Interstage Portalworks 解説書
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目次
索引

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3.1.2 導入前の作業
Portalworksを導入するにあたって、以下の作業が必要です。

- サービス利用対象者の検討
どのようなサービスを、だれに対して提供するのかを検討します。次の“提供するサービスの検討”と並行して考える場合も多いでしょう。一般利用者、サービスを管理する利用者、業務内容によっては承認処理を行う利用者など、サービスにかかわる利用者を明確にしてください。
- 提供するサービスの検討
今すでにある業務を利用して、どのような新しいサービスを提供するのかを検討します。使い勝手が悪いとか、管理がしづらいなど、現状のサービスにおける改善要望を、上記で検討したサービス利用対象者からヒアリングするのもよいでしょう。このようにして集めた情報をもとに、現状のサービスを組み合わせて実現できるサービスを検討します。
- 提供するサービスのデザイン
検討した新しいサービスについて、詳細を検討します。この作業は次に述べる“利用者のグルーピング”と並行して考える場合も多いでしょう。以下におもな検討項目を示します。
- サービス連携の仕様
複数のサービスを連携させて新しいサービスを実現する場合、各サービスの呼び出し順序、各サービス間でどのようなデータを受けわたすのかという入出力のインタフェースなどを検討します。
- Webブラウザ画面のデザイン
各サービスから返されるデータを、どのように融合・加工して画面に表示させるのがよいかを検討します。また、同じサービスでもロールごと(例えば一般利用者とサービス管理者)で選択できるメニューを変えたい場合もあるでしょう。そのようなケースも考慮して画面を検討します。
- 利用者のグルーピング
“提供するサービスのデザイン”で検討する新しいサービスの仕様を実現するために、“サービス利用対象者の検討”で検討した利用者を、どのようにグルーピングすればよいかを検討します。“提供するサービスのデザイン”と並行して考える場合も多いでしょう。
- ビジネスシナリオのデザイン
“提供するサービスのデザイン”、“利用者のグルーピング”でまとめた情報をもとに、以下の作業を行います。
- ロールの設計
提供するサービスおよび利用者のグルーピングの情報をもとに、どのサービスをどのグループに利用させるのかを検討します。
- シナリオの設計
Webサービスの提供やサービス連携の仕様、ロールごとの画面仕様などを考慮し、シナリオの作成が必要な場合、アクティブシナリオとアクティブドックの仕様を検討します。
ロールの定義方法についての詳細は、“Portalworks管理者ガイド”を参照してください。シナリオの作成方法についての詳細は、“Portalworksシナリオ作成支援ガイド”を参照してください。
このほかに、以下の検討項目も必要になります。
- ディスクおよびメモリ見積もり作業
Portalworksを運用するために必要となるサーバ側のディスクおよびメモリ見積もりを、検討した運用設計の内容に応じて算出します。
見積もりについては、“Portalworks管理者ガイド”を参照してください。
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