Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド Windows編 - Windows(R)共通 -
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第6章 運用

6.3 クラスタシステム運用時の注意事項

クラスタシステム運用時の注意事項を以下に示します。

■クラスタシステムを監視する場合の注意

■WWWサーバに関する注意事項

Systemwalker Centric Managerのクラスタシステム運用時では、WWWサーバへ論理IPアドレスを通してアクセスを行います。このため、WWWサーバへ物理IPアドレスを使って運用する場合は、WWWサーバへ複数のIPアドレスからアクセスできるように設定する必要があります。設定方法については、使用するWWWサーバの説明書を参照してください。なお、Interstage Application Serverを使用する場合は、以下の注意が必要です。

■運用管理クライアント起動時の注意点

運用管理クライアントでSystemwalkerコンソールを起動したときに指定する接続先のホスト名には、Systemwalker Centric Manager用グループのネットワーク名を指定してください。なお、事前に運用管理クライアントのhostsファイルには、プライマリノード、セカンダリノード、およびSystemwalker Centric Manager用グループのネットワーク名の定義を行ってください。

 

■ノード検出時の注意事項

検出モードを“高速”にした場合、論理インタフェースを持つノードの論理IPアドレスを独立したノードとして、検出することがあります。その場合は、独立して検出されたノードを削除し、検出対象を“既存ノードの更新”として、ノード検出を実施してください。

なお、検出モードに“確実”または“カスタム”を選択し、“ARPテーブルを参照する”のチェックを外した場合は、本現象は発生しません。

 

■切り替え発生時の注意点

以下に切り替え発生時の注意について説明します。

◆Systemwalkerコンソールの運用に関する注意事項

フェールオーバが発生した場合、[Systemwalkerコンソール]は、“サーバとの通信に失敗しました”、“Systemwalkerコンソールが終了しました”、“構成情報のアクセスに失敗しました”という旨のメッセージボックスを出力します。

これらのメッセージボックスを出力したままの状態で、運用管理サーバのサービスの自動切り替えが行われた場合、クラスタ共有ディスクの所有権も変更となり、[Systemwalkerコンソール]の終了に失敗する場合があります。

また、以下の条件でフェールオーバが発生したとき、以後の処理の場合に、異常を発生するときがあります。その場合は、Systemwalker Centric Managerのサービスを再起動したあと、[Systemwalkerコンソール]を再起動してください。

ローカルユーザでログインした場合、フェールオーバまたはフェールバックが発生すると、“ログインしたユーザは参照権以上の権限がありません。再ログインしてください。”という旨のメッセージが出力されることがあります。この場合、Systemwalker Webコンソールにログインし直してください。

なお、Systemwalker Webコンソールのログイン画面で指定したユーザは、以下の順に検索されます。

(ローカルコンピュータとドメイン上に同じ名前のユーザが存在する場合は、ローカルコンピュータのユーザでログインします。)

クラスタシステム運用時は、ドメインユーザでのご使用をお薦めします。

◆インターネットサーバ管理に関する注意事項

運用管理サーバでクラスタ運用中にポリシー配付を行う場合に、フェールオーバまたはフェールバックが発生すると、インターネットサーバ管理エージェントのリソース起動が正しく行われない場合があります。この場合、フェールオーバまたはフェールバックの処理が完了後、以下の方法で復旧してください。

■ポリシー配付時の注意事項

運用管理サーバ自身にポリシー配付する場合、ポリシーを適用するタイミングは、[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]を選択してください。

[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]を選択してポリシーを配付した場合は、クラスタ運用管理ビューを起動し、サービスビューでCentric Manager用クラスタサービスを再起動してください。

 

■資源配付に関する注意事項

クラスタシステム上で資源配付を使用する場合、以下の点に注意してください。

■簡易インベントリ管理に関する注意事項

簡易インベントリ管理機能で運用管理サーバ自身のインベントリ情報を収集する場合、インベントリ情報の通知先には、Systemwalker Centric Manager用グループのネットワーク名またはIPドレスを指定してください。

インベントリ情報の通知先の設定は、[デスクトップ管理クライアント 動作環境設定]ダイアログボックスの[サーバ環境]タブの接続サーバで指定します。

 

■アプリケーション管理に関する注意事項

クラスタシステム上でアプリケーション管理を使用する場合、以下の点に注意してください。

■ヘルプデスクに関する注意事項

クラスタシステム上でヘルプデスクを使用する場合、以下の点に注意してください。

■Systemwalker Operation Managerと共存する場合の注意事項

運用管理サーバにSystemwalker Operation Managerをインストールした場合、以下の点に注意してください。

Systemwalker Operation Managerの自動運用支援(イベントアクション機能)は、Systemwalker Centric Managerの機能として動作し、システム監視と一緒にフェールオーバするため、片方のノードでしか動作しません。

■セキュリティ情報に関する注意事項

セキュリティ情報とは、ロールに所属するユーザに関する情報、またはツリーに対するアクセス権に関する情報のことです。

以下の設定で、フェールオーバ時、画面のアクセス権の定義情報が、セカンダリノードに引き継がれます。

Systemwalker Centric Managerを使用するOSアカウント(ユーザ、グループ)が、プライマリノード、セカンダリノードで同一となっていない場合などに、ノードの切り替え時に、イベントログに以下のような警告メッセージが出力されることがあります。

リストア(移行)できなかったアクセス権情報があります。詳細は、XXXX(=ファイル名)を参照してください。


上記メッセージが出力された場合は、詳細情報を参照して原因を取り除き、Administratorsグループに所属するユーザで以下の手順を行い、切り替え発生前の運用系のセキュリティ情報を移行してください。

  1. ノードの切り替えの運用系ノードで、定義情報を抽出します。
  2. 以下のコマンドを実行します。

    dmmkbat -d -f ファイル名

    指定するファイルの拡張子は、batにしてください。抽出した情報は、指定したバッチファイルに出力されます。

  3. 運用系に切り替わったノードに、バッチファイルを転送します。

    バッチファイルの転送先は、任意のディレクトリを使用してください。

  4. 運用系に切り替わったノードで、転送したバッチファイルを実行します。

    バッチファイルは、Administratorsグループに所属するユーザで実行してください。

     

■監査ログ管理を使用する場合の注意事項

ログの収集は、プライマリノード、セカンダリノードで実施してください。

◆監査ログ管理に関する注意事項

クラスタシステム上で監査ログ管理機能を使用する場合、以下の点に注意してください。

■クラスタ環境で動作環境を変更する場合の注意事項

 


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