Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第5章 資源を配付する(資源配付)> 5.3 資源配付の運用手順> 5.3.2 資源を登録する

5.3.2.1 開発システムから運用管理サーバへ資源をアップロードする

資源配付のアップロード機能により、開発システムから運用管理サーバに資源を登録します。

運用管理クライアントと資源配付のクライアント機能を同じPCにインストールすれば、運用管理クライアントを開発システムとして使用することができます。ただし、資源配付のクライアント機能を、運用管理クライアントのウィンドウ操作で使うことはできません。

以下に開発システムへの資源の登録方法、および運用管理サーバへの資源のアップロード方法を説明します。

システム

資源登録方法

開発システムへの登録

運用管理サーバへのアップロード

サーバ

drmsaddコマンド

または

[資源配付]ウィンドウ

  • 資源の登録:

    • [アクション]−[資源の登録]メニューの操作

drmssndコマンド

または

[資源配付]ウィンドウ

  1. 個別資源作業の追加:

    1. [アクション]−[メンテナンス作業の追加]−[個別資源]メニューの操作

  2. 個別資源作業の配付:

    1. [アクション]−[資源の配付]メニューの操作

クライアント

[アップロード情報設定]ウィンドウからの操作

資源をサーバの[資源配付]に登録する機能です。登録するファイルは一覧表示されるので、その中から必要なファイルを選択することができます。
また、前回登録したファイルから変更されているファイルだけを自動的に選びだすことや、ファイルを圧縮して登録することもできます。

図:開発システムからの運用管理サーバへの資源登録手順”に、開発システムからの運用管理サーバへの資源登録の手順を示します。

[図:開発システムからの運用管理サーバへの資源登録手順]


PCクライアント固有

登録時に資源を圧縮することができ、効率的に資源を配付することができます。以下に資源の圧縮の方式を説明します。

システム

資源登録時の圧縮

Windows(R) 2000
Windows(R) XP
Windows Vista

compress

圧縮は、アップロードを行うクライアントでcompress.exeというコマンドを呼び出すことで実現しています。compress.exeの存在するドライブ、ディレクトリはユーザの環境変数PATHに設定してください。

なお、compress.exeは以下の製品で提供されています。

◆1)開発システムに資源を登録する

登録機能を使用して資源を開発システムに登録します。資源の登録には、登録コマンドまたは[資源配付]ウィンドウを使用します。
登録する資源がUNIXのパッケージ形式の製品の場合、その製品は対話形式のパッケージの場合があります。通常、対話形式のパッケージの場合、適用処理でオペレータとの対話を行いますが、資源配付では資源の登録時に資源配付を行う管理者と対話を行うことにより、資源の適用処理の自動化を実現します。したがって、資源の登録時、システムより資源配付を行う管理者からの応答を促すメッセージが出力された場合、そのメッセージに対して資源配付を行う管理者が応答する必要があります。

◆2)運用管理サーバに資源をアップロードする

開発システムに登録した資源は、資源配付のアップロード機能を使用して運用管理サーバの管理ファイルに登録します。
クライアントについては、直接資源を運用管理サーバに登録します。アップロード機能を使用する場合は、あて先システム名が定義されていることを確認してから使用してください。

アップロード機能を起動した時に、最初に以下の[アップロード情報設定]ダイアログボックスが表示されます。

[図:アップロード情報設定画面]

階層型ディレクトリの取扱い

資源配付クライアントでは、アップロードを使用し、特定のディレクトリ配下のサブディレクトリを含む複数ファイルに、ディレクトリを含めて登録できます。この資源を各クライアントにダウンロードする場合、適用先ディレクトリ配下にアップロードしたディレクトリ構成と同じディレクトリ構成で適用します。
このとき、適用先ディレクトリからその配下のサブディレクトリの一番深い階層までの長さが、システムで扱える範囲を超えないように注意してください。

[図:階層型ディレクトリの取扱い]

準備作業

扱う資源にあわせて資源グループの[資源種別]を決定します。プログラムとデータはそれぞれ資源グループを分けます。ここでは、在庫管理を表計算ソフトで行います。データはワークシート形式ですからテキストデータになります。このときの[資源種別]として、管理プログラムはバイナリデータにします。[資源種別]ごとに資源グループを決定して、サーバの[資源配付]に登録します。

資源の登録作業

アップロードを使って、プログラムとデータをそれぞれの資源グループに登録します。このとき、資源の登録を行うパソコンはできるだけ1台に限定してください。複数台から登録すると、同じ資源を二重に登録したりするなどのさまざまなトラブルのもとになります。
資源を登録するときには、資源ごとに変更種別が設定されます。アップロードの指定の方法によって以下の変更種別が設定されます。変更種別について以下の図に処理を示します。

前回アップロード取り出しディレクトリとの比較は、ディレクトリを含むファイル単位で行います。ファイルが存在しないディレクトリについても、アップロード対象となります。

以下にサブディレクトリを有効にした前回アップロード取り出しディレクトリと比較した場合のアップロード対象ファイルの例を示します。

[図 変更種別の処理について]

資源の配付

セットアップした内容の確認を行います。オンラインで資源配付の運用に入る前にテストをしてください。正しく資源配付が行われ、すべての処理が正常に完了した場合、配付の環境は正常です。もし、エラーが出た時には対処の方法を確認して、原因を取り除いてテストをしてください。
ダウンロードには、[メンテナンスLOG]を採取する機能があります。この機能を有効にしておけば、どの資源グループで中断したのかなどの理由をファイルに保存することができます。

オンライン配付の実施タイミング

アプリケーションの実行プログラムやデータファイルを、アプリケーションの動作中にオンライン配付することは大変危険です。
アプリケーションによっては、データファイルの排他制御を行わないものもあります。
このことを十分考慮した上で、オンライン配付(特にダウンロードと適用)の実施タイミングを決定してください。
以下に代表的なオンライン配付の実施タイミングと、環境設定の方法などについて説明します。
  1. 業務開始時にオンライン配付を行う

    [資源配付クライアント設定]の[実行環境]ページの[ダウンロード実行環境設定]ダイアログボックスで、ダウンロードの処理形態に“[一括]”およびダウンロード終了後の処理に“[通常終了]”を設定します。次に“システムの起動時に資源配付を自動的に起動する”の説明に従って環境設定を行います。これで作業は終了です。
    上記の環境設定を行うことにより、業務開始時(システムのセション開設時)に自動的にダウンロードが起動され、オンライン配付のすべての処理を行います。

  2. 業務終了時にオンライン配付を行う

    [資源配付クライアント設定]の[実行環境]ページの[ダウンロード実行環境設定]ダイアログボックスで、ダウンロードの終了後の処理に“[シャットダウン]”を設定します。
    業務終了時に、すべてのアプリケーションを終了し、その後、ダウンロードを起動します。オンライン配付が終了したあと、システムはシャットダウン処理を開始し、電源を切断できる状態になります。ただし、スタートアップグループには、登録しないでください。


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