Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
目次
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第2章 メッセージラベルのあるメッセージ |
ファイル転送サービスが起動しました。
対処する必要はありません。
ファイル転送サービスが停止しました。
対処する必要はありません。
ファイル転送の起動処理において、初期化処理に失敗しました。
以下の原因が考えられます。
ファイル転送サービスの起動に失敗しました。システム負荷が高い状態でファイル転送を起動しようとしたため、ファイル転送の子プロセスが一定時間に起動できないため、起動処理を中止しました。なお、本事象の発生により、システムにファイル転送サービスのプロセスが残留することはありません。
ファイル転送の起動処理において、初期化処理に失敗しました。“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照してください。
%1: エラーコード
%2: 詳細情報
ファイル転送の起動処理を打ち切ります。
本メッセージが頻発する場合は、以下の対処を行ってください。
システム負荷の原因を取り除いたあとにファイル転送を再起動してください。ftdisk等、システム負荷が高くなるプログラムが動作している場合、これらのプログラムの終了後にファイル転送を再度起動してください。場合によっては、サービスの制御が不可能となり、システムの再起動が必要となることも考えられます。
なお、詳細情報として(893,)というコードが表示されることがありますが、対処方法は上記と同様です。
“メッセージに出力されるエラーコード一覧”に従って対処してください。
プロセスは既に起動されています。
%1: エラーコード
処理を打ち切ります。
“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照してください。
ftrandemonプロセスが既に起動中でないか、psコマンドで確認してください。ftrandemonプロセスが既に起動中の場合、二重起動の意味ですので、特に対処は不要です。
ftrandemonプロセスが起動中でないにもかかわらず、本エラーメッセージが出て失敗する場合は、以下のファイルが存在しないか確認し、ファイルが存在する場合、手動で削除したあと、ftrand -sを実行してください。
/tmp/ftran_excl
ftrand -qまたはshutdownコマンドによるファイル転送デーモン停止により、/tmp/ftran_exclファイルは削除されますが、電源瞬断等、正常に停止コマンドが実行されていない場合に、/tmp/ftran_exclファイルが残ってしまう可能性があります。
ファイル転送が起動できませんでした。理由はエラーコードと詳細情報を参照してください。
%1: プログラム名
%2: エラーコード
%3: 詳細情報
処理を打ち切ります。
“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照してください。
必要なオプションを指定する必要があります。
%1: オプション群
処理を打ち切ります。
必要なオプションを確認して再入力してください。
システムの環境異常またはシステムの障害が考えられます。本メッセージが出力された原因は、詳細情報から判断するようにしてください。
詳細情報に対応する原因と対処の詳細については、エラーコード一覧を参照してください。
%1: 障害タイプコード
%2: 重要度
%3: 状態コード
%4: 詳細情報
処理を打ち切ったあと、ファイル転送サービスを停止します。
以下の状態コード、詳細情報に応じて対処してください。
ファイル転送がファイルにアクセス処理中に異常が発生しました。
ディスク異常や、ウィルスチェックプログラムとのファイル競合、または、その他の外的要因でファイル転送管理ファイル配下のファイルを操作したことが原因として考えられます。
ファイル転送サービスが停止していた場合、再起動してください。必要なら、本エラー事象発生時に実行しようとしていたファイル転送操作を、再実行してください。
ファイル転送オペレーションをリトライしてエラーが発生しない場合、一時的にディスクの状態に異常が発生していたと考えられますので、特に対処は不要です。
システムのIPCSメッセージキューの制限によりエラーが発生しています。
メッセージキューをチューニングして制限値を拡張してください。
例
補足説明
ファイル転送のメッセージキューのチューニングの観点は、以下のとおりです。
同時宛先については、サーバ−クライアント間通信もサーバ−サーバ間通信も同じです。また、余裕値として+20としています。
本エラーが発生した場合、チューニングをしてください。チューニングをしても問題が何度も発生する場合があります。その場合は、何らかのほかのアプリケーションがメッセージキューを大量に消費している可能性があります。その場合は、該当アプリケーションの見直しが必要となることがあります。
ファイル転送サービスが実行したファイルアクセス処理に対してシステムからI/Oエラーが復帰し、処理続行不可能となり、ファイル転送サービスが停止しています。ファイル転送側の問題ではなく、システム環境等の問題が考えられます。
ファイル転送サービスを再起動させてください。なお、以下に考えられる原因と回避方法を示します。
原因 |
回避方法 |
ウィルスチェックプログラムによるリアルタイムI/O監視を行っている。 |
ファイル転送のアクセスするディレクトリを監視対象から外してください。 |
LDSM(LANDesk Server Manager)などがディレクトリを監視などで読み込んでいる。 |
運用中には動作させない等の対処を行ってください。 |
ハードディスクの不良(何回もアクセスしているときにデフラグ等で不良セクタをアクセスしエラーとなる)。 |
ファイル転送の作業ディレクトリ(Dファイル転送編集ファイルのwork_dirオプションで指定している場所)を別ディスクのドライブパスを使用するように定義変更してください。 |
ファイル転送がカレントディレクトリにmkdirコマンドを実行しますが、読み取り専用のファイルシステムのためファイルI/Oエラーとなっています。
ファイル転送サービスの起動コマンド(ftrand -s)やファイル転送のユーティリティコマンド(ftranplst等)を実行するコマンドカレントディレクトリが、読み取り専用のファイルシステム(例:CD-ROMデバイス)上であることが考えられます。
ftrand -sコマンド、およびファイル転送のユーティリティコマンドは、書き込み可能なカレントで実行してください。また、一般的にコマンドを実行する場合は、/var/tmpや/tmpといったテンポラリフォルダにて実行するようにしてください。
ファイル転送管理ファイル/work_dirでディスク容量不足となり、処理続行不可能になっています。
ftranpathやwork_dirで指定しているパーティションの空きディスク容量をチェックしてください。容量が少ない場合は、パーティションを拡張するか、別のディスクを用意してください。
コマンド実行中にシステムの異常が発生しました。
以下の原因が考えられます。
プログラム名で示すファイル転送のプロセスが終了しました。常駐プロセスが不在となったことで、ファイル転送サービスは停止します。通常は、このメッセージが出る直前に何らかのエラー事象が発生し、それを契機に本エラーメッセージが出ている可能性が高いです。
コマンド実行中に何らかの異常が発生しました。
%1: 詳細情報
処理を打ち切ります。
ファイル転送サービスを再起動(サービス名:Systemwalker MpTrans)してください。また、本事象の契機となったエラーメッセージがある場合は、そのメッセージからエラー原因を特定してください。
技術員に連絡してください。
クライアントからのサービス要求受付を開始しました。
対処する必要はありません。
クライアントからのサービス要求受付を終了しました。
対処する必要はありません。
クライアントからのサービス要求受付中にエラーが発生しました。
以下の原因が考えられます。
サービス・エントリ(Windowsインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services)からのエントリ獲得に失敗しました。サービス名:ftranhc(http通信の場合), ftranhs(https通信の場合)
システムのTCP/IP通信処理が起動していません。
対クライアントとTCP/IP通信のためにWindows Socketハンドルを取得しようとし、WinSockのsocket関数がerrno=10055(WSAENOBUFS)でエラー復帰しています。エラー理由は、「利用可能なバッファ領域がない。ソケットを作成できなかった。」です。
該当マシンでメモリ不足などの状況に陥っていると考えられます。
環境変数「TEMP」または「TMP」で指定されているディレクトリが存在しません。
ファイル転送基盤が通信で利用するポート番号が他のアプリケーションによって、すでに利用されている可能性があります。ファイル転送が利用しているポート番号(デフォルト:1105)が他のアプリケーションで利用されていないかを確認してください。
他のアプリケーションで利用されていない場合は、OSの割りあてる一時的なポート番号と重複した可能性があります。
サービス要求の受付中にエラーが発生しました。エラーコード(EADDRINUSE)、詳細情報(bind)の場合、ポート番号がすでに使用されています。原因として、以下に示す2つが考えられます。
%1: エラーコード
%2: 詳細情報(関数名)
処理を打ち切ります。
“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“ポート番号”に掲載しているポート番号一覧を参照し、ファイル転送に必要なポート番号をservicesファイルに設定してください。
システムのTCP/IP通信が起動されていることを確認して、再度起動してください。
TCP/IP通信が可能かを確認して、ファイル転送サービスを再起動してください。それでも解消しない場合は、システムを再起動してください。
環境変数“TEMP”または“TMP”で指定されているディレクトリを作成し再起動してください。
以下の方法で対処してください。
ファイル転送基盤が利用しているポート番号が一時的に利用されている場合には、本対処方法で正常に起動します。
アプリケーションのポート番号を変更する場合は、アプリケーションのマニュアルを参照してください。
以下の手順でポート番号を変更してください。ただし、ポート番号を変更する場合は、ファイル転送基盤が動作するすべてのサーバに対して変更を行う必要があります。
Windows: |
Windowsインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services |
unix: |
/etc/services |
例)
ポート番号を初期値“1105”から“9999”に変更する場合、以下のように修正します。
修正前(初期値)
ftranhc 1105/tcp |
修正後
ftranhc 9999/tcp |
サービス要求の受付でエラーが発生した原因をエラーコード、詳細情報をもとに調査する必要があります。“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照し、エラー原因を取り除いてください。
クライアントからの受信処理でエラーが発生しました。
以下の原因が考えられます。
[エラーコード]
TCP/IPまたはクライアント側からセションが切断されています。原因としては以下が考えられます。
内部プロセスの起動に失敗しました。メモリが不足していることが考えられます。
ファイル転送のクライアント通信用ポート番号(1105/tcp(http通信の場合), 443/tcp(https通信の場合))に、不当な接続が行われています。
クライアントからの受信処理中にエラーが発生しました。
%1: システム名
%2: エラーコード
%3: 詳細情報1(関数名)
%4: 詳細情報2(パス名または状態)
エラーが発生したクライアントとのコネクションは切断し、ほかのクライアントのサービス要求受付処理を継続します。
[エラーコード]
再度処理を実行してください。
メモリ不足となった原因を調査し、エラー原因を取り除いてから、再度実行してください。
ファイル転送のクライアント通信用ポート番号に対して、不当に接続しようとしているクライアント、またはアプリケーションがないか確認してください。なお、本メッセージは、ファイル転送の運用には影響ありません。
受信処理でエラーが発生した原因をエラーコード、詳細情報をもとに調査する必要があります。“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照してください。
クライアントからの受信処理中にエラーが発生しました。
%1: システム名
%2: エラーコード
%3: 詳細情報1(関数名)
%4: 詳細情報2(パス名または状態)
エラーが発生したクライアントとのコネクションは切断し、ほかのクライアントのサービス要求受付処理を継続します。
受信処理でエラーが発生した原因をエラーコード、詳細情報をもとに調査する必要があります。“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照してください。
クライアントからの送信処理中にエラーが発生しました。
以下の原因が考えられます。
TCP/IPまたはクライアント側からセションが切断されています。原因としては以下が考えられます。
クライアントへの送信中に、ファイル転送がスレッドの起動に失敗しています。スレッドの起動にはCreateThreadシステム関数を使用していますが、本関数がエラーコード31(ERROR_GEN_FAILURE)で失敗しています。システムのスレッド数の上限値に達している可能性があります。
クライアントへの送信処理中にエラーが発生しました。
%1: システム名
%2: エラーコード
%3: 詳細情報1(関数名)
%4: 詳細情報2(パス名または状態)
エラーが発生したクライアントとのコネクションは切断し、ほかのクライアントのサービス要求受付処理を継続します。
エラーとなった原因を取り除いて、再度実行してください。
一時的なエラーの可能性があるため、再度ファイル転送操作を実行してください。
頻繁に本事象が発生する場合は、本エラーメッセージが出力されたタイミングで、タスクマネージャやパフォーマンスモニタ等(プロセス/スレッド数を表示)を利用して、どのプロセスがスレッド数を大量消費しているのかを確認し、原因を取り除いてください。
送信処理でエラーが発生した原因をエラーコード、詳細情報をもとに調査する必要があります。“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照してください。
WSへの送信処理中にエラーが発生しました。
%1: システム名
%2: エラーコード
%3: 詳細情報1(関数名)
%4: 詳細情報2(パス名または状態)
エラーが発生したクライアントとのコネクションは切断し、ほかのクライアントのサービス要求受付処理を継続します。
送信処理でエラーが発生した原因をエラーコード、詳細情報をもとに調査する必要があります。“メッセージに出力されるエラーコード一覧”を参照してください。
クライアントからの通信プロトコル名で示すプロトコルのサービス要求受付を開始しました。
%1: 通信プロトコル名
対処する必要はありません。
クライアントからの通信プロトコル名で示すプロトコルのサービス要求受付を終了しました。
%1: 通信プロトコル名
対処する必要はありません。
目次
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