Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 資源を配付するための動作環境を定義する> 1.7 業務構成情報と適用先の定義> 1.7.3 クライアントの業務構成情報の定義

1.7.3.2 クライアントの業務構成が異なる場合の設定方法(ポリシーを使用しない方法)

運用管理サーバからクライアントの業務構成の設定は、ポリシー設定画面から行うことができます。ここでは、クライアントへのポリシー設定機能を使わないで、クライアントへ業務構成を設定する場合の方法について説明します。

運用管理サーバからのクライアント業務構成の指定において、業務構成情報が異なるクライアントが存在する場合の指定方法について説明します。

業務構成が異なるクライアントの業務構成指定は、作成する業務構成用バッチファイルの記述で対応できます。作業手順とクライアントにおける設定は“運用管理サーバからの業務構成の設定方法(ポリシーを使用しない方法)”と同じです。バッチファイルがクライアント側で実行されるときに、自システムに対する業務構成情報かどうかを判定する処理を、バッチファイルに記述します。

クライアントの業務構成が異なる場合の業務構成の記述形式を、“表:業務構成が異なるクライアントのバッチファイル記述形式”に説明します。

[表:業務構成が異なるクライアントのバッチファイル記述形式]

設定項目

記述形式

自システムの判定

nodechk -c コンピュータ名| -i IPアドレス(注)

(注) 指定された[コンピュータ名]または[IPアドレス]が自システムと一致しているかの判定は、nodechkコマンドで指定します。コマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

図:業務構成が異なる場合の業務構成設定バッチファイルの記述例”に、バッチファイルの記述例を示します。

[図:業務構成が異なる場合の業務構成設定バッチファイルの記述例]

  %drmsc%\nodechk -i 133.162.104.1   ←クライアント"133.162.104.1"の
                                        個別業務設定
  IF ERRORLEVEL 4 GOTO ERR4
  IF ERRORLEVEL 3 GOTO ERR3
  IF ERRORLEVEL 1 GOTO JOB1
    %drmsc%\drmsdfn -a job -j   業務A -d D
    IF ERRORLEVEL 4 GOTO ERR4
    IF ERRORLEVEL 3 GOTO ERR3
    GOTO COM

:JOB1
  %drmsc%\nodechk -i 133.162.104.2   ←クライアント"133.162.104.2"の
                                       個別業務設定
  IF ERRORLEVEL 4 GOTO ERR4
  IF ERRORLEVEL 3 GOTO ERR3
  IF ERRORLEVEL 1 GOTO JOB2
    %drmsc%\drmsdfn -a job -j 業務A -d E
    IF ERRORLEVEL 4 GOTO ERR4
    IF ERRORLEVEL 3 GOTO ERR3
    GOTO COM

:JOB2
              ・
              ・
              ・
:COM
  %drmsc%\drmsdfn -a job -j 業務B -d D   ←PCクライアント共通の
                                            業務設定
  IF ERRORLEVEL 4 GOTO ERR4
  IF ERRORLEVEL 3 GOTO ERR3
              ・
              ・
              ・
%drmsc%\drmscmp -a script -c 0          ←業務設定の正常を結果通知
GOTO END

:ERR4
  %drmsc%\drmscmp -a script -c 4        ←業務設定の異常を結果通知
:ERR3
  %drmsc%\drmscmp -a script -c 3        ←業務設定の異常を結果通知

通常は業務構成が異なるクライアントに対する個別資源は、別資源グループで配付を行います。しかし、業務構成が異なるクライアント数が多い場合、個別資源グループの数も多くなり、管理の煩雑および性能の劣化を引き起こす原因となる場合があります。この場合、クライアントごとに異なる個別資源を1資源グループに含め、事前にクライアントの作業領域に適用しておき、そのあと上記のバッチファイルで目的先への資源コピーおよび作業領域資源の削除を実行させることも可能です。

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