Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第5章 資源を配付する(資源配付) | > 5.3 資源配付の運用手順 | > 5.3.7 クライアントへ資源を配付する |
スタートアップ拡張は、システム起動時に[資源配付]による資源配付・適用(ダウンロード)を自動起動し、その処理が完了後、[資源配付]独自のスタートアップに登録されたアプリケーション群を起動する機能です。
システムのスタートアップにより[資源配付]のダウンロードと業務/運用アプリケーションを同時に起動した場合、[資源配付]の処理対象資源と業務/運用アプリケーションが扱う資源が競合し、[資源配付]およびアプリケーションの異常終了やシステムの性能劣化が発生することがあります。
スタートアップ拡張を利用すると、システム起動時の[資源配付]と業務/運用アプリケーションの起動を制御し、上記のトラブルを回避することができます。
スタートアップ拡張は、[資源配付]独自のスタートアップ(資源配付正常スタートアップおよび資源配付異常スタートアップ)と、システムのスタートアップに登録してシステム起動時の資源配付クライアント処理の制御を行う“スタートアップ拡張”アイコンから構成されます。
システムのスタートアップで起動していた業務/運用アプリケーションを、資源配付独自のスタートアップに移動、登録します。これだけで、システム起動時はスタートアップ拡張の制御により、資源配付による資源配付・適用が完了後に、資源配付独自のスタートアップに登録されている業務/運用アプリケーションが起動されるようになります。
また、資源配付による資源配付・適用の結果(正常/異常)に従って、資源配付独自のスタートアップを自動的に切り替えて、運用を変更することが可能です。
スタートアップ拡張は、適用結果に応じて[資源配付]が提供する以下のスタートアップに登録されているプログラムを実行します。
適用正常:“資源配付正常スタートアップ”
適用異常:“資源配付異常スタートアップ”
運用に応じて、それぞれのスタートアップに必要なプログラムの起動コマンドを登録してください。
スタートアップ拡張は、資源配付クライアントのインストール時に自動的にセットアップされます。ただし、このままでは資源配付クライアントの自動起動は行われません。
[資源配付]による資源配付および適用の結果に応じた運用を行うためには、システムのスタートアップおよび[資源配付]が提供するスタートアップを運用に合わせてカスタマイズする必要があります。
システム起動時のダウンロード起動の設定
システム起動時に資源配付および適用を行うには、システムのスタートアップに登録されているスタートアップ拡張が、システム起動時にダウンロードを自動起動するよう、[資源配付クライアント設定]を変更する必要があります。
システム起動時にダウンロードを自動起動するスタートアップ拡張の設定は、[資源配付クライアント設定]ウィンドウの[実行環境]で変更することができます。
スタートアップのカスタマイズ
以下のフォルダに、運用に合わせてアプリケーションを登録、移動および削除します。
アプリケーションの登録、移動および削除は、システム標準の操作(ドラッグ&ドロップ、アイコン/ショートカットの登録など)で行うことができます。
[システムのスタートアップ]
資源配付クライアントのインストール後は、資源配付のスタート機能が登録されています。[資源配付]による資源配付適用と同時に動作して問題のないアプリケーションは登録可能ですが、安全のためできるだけ登録を避けるようにしてください。
アプリケーションの新規インストール時、システムのスタートアップにアプリケーションが追加登録されることがあります。アプリケーションの新規インストールを行った場合は、システムのスタートアップをチェックし、[資源配付]が提供するスタートアップに移動するようにしてください。
[資源配付正常スタートアップ]
資源配付クライアントをインストール後は、何も登録されていません。システム起動時の[資源配付]による資源配付/適用を行わない場合、および[資源配付]による資源配付/適用が正常に終了した時に起動する業務アプリケーションおよび運用アプリケーションを登録してください。
[資源配付異常スタートアップ]
資源配付クライアントをインストール後は、何も登録されていません。[資源配付]による資源配付および適用が異常終了した時に起動する業務アプリケーションおよび運用アプリケーションを登録してください。
システム起動時に資源配付・適用を行わない場合
システム起動時にダウンロードを起動しない設定の場合は、システム起動時に資源配付正常スタートアップに登録されている業務/運用アプリケーションが起動されます。
(1)(2)システムの起動後、スタートアップに登録されているスタートアップ拡張が自動的に起動されます。
(3)スタートアップ拡張は、[資源配付クライアント設定]の[実行環境]ページの自動起動の設定に従い、ダウンロードを起動します。ダウンロードは、運用管理サーバに受信するデータが存在する場合(世代不一致)は、ダウンロード処理(受信/適用/適用結果通知)を行います。
(4)スタートアップ拡張は、ダウンロードが正常に終了した場合または受信するデータがない場合(版数一致)、正常と判断して資源配付正常スタートアップに登録されているアプリケーションを起動します。ダウンロードが異常終了した場合は、資源配付異常スタートアップに登録されているアプリケーションを起動します。スタートアップ拡張は、資源配付正常スタートアップまたは資源配付異常スタートアップに登録されているアプリケーションの起動が完了すると、停止します。
(1)(2)システムの起動後、スタートアップに登録されているスタートアップ拡張が自動的に起動されます。
(3)スタートアップ拡張は、[資源配付クライアント設定]の[実行環境]ページの自動起動の設定に従い、ダウンロードを起動します。
ダウンロードは、受信した資源が動作中のファイルの置き換えを行う場合、スタートアップ拡張に動作中のファイルの置き換えを行う必要があることを通知します。
また、ダウンロードは動作中のファイルの置き換えを行うことを[メンテナンスログファイル]に記述します。
(4)スタートアップ拡張は、動作中のファイルの置き換えを行う必要があるため、資源配付異常スタートアップに登録されているアプリケーションを起動します。
(1)(2)システムの起動後、スタートアップに登録されているスタートアップ拡張が自動的に起動されます。
(3)スタートアップ拡張は、動作中のファイル置き換え中のため、ダウンロードを起動します。ダウンロードは、動作中のファイルの置き換え完了確認を行い、その結果より適用結果を通知します。
(4)スタートアップ拡張は、ダウンロードが正常に終了した場合または受信するデータがない場合(版数一致)、正常と判断して資源配付正常スタートアップに登録されているアプリケーションを起動します。ダウンロードが異常終了した場合は、資源配付異常スタートアップに登録されているアプリケーションを起動します。スタートアップ拡張は、資源配付正常スタートアップまたは資源配付異常スタートアップに登録されているアプリケーションの起動が完了すると、停止します。
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