Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド

1.2.91 mpatmmediacopy(二次媒体複写コマンド)

■機能説明

本コマンドは、収集したログを二次媒体装置へ退避します。

■記述形式

ETERNUS NAS[NR1000シリーズ]以外の場合

mpatmmediacopy

[-H サーバ名] [-A ログ識別名] [-D 複写先ディレクトリ] [-F 日数 -T 日数] | [-B 日付] [-W YES | NO ] [-V 閾値]

ETERNUS NAS[NR1000シリーズ]の場合

mpatmmediacopy

[-H サーバ名] [-A ログ識別名] [-D 複写先ディレクトリ] [-F 日数 -T 日数] | [-B 日付] [-P 保持期間]

■オプション

-H サーバ名:
二次媒体装置へ複写したいサーバ名を指定します。

ログ収集を依頼したサーバ名を指定します。IPアドレスの指定も可能です。

サーバ名は、ASCII(128文字以内)で指定します。

IPアドレスを指定する場合、先頭に0をつけると8進数での指定扱いとなるため、先頭に0は指定しないでください。

本パラメタを省略した場合、格納済の全サーバが複写対象となります。

IPアドレスの指定の場合は、格納ディレクトリ内に収集したログファイル名のサーバ名がIPアドレス表記になっている必要があります。

-A ログ識別名:
二次媒体装置へ複写したいログ識別名を指定します。

ログ識別名は、ASCII(80文字以内)で指定します。

本パラメタを省略した場合、指定したサーバ配下のすべてのログ識別名が複写対象となります。

-D 複写先ディレクトリ :
複写先ディレクトリをASCII(80文字以内)のフルパスで指定します。

本パラメタを省略した場合は、二次媒体複写先設定コマンド(mpatmmediadef)で指定した複写先ディレクトリに複写します。

本パラメタに指定するディレクトリは実在している必要があります。実在していないディレクトリを指定した場合は、本コマンドはエラーとなります。

また、ルートディレクトリ(Windowsの場合 c:\ などの指定、UNIXの場合”/”)を指定した場合や、ディレクトリ名の最後にパス区切り文字(Windowsの場合"\"、UNIXの場合"/")を指定した場合は、本コマンドはエラーとなります。

本パラメタは、二次媒体複写先設定コマンド(mpatmmediadef)で指定した複写先ディレクトリからの相対ディレクトリも指定可能です。相対ディレクトリには、“..”のような上位にさかのぼる指定はできません。

Windowsの場合、ドライブ名(例:”C:\”)から始まっているディレクトリ、UNIXの場合、ルートディレクトリ”/”から始まっているディレクトリが絶対パスとなります。

複写先ディレクトリを指定した場合、複写先ディレクトリのアクセス権を以下のユーザだけに限定します。

-F 日数 -T 日数:
二次媒体装置へ複写したいログデータの日数の範囲を指定します。

本パラメタで指定した範囲の日数のログを複写対象とします。

本パラメタは、必ず対で指定する必要があります。

本パラメタには、0以外の数値を指定します。

-F に指定する日数は、-Tに指定する日数より大きい値を設定します。同じ日数を指定することはできません。

本パラメタを省略し、-B パラメタも省略した場合は、1日前のログデータのみ複写対象となります。

-B パラメタと同時に指定することはできません。

(例) 3日前から1日前までの範囲のログを複写対象とする場合

-F 3 -T 1

-B 日付 (YYYYMMDD):
二次媒体装置へ複写したいログデータの日付を指定します。

本パラメタで指定した日付のログだけを複写対象とします。

本パラメタは以下のように指定します。

YYYY: 西暦年を指定する。

MM : 01〜12で月を指定する。

DD : 01〜31で日付を指定する。

本パラメタは、二次媒体へのログの退避が何らかの原因で失敗した日付だけを、再退避する場合にだけ使用してください。

本パラメタに、本コマンドを実行した当日や未来の日付を指定して実行した場合はエラーとなります。

-F -T パラメタと同時に指定することはできません。

(例) 2006年07月25日のみを複写する場合

 -B 20060725

-W YES | NO:
書込み属性を可にする場合は“YES”を、書込み属性不可の場合は“NO"を指定します。

本パラメタを省略した場合、“NO"として処理します。

複写対象装置がNR1000の場合は、本バラメタの設定を指定しないでください。

-V 閾値:
ディスク使用量の閾値を%の単位で指定します。1〜100で指定します。

本パラメタは、-Pパラメタと同時に指定できません。

本パラメタと-Pパラメタを指定しなかった場合は、80として処理します。

ディスク使用量の閾値を超えるファイルを処理した時点で、本コマンドは複写エラーとなります。

-P 保持期間:
本パラメタは複写対象装置がNR1000にたけ有効なパラメタです。

NR1000へ保持する期間(日数)を設定します。

0〜3650で指定します。

本パラメタを指定することにより、本コマンド実行から、指定した日数の23:59まで、NR1000への保持が可能となります。

本パラメタを指定することにより、複写先のファイルのアクセス時間を変更します。

0 を指定した場合、複写対象装置NR1000の設定に従う設定を行います。

本パラメタは、-Vパラメタと同時に指定できません。

本パラメタは、-W YESと同時に指定できません。

■復帰値

0:
複写処理は正常終了しました。
1:
一部の複写処理は失敗しました。
2:
複写対象のファイルが存在しませんでした。
255:
複写処理は失敗しました。

■参照

表:監査ログ管理用コマンド

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

■使用例1

ログ識別名:log1のみのログファイルを5日分、書き込み不可属性で二次媒体へコピーします。

mpatmmediacopy -A log1 -D Z:\LogData -F 5 -T 1 -W YES

■使用例2

しきい値90%ですべてのログファイルを1日分、二次媒体へ複写します。

mpatmmediacopy -D Z:\LogData -S 90

■使用例3

すべてのログファイルを1日分、NT1000へ複写します。

mpatmmediacopy -D Y:\LogData -P 10

■使用例4

二次媒体複写先設定コマンド(mpatmmediadef)で“F:\savelog”を設定し、その配下の“F:\savelog\svr1\log1”にサーバsvr1のログ識別名log1のログファイルを1日前のログデータだけ複写します。

mpatmmediacopy -H svr1 -A log1 -D svr1\log1

■実行結果/出力形式

mpatm0002 mpatmmediacopyコマンドを開始します。
[警告メッセージ、エラーメッセージを標準エラーに出力します]
mpatm0003 mpatmmediacopyコマンドを終了しました。


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