PRIMECLUSTER Wizard for NAS 導入運用手引書 4.2 - Linux for Itanium -
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目次

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第5章 留意事項
本製品の留意事項について説明します。
■留意事項
- スケーラブル運用で UnLockFlag を always に設定した場合、スプリットブレイン発生時にUnlock 処理が実行されます。この場合、NFS の再ロック処理が実行され、ファイルロックが再設定されるため動作に影響はありません。但し再ロック処理の際、サーバからの応答を待つ間、処理が遅くなる場合があります。
- /etc/fstab.pcl に NAS 装置のホスト名の代わりに IPアドレスを指定した場合、NFS のロック制御処理が正常に行われない場合があります。必ずホスト名で指定してください。また、指定するホスト名は NAS 装置に設定したホスト名と同一にしてください。
- NAS 装置の hosts ファイルにクラスタノードのホスト名を登録する場合、クラスタノードに設定されているホスト名と同一にしてください。異なっている場合、NFS のロック制御処理が正常に行われない場合があります。
- 本製品では /tmp に一時的にファイルを作成します。/tmp のアクセス権の不用意な変更、/tmp 上のファイルの不用意な削除、/tmp の空き容量不足ということが無いようにしてください。
- NAS 装置をクラスタ構成にした場合、takeover/giveback を正常に行うためには、NAS 装置の etc/exports ファイルに使用するボリュームを設定しておく必要があります。
- NAS 装置をクラスタ構成にした場合、takeover/giveback 中に NAS 装置が一時的に応答しない状態になります。この際にフェイルオーバが発生することを防ぐため、NAS 装置をクラスタ構成にした場合は、RemoteFileSystems リソースの ServerTimeout および Timeoutの値を300秒程度に延ばしてください。(指定する値は環境によって変化します。)
- 以下の場合、NASリソースの状態は、Warningになりません。
- スタンバイ構成でかつ、NAS クラスタの自動 takeover 機能を使用しない場合
- 手動による takeover や、ネットワーク異常以外での NAS 装置の切替えが行われた場合
- DataONTAP7.2 以降の Negotiated Failover for Networking 機能による takeover が実行された場合
takeover された NAS 装置の切り戻し (giveback) を行う場合には、切り戻し中の再 takeover が実行されないように Wizard for NAS の監視中断を行ってください。
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