Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第2章 運用方法 |
IDC(Internet Data Center)などでは、企業セキュリティを向上させるために、NATルータによるアドレス変換機能を利用し、顧客環境での内部ネットワークアドレスを隠ぺいし、外部へ公開されることを防止するような環境が増えてきています。
このようなNATルータを用いた環境では、アドレス変換機能により隠ぺいされた内部ネットワークを、NATルータを越えた外側のネットワークから運用管理することが求められます。
NATには隠ぺいされるIPアドレスと変換されたIPアドレスが静的に対応づけられる静的変換機能と、隠ぺいされるIPアドレスに対して、動的に変換されたIPアドレスを対応づける動的変換機能があります。
Systemwalker Operation Managerでは、1:1静的アドレス変換機能だけを適用の対象とします。
1:1静的アドレス変換機能では、NATにより隠ぺいされるIPアドレスと、アドレス変換機能によって変換されたIPアドレスは、1:1で静的に対応づけられます。
Systemwalker Operation Managerでは、以下のNATを用いた構成を基本として、運用管理を行うことができます。
IPアドレス1を持つサーバ1と、NAT環境にIPアドレス2を持つサーバ2がある構成で、NATルータのアドレス変換機能によって、NAT環境のサーバ2のIPアドレス2が、サーバ1側から隠ぺいされ、サーバ1からサーバ2はアドレス変換機能により変換されたIPアドレス2'として見えます。
NAT環境にある、サーバ2およびクライアントから、サーバ1のIPアドレス1は隠ぺいされず、サーバ2から、サーバ1はIPアドレス1として見えます。
IPアドレス1を持つサーバ1と、NAT環境にIPアドレス2を持つサーバ2がある構成で、NATルータのアドレス変換機能によって、NAT環境のサーバ2のIPアドレス2がサーバ1側から隠ぺいされ、サーバ1からサーバ2は、アドレス変換機能により変換されたIPアドレス2'として見えます。
NAT環境にある、サーバ2およびクライアントからサーバ1のIPアドレス1も隠ぺいされ、サーバ2から、サーバ1はアドレス変換機能により変換されたIPアドレス1'として見えます。
NAT環境でSystemwalker Operation Managerを使用する場合、以下の構成図のようにWebブラウザを用いて、NAT環境にあるSystemwalker Operation Managerサーバを、監視/操作することができます。この場合、NAT環境にあるSystemwalker Operation Managerサーバ側に、WWWサーバが必要です。
ジョブの登録は、LAN内から、Systemwalker Operation Managerクライアントを使用して行ってください。
Webブラウザから使用できる機能については、“Webブラウザから使用する場合”を、監視を行う場合の環境定義の詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。
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