Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1章 資源を配付するための動作環境を定義する | > 1.5 クライアントの動作環境を定義する | > 1.5.2 動作環境を定義する |
資源配付クライアントの[資源配付クライアント設定]を利用して、クライアントの動作環境を設定することができます。
資源配付クライアントの[資源配付クライアント設定]は、“Systemwalker Centric Manager”プログラムグループの[環境設定]フォルダから[資源配付クライアント設定]アイコンを選択して起動します。
ここでは、資源配付クライアントの[資源配付クライアント設定]について、以下の項目の設定方法を説明します。
[実行環境]
[セション開設]
なお、上記以外の[インベントリ情報]、[メンテナンス版数]および[業務情報]については、ポリシー設定することができます。“運用管理サーバからクライアントにポリシーを設定する”を参照してください。
資源配付クライアントのパラメータ格納ファイルは、インストール時に作成された[資源配付クライアント設定]によって情報を設定します。環境変数“DRMSC”に設定されている、資源配付クライアントが格納されているディレクトリに“DRMSPARM”という名前で作成します。
このファイルには、[資源配付クライアント設定]の[実行環境]ページで指定した[DRMS管理ファイル格納ディレクトリ]、ダウンロードの起動パラメータ、アップロードの起動パラメータおよび通信時の設定などの情報を格納しています。
[実行環境]ページでは、資源配付クライアントが提供する各機能共通の実行環境、ダウンロード機能の実行環境およびアップロード機能の実行環境を設定します。
ここで設定する情報は、資源配付クライアントが動作するために不可欠な情報であるため、[資源配付クライアント設定]の初回起動時は、最初にこのページをダイアログボックスとして、以下のように表示します。
ここでの選択に応じて、[資源配付クライアント設定]の各機能を実行するダイアログボックスが表示されます。[資源配付クライアント設定]の各ダイアログボックスの構成を図に示します。
設定項目には以下のものがあります。
[DRMS管理ファイル格納ディレクトリ]を作成するドライブ、ディレクトリを30バイト以内で指定してください。この設定項目を省略することはできません。
[DRMS管理ファイル格納ディレクトリ]を変更する場合は、[資源配付クライアント設定]の起動直後に行ってください。
[実行環境]ページ以外のページを選択後、再度、[実行環境]ページを選択すると[DRMS管理ファイル格納ディレクトリ]がグレーアウトされます。この状態で[DRMS管理ファイル格納ディレクトリ]を変更する場合は、[OK]ボタン、または、[キャンセル]ボタンをクリックして一度[資源配付クライアント設定]を終了させた後、[資源配付クライアント設定]を再起動してください。
[DRMS管理ファイル格納ディレクトリ]配下に資源配付が作成したファイルを、バックアップ以外の用途で参照しないでください。また、[DRMS管理ファイル格納ディレクトリ]配下には、ユーザ任意のファイル作成はできません。
メンテナンスLOGの作成について、チェックボックスで指定します。チェックボックスが有効になっている場合は、ダウンロード機能実行時にすべての処理経過がLOGファイルに出力されます。
メンテナンスLOGのファイル名を、ドライブ名を含むフルパス名で指定します。[メンテナンスLOGを作成する]チェックボックスが有効になっている場合は、この設定項目を省略することはできません。また、[メンテナンスLOGを作成する]チェックボックスが有効になっていない場合は、この設定項目は無視されます。
システム起動時に資源配付スタートアップ拡張機能より、ダウンロード機能を起動するかどうかをオプションボタンで選択します。
なお、サービス起動により、ダウンロード機能を起動する場合は、必ず[起動しない]を選択してください。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントのアップロード機能を実行するために必要な環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
アップロード機能終了後の結果表示についてオプションボタンで選択します。
データ圧縮機能の使用について、アップロード機能使用時の省略値をチェックボックスで指定します。チェックボックスが有効になっている場合は、アップロード機能実行時にデータを圧縮してサーバの資源配付に登録します。
なお、本チェックボックスを有効にするために、“データ圧縮機能を利用するための定義”で示す準備を、事前に実施しておいてください。
アップロード機能が処理中に使用する作業用ファイルを作成するドライブ、ディレクトリを指定します。ここで指定するディレクトリは前もって作成しておく必要はありません。この設定項目を省略することはできません。
[作業用ファイル格納ディレクトリ]は、アップロードが作業ファイルを作成するためのディレクトリです。[資源配付クライアント設定]の[実行環境]の[アップロード実行環境設定]ダイアログの[作業用ファイル格納ディレクトリ]に指定した場所に指定された名前で作成します。
アップロード作業ディレクトリの構成を以下に示します。
[制御情報ファイル(CTL)]
アップロード情報設定ダイアログボックスおよびアップロードボックスで設定した情報が設定されているファイルです。
[追加資源グループ保存ファイル(APLDIR)]
登録された追加資源グループ情報が保存されているファイルです。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントのダウンロード機能を実行するために必要な環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
ダウンロード機能の処理形態をオプションボタンで選択します。
ダウンロード機能終了後の処理をオプションボタンで選択します。
ダウンロード機能終了後の結果表示についてオプションボタンで選択します。
ダウンロード機能処理時に出力されるメッセージボックスの表示をオプションボタンで選択します。
[あり]を選択し、かつ、[処理形態]で[一括]を選択した場合、適用結果通知処理フェーズでエラーが発生した場合には、メッセージボックスは表示されません。
[なし]を選択した場合は、メッセージはメンテナンスLOGファイルに格納されるので、[メンテナンスLOGを作成する]チェックボックスに関係なくメンテナンスLOGファイルが作成されます。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントのダウンロード機能を実行するために必要な詳細環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
デフォルトは500KBです。
デフォルトは60秒です。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントを実行するために必要な環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
資源配付クライアント個々で保持する定義情報を収集しサーバへ通知を行います。
収集および通知契機は[インベントリ情報]ページの[スケジュール情報]の設定に従います。[スケジュール情報]が設定されていない場合は、収集および通知は行われません。
資源をオフラインで移入した時に、オンライン通知を行わないようにします。
このページでは、セション開設時に使用する情報を設定します。
設定項目には以下のものがあります。
ノード名の入力形式として、[ホスト名]、[IPアドレス]、[HTTP URLアドレス]、[HTTPS URLアドレス]のいずれで指定するかを選択します。[HTTP URLアドレス]または[HTTPS URLアドレス]を選択した場合、[プロキシ]ボタンでプロキシサーバを使用する場合の詳細な設定ができます。
ノード名の入力形式でHTTP URLアドレスまたはHTTPS URLアドレスを選択した場合、プロキシサーバを使用する場合の詳細を設定します。
設定項目には以下のものがあります。
プロキシサーバを使用するかどうかを指定します。
利用者がこの項目にチェックマークを入れると、プロキシサーバが入力可能状態になります。
プロキシサーバ名を256バイト以内で指定します。
プロキシを使用する場合は、この設定項目を省略することはできません。
プロキシサーバが使用するポートの番号を、5桁以内の数字で指定します。
プロキシを使用する場合は、この設定項目を省略することはできません。
プロキシサーバにログインする時のユーザ名を、80バイト以内で指定します。
プロキシを使用する場合は、この設定項目を省略することはできません。
プロキシサーバにログインする時のパスワードを80バイト以内で指定します。
接続するサーバのノード名または、IPアドレスを指定します。
複数のノード名を登録することができ、[ノード名の入力形式]、[ポート番号]、[ユーザ名]、[パスワード]および[コンピュータ名運用]の設定項目は、ノード名毎に格納されます。これらの設定項目は、ノード名を選択すると、自動的に切り替わります。
以下に操作方法を説明します。
資源配付サーバが使用するポートの番号を、5桁以内の数字で指定します。この設定項目を省略することはできません。最初に表示している“9231”は、資源配付の推奨値であり、必ずしも一意ではありません。資源配付サーバのポート番号と合わせて設定してください。
資源配付サーバにログインする時のユーザ名を、31バイト以内で指定します。この設定項目を省略することはできません。
資源配付サーバにログインする時のパスワードを8バイト以内で指定します。
資源配付クライアントがDHCP運用を行う場合または、資源配付サーバが資源配付クライアントをコンピュータ名で管理する場合にチェックボックスで指定します。
セキュリティ強化のため独自の認証処理について、チェックボックスで指定します。チェックボックスを有効にした場合、固有の認証処理を行います。
[ユーザ固有認証を有効とする]を選択した場合、254バイト以内のプログラム名を指定します。
空白を含むプログラム名を指定する場合は、プログラムファイル名を「”」で囲む必要があります。
[ユーザ固有認証を有効とする]を選択した場合は省略できません。
無通信監視時間とは、サーバからの応答の最大待ち時間であり、1分から1440分の範囲で指定します。初期値は接続形態が[LAN]の場合は60分、[ダイヤルアップ]の場合は10分です。
無通信監視時間の指定値は、サーバの能力、幹線の構成(LAN、WANおよび両者の混在)および幹線の転送能力等を考慮して設定する必要があります。
この設定時間を経過してもサーバからの応答がない場合は、サーバ・通信経路等に異常が発生したものと判断して、回線の切断が行われ、異常終了処理を実施します。
なお、資源配付クライアントは、無通信監視時間が経過するまでサーバからの応答を待ち続けますので、必要以上に大きな値を設定すると端末側でハングアップしたと誤認することがあります。実環境での実測値を基にチューニングすることをお勧めします。
[無通信監視時間]で設定した時間を超えてもサーバからの応答がない、または通信異常が発生した場合、回線切断を行った後、再接続を行う回数を0〜5の範囲で指定します。
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