“*.dbx”の“*”の部分がジョブネットを登録しているユーザ名になります。

  2. 該当するユーザの以下の環境を確認し、移行元マシンと同じユーザ環境を、usraddなどで、移行先マシンに作成します。

◆3) ジョブスケジューラデーモンの起動パラメタの確認

移行元マシンの/etc/rc3.d/S99JOBSCHスクリプトの内容を確認し、LANG環境変数、SHELL環境変数値を初期状態から変更していないか確認します。

また、デーモン起動パラメタの引数値についても変更していないかを確認します。

◆4) 移行先マシンへのSystemwalker Operation Managerのインストール

移行先のマシンへ、本バージョンのSystemwalker Operation Managerをインストールします。以下のことに注意してインストールしてください。

インストール手順の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。

◆5) ジョブスケジューラの資産のリストア

1)でバックアップしたジョブスケジューラの資産をリストアします。以下のディレクトリにリストアします。

/var/opt/FSUNJOBSC


リストア例を以下に示します。

# cd /var/opt/FJSVJOBSC
# tar xvf /tmp/JOBDB.tar

◆6) jobschconvertコマンドの実行

移行先マシンで、以下のコマンドを実行し、5)でリストアした情報をバージョンアップします。

jobschconvert

移行元マシンではLANG=jaで動作していたが、移行先マシンでOracleを利用予定のため、SJISでインストールした場合など、4)のインストール時に言語種別を変更したときは、文字コードの変換も必要のため、jobschconvertコマンドのオペランドを以下のように指定し、実行してください。

jobschconvert SJIS

jobschconvertコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

◆7)デーモン起動スクリプトの編集(必要な場合のみ)

3)で確認した移行元マシンで、/etc/rc3.d/S99JOBSCHスクリプトのSHELL環境変数が編集されていた場合、移行元マシンと同様に移行先マシンのSHELL環境変数も編集します。

◆8) Systemwalker Operation Managerサーバの起動

Systemwalker Operation Managerサーバを起動またはシステムをリブートしてください。

◆9) ジョブスケジューラデーモン起動パラメタの編集

3)で確認したジョブスケジューラデーモン起動パラメタに変更があった場合、以下の手順で表示される[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウで、起動パラメタを設定してください。

  1. [スタート]メニューの[プログラム]から[Systemwalker Operation Manager]を選択し、表示されたサブメニューから[環境設定]−[環境設定]をクリックします。
  2. [Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウが表示されるので、必要に応じて接続先などの情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
  3. 表示された[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[ジョブスケジューラ]の[起動パラメタ]ボタンをクリックします。

    → [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウで、起動パラメタを編集した後、Systemwalker Operation Managerを再起動してください。


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