Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド |
目次
索引
![]() ![]() |
付録A 資源の見積り | > A.6 RERUNログ抽出環境の見積り |
rdbbcextコマンドで作成するRERUNログ抽出ファイルとその格納するディレクトリ(ファイルシステム)の見積りについて説明します。
rdbbcextコマンドでは、抽出対象のRLCファイルまたはRLC退避ファイル内で確定したトランザクションのRERUNログと、RERUNログ引継ぎファイルに格納されている該当トランザクションのRERUNログを合わせて抽出します。
RERUNログ抽出では、トランザクションが確定したRLCファイルもしくはRLC退避ファイルを抽出した契機で、そのトランザクション内のすべてのRERUNログを抽出します。そのため、以下の場合には、1つのRLC世代ごとに作成されるRERUNログ抽出ファイルの容量見積りに特に注意が必要です。
複写元システムでトランザクション内で大量のデータ更新を行うようなバッチ業務を実行
複写元システムでトランザクションを長時間確定しない業務を実行
RLCファイルの容量に対して複写元システムでトランザクション内で更新するログ量の占める割合が大きい場合
RERUNログ抽出ファイルのサイズ = (2Kバイト + BLOCK(Lr) ×RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数) × 1.5(安全率) Lr : トランザクションのRERUNログ量の最大値(バイト数) BLOCK : カッコ内の式を、256Kバイトバウンダリで切り上げます |
RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数
1つのRLCファイルを交替させるまでの間に、複写元システムで実行されるトランザクション数を指定してください。なお、RLCファイルの交替は、RLCの容量満杯時や利用者による強制交替の契機で行われます。
RLCの容量見積りについての詳細は、“RLCの容量見積り”を参照してください。
トランザクションのRERUNログ量
トランザクション単位のRERUNログ量は、以下の式で見積ります。
トランザクションのRERUNログ量 = (AIログ量 + 24バイト) × トランザクション内の更新件数AIログ量
Symfoware ServerのAIログ量です。
Active DB GuardがAIログに付加するログ量の見積りは、“Symfoware ServerのAIログ量の見積り”を参照してください。
RERUNログ抽出ファイルは、複写元システムのトランザクションが出力するRERUNログ量を観点にして見積ります。トランザクションが収集するログにトランザクション間でばらつきが大きい場合は、本見積り式の誤差が大きくなるため、実際に動作させて、必要ならRERUNログ抽出ファイルを格納するディレクトリのサイズを大きく確保してください。
RERUNログ抽出ファイルは、rdbbcextコマンドでRERUNログの抽出を行う際に作成され、rdbbcrefコマンドでのRERUNログ反映が完了した際に削除されます。
RERUNログ抽出ファイルの見積り値から、必要なディレクトリ容量を算出してください。
目次
索引
![]() ![]() |