Systemwalker Centric Manager APIガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

第3章 APIリファレンス

3.14 Mp_GetActionInfo()関数【Windows版】

■機能説明

指定されたアクションの現在の状態を通知します。

■呼び出し形式

  
long Mp_GetActionInfo(long handle, MpActionInfo **ActionInfo, int *nActionInfo)

■パラメタ

handle:
アクションの管理番号(アクション実行APIの復帰値)を指定します。
ActionInfo:
アクション状態情報構造体(MpActionInfo)を指す領域のアドレスを指定します。APIでアクション状態情報構造体が確保されます。
本パラメタが指す領域に、アクション状態情報構造体が設定されます。アクション状態情報構造体は、アクション情報領域の解放API(Mp_FreeActionInfo)で解放されます。
nActionInfo:
アクションの数を格納する領域のアドレスを指定します。本パラメタが指す領域に、アクション状態情報構造体の配列数が設定されます。

■構造体の説明

◆アクション状態情報構造体(MpActionInfo)の形式

  
typedef struct MpActionInfo_tag {
    long no ;
    long action ;
    MpActionAddr *addr ;
    int  naddr ;
    int  status ;
    int  code ;
} MpActionInfo ;
no:
アクションの管理番号が設定されます。
action:
アクションの種類が設定されます。
ACTION_EMAIL:
E-Mailの送信です。
ACTION_MSMAIL:
MS-Mailの送信です。
ACTION_POPUP:
ポップアップメッセージの送信です。
ACTION_PAGER:
ポケットベルへのメッセージ送信です。
ACTION_SOUND:
サウンドの再生です。
addr:
アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)のアドレスを指定します。アクションの実行先のアドレス情報を格納します。
naddr:
addrに設定したアドレス数が設定されます。
status:
アクションの状態が設定されます。
STATUS_NORMAL:
正常終了しました。
STATUS_EXEC:
実行中です。
STATUS_EXEWAIT:
実行待ちです。
STATUS_ERROR:
異常終了しました。
STATUS_STOP:
一時停止中です。
code:
状態が異常終了の場合に設定します。
なお、詳細コードについては、後述の“詳細コード”を参照してください。

◆アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)の形式

  
typedef struct MpActionAddr_tag {
    unsigned char *name ;
    char *address ;
} MpActionAddr ;
name:
アクション実行APIであて先名を指定した場合は、指定されたあて先名のアドレスが設定されます。アドレスを指定した場合は、NULLが設定されます。
address:
送信先(アドレス)のアドレスが設定されます。
メールの場合:
メールアドレス設定されます。
ポップアップメッセージの場合:
ユーザ名、またはコンピュータ名が設定されます。
ポケットベルの場合:
電話番号が設定されます。

詳細コード

アクション状態通知API(Mp_GetActionInfo)内で、獲得されたアクションの状態について記述します。

詳細コード

意 味

アクション

MPACT_D_NOMEMORY

アクション実行中にメモリ不足が発生した

すべて

MPACT_D_FILEACCESS

アクション実行中にファイル操作でエラーが発生した

MPACT_D_NOFILE

指定されたファイルが存在しない

MPACT_D_DEFFILE

アクション実行環境が定義されていない

MPACT_D_FAIL

何かの理由でアクション実行に失敗した

MPACT_D_NOTMOVE

アクション実行サーバが起動されていない

MPACT_D_NOHOST

指定されたアクション実行ホストが存在しない

MPACT_D_SENDFAIL

メッセージの送信に失敗した

ポップアップ

MPACT_D_NOTSERVER

SMTPサーバが見つからない

E-Mail

MPACT_D_NOTMYHOST

自ホスト名が獲得できない

MPACT_D_SMTPCOMMAND

SMTPサーバでの処理でエラーが発生した

MPACT_D_SMTPCOMM

SMTPサーバとの通信でエラーが発生した

MPACT_D_NOTCONNECT

SMTPサーバと接続できない

MPACT_D_FROMADDR

送信元アドレスが指定されていない

MPACT_D_SIGNIN

サインインに失敗した

MS-Mail

MPACT_D_NOSEND

メール送信処理で失敗した

MPACT_D_COMMOPEN

COMポート(モデム)のオープンに失敗した

ポケットベル

MPACT_D_COMMFAIL

COMポート(モデム)の入出力でエラーが発生した

MPACT_D_INITCOMM

COMポート(モデム)の設定に失敗した

MPACT_D_LINEBUSY

通話中のため、送信できなかった

MPACT_D_LINEFAIL

電話回線の異常のため、送信できなかった

MPACT_D_CONVERTFAIL

メッセージの変換処理に失敗した

MPACT_D_NOTSOUND

音声再生用の環境が設定されていない

音声通知

MPACT_D_NOTDEVICE

ほかのアプリケーションが音声再生用のドライバを使用中

MPACT_D_CREATESOUND

音声再生処理に失敗した

■参照

以下のアクション管理のAPIを参照してください。

■復帰値

0:
正常に情報を獲得しました。
MPACT_NOTACTION:
指定されたアクションは存在しません(すでに終了している)。
MPACT_PARAMERR:
パラメタエラーです。
MPACT_ALLOCFAIL:
領域の獲得に失敗しました。
MPACT_NOTMOVE:
アクション管理サーバが起動されていません。
MPACT_COMFAIL:
アクション管理サーバとの通信に失敗しました。
MPACT_SYSERR:
アクション管理サーバでエラーが発生しました。
MPACT_NOTDLL:
アクション要求用DLLがロードできません。
MPACT_EXCEPT:
不当な領域のアドレスが指定されました。

■API格納場所

アクション管理のAPIを参照してください。

■使用例

アクション状態通知APIの使用例を以下に示します。

  
#include "f3crhxac.h"

long handle = 1 ;               // 状態を獲得するアクションの管理番号
MpActionInfo *pInfo = NULL ;    // 情報の領域のアドレス設定域
int nInfo = 0 ;
long lrc;

lrc = Mp_GetActionInfo(handle,&pInfo,&nInfo);
if ( lrc != 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* アクション情報(pInfo)の参照   */

/* アクション情報域(pInfo)の解放 */
Mp_FreeActionInfo(pInfo,nInfo) ;


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1995-2007