Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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目次
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[EE/GEE]
1.2.84 mpatmcsset(クラスタセットアップコマンド)
■機能説明
クラスタシステムの共有ディスク上のログを収集するための設定を行います。
全オプションを省略した場合は、現在の設定内容を表示します。
■記述形式
【Windows版】
mpatmcsset |
[-H 論理ホスト名 -M 共有ディスクの定義ファイル格納パス -P|-E] |
【UNIX版】
mpatmcsset |
[-H 論理ホスト名 -M 共有ディスクの定義ファイル格納パス
-S 共有ディスクの定義ファイル格納パスのマウントポイント -P|-E] |
■オプション
- -H 論理ホスト名:
- 収集対象ログを出力する業務(論理ノード)のクラスタリソースグループに付けられた論理ホスト名を指定します。
ASCII(128文字以内)で指定します。空白を含めた指定はできません。
- -M 共有ディスクの定義ファイル格納パス:
- 共有ディスク上に、ログ収集に必要な定義ファイルや管理簿ファイルを格納するパスを、フルパスで指定します。パスが存在しない場合は、コマンドが作成します。
収集対象ログを出力する業務(論理ノード)のクラスタリソースに登録されている共有ディスクマウントポイント配下の、存在するパスを指定します。
共有ディスクの定義ファイル格納パスは、ASCII(256文字以内)、EUC(128文字以内)、シフトJIS(128文字以内)またはUTF-8(256バイト以内)で指定します。
ディレクトリ名の最後にファイルセパレータ(Windowsの場合"\"、UNIXの場合"/")を指定した場合はエラーとなります。
共有ディスクの定義ファイル格納ディレクトリのアクセス権を以下のユーザだけに限定します。
Windowsについては、プライマリ・セカンダリそれぞれのグループが設定されます。
- 【Windows】
- Administrators権限、DmAdminグループ、DmOperationグループ、DmReferenceグループ、CREATOR OWNER およびSYSTEM権限
- 【UNIX】
- root権限
- -S 共有ディスクの定義ファイル格納パスのマウントポイント:
- 【UNIX版】
定義ファイル格納パスの共有ディスクマウントポイントを指定します。
共有ディスクの定義ファイル格納パスのマウントポイントは、ASCII(80文字以内)、EUC(40文字以内)、シフトJIS(40文字以内)またはUTF-8(80バイト以内)で指定します。
-Sパラメタに指定した定義ファイル格納パスの先頭からの文字と一致しない場合はエラーとなります。
例:
共有ディスクのマウントポイントが /share1 の場合、定義ファイル格納パスには、/share1 配下のディレクトリ /share1/etc を指定します。
Windows版の場合、本パラメタの設定は無効となります。
- -P|-E :
- 運用形態を指定します。
プライマリ運用は、-Pを指定します。セカンダリ運用は、-Eを指定します。
プライマリ運用を設定せず、セカンダリ運用を設定した場合は、本コマンドはエラーとなります。
■復帰値
- 0:
- クラスタセットアップが正常終了しました。
- 255:
- クラスタセットアップがエラー終了しました。
■参照
表:監査ログ管理用コマンド
■コマンド格納場所
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
UNIX |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
- Administrator権限が必要です。
- 運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバで実行可能です。
【UNIX】
- システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
- 運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバで実行可能です。
■注意事項
- 必要な権限を持ったアカウントで本コマンドを実行してください。
- クラスタセットアップコマンドは、運用系と待機系の両系で必ず実施してください。クラスタシステムのセットアップについては、 以下のマニュアルの、“監査ログ管理機能を使用する場合”を参照してください。
- “Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド UNIX編”
- “Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド Windows編”
- “Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ クラスタ適用ガイド UNIX編”
- “Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ クラスタ適用ガイド Windows編”
- “Systemwalker Centric Manager 業務サーバ クラスタ適用ガイド UNIX編”
- “Systemwalker Centric Manager 業務サーバ クラスタ適用ガイド Windows編”
- クラスタセットアップコマンドを、運用系と待機系のどちらかで実行しなかった場合、収集処理が正常動作しません。
- 本コマンドは、以下のコマンドや処理を実行中の場合、実施できません。
- ファイル転送情報定義コマンド(mpatmtrsdef)
- ログ収集情報定義コマンド(mpatmlogdef)
- ログ収集設定コマンド(mpatmlogapdef)
- ログ収集コマンド(mpatmlog)
- ログ情報削除コマンド(mpatmdelap)
- サーバ種別設定コマンド(mpatmsvrtypedef)
- 二次媒体複写先設定コマンド(mpatmmediadef)
- ログ収集中
- ポリシー適用中
- クラスタ情報バックアップコマンド(mpatmcsbk)
- クラスタ情報リストアコマンド(mpatmcsrs)
- クラスタセットアップコマンド(mpatmcsset)
- クラスタアンセットアップコマンド(mpatmcsunset)
■使用例
【Windows版】
論理ホスト:LogServer1のプライマリ運用のクラスタセットアップを行います。
mpatmcsset -H LogServer1 -M P:\mpatm\ctl -P |
論理ホスト:LogServer1のセカンダリ運用のクラスタセットアップを行います。
mpatmcsset -H LogServer1 -M P:\mpatm\ctl -E |
【UNIX版】
論理ホスト:LogServer1のプライマリ運用のクラスタセットアップを行います。
mpatmcsset -H LogServer1 -M /share/mpatm/ctl -S /share -P |
論理ホスト:LogServer1のセカンダリ運用のクラスタセットアップを行います。
mpatmcsset -H LogServer1 -M /share/mpatm/ctl -S /share -E |
■実行結果/出力形式
クラスタセットアップを実行した場合
mpatm0002 mpatmcssetコマンドを開始します。[警告メッセージ、エラーメッセージを標準エラーに出力します]
mpatm0003 mpatmcssetコマンドを終了しました。 |
【Windows版】設定内容を表示した場合
mpatm0002 mpatmcssetコマンドを開始します。
LOGICAL_SERVER_NAME=LSVR1
SHARE_DISK=P:
MNG_FILE_DIR=P:\mpatm\etc\mpatmagt.def
LOGICAL_SERVER_NAME=LSVR2
SHARE_DISK=Q:
MNG_FILE_DIR=Q:\mpatm\etc\mpatmagt.def
mpatm0003 mpatmcssetコマンドを終了しました。 |
【UNIX版】設定内容を表示した場合
mpatm0002 mpatmcssetコマンドを開始します。
LOGICAL_SERVER_NAME=LSVR1
SHARE_DISK=/share1
MNG_FILE_DIR=/share1/mpatm/etc/mpatmagt.def
LOGICAL_SERVER_NAME=LSVR2
SHARE_DISK=/share2
MNG_FILE_DIR=/share2/mpatm/etc/mpatmagt.def
mpatm0003 mpatmcssetコマンドを終了しました。 |
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