Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド
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付録B チューニング> B.3 RERUNログ反映性能のチューニング

B.3.4 トランザクション結合数のチューニング

RERUNログの反映時は、複数のDSIにまたがるトランザクションをDSI単位に分割して処理を行っているため、反映常駐スレッドの多重度数が多い場合には、複写元システムと比較して、複写先システムの反映処理でのトランザクション数が増加する場合があります。
このため、DSI単位で複数のトランザクションを結合することでコミット回数を減少させ、性能向上を行うことが可能です。
rdbbcpfmコマンドでRERUNログ反映性能情報を取得し、以下の式が成り立つようにチューニングを行うことを推奨します。これは複写元システムのトランザクション数と反映処理でのトランザクション数をなるべく同じにするチューニング方法です。

  複写元システムのトランザクション数 × DSI数
= 複写先システムのトランザクション数 × 複写先システムのトランザクション結合数

複写元システムのトランザクション数

1つのRLCに格納されるトランザクション数です。rdbbcpfmコマンドで取得したRERUNログ反映性能情報のCapTrnNumの内容を示します。

DSI数

複写元システムの1トランザクションが更新する表の平均DSI数です。

複写先システムのトランザクション数

反映常駐スレッド単位の複写先システムのトランザクション数の全スレッドの合計値です。rdbbcpfmコマンドで取得したRERUNログ反映性能情報のRefTrnNumの内容を示します。

複写先システムのトランザクション結合数

RLP動作環境ファイルのRLP指定によるトランザクション結合数です。RLP動作環境ファイルのRLP_COMB_NUMパラメタに指定した値を示します。

RLP動作環境ファイルのRLP_COMB_NUMパラメタに大きな値を指定した場合、テンポラリログ量が増加します。このため、指定値を1から増加させていき、反映処理性能の効果とテンポラリログ量を確認しながらチューニングする方法を推奨します。

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