Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド |
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第2章 セットアップ |
RLP定義ファイルの編集は、両システムでRLPごとに実施します。
RLP定義ファイルは、任意のファイル名で、任意のディレクトリに配置します。
本ファイルを本項以降のセットアップにおいて使用します。
RLP定義ファイルは、システムごとに設定する必要があります。
RLP定義ファイルは、/opt/FJSVsymbc/setup/shell/adgrlpenv.defを任意のディレクトリに複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイル名を任意に変更し、テンプレートシェルスクリプトを実行する際に指定します。
RLP定義ファイルに記述する定義種別と定義内容を以下に示します。
定義種別 |
定義内容 |
---|---|
ロググループ名 |
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自側送信用RLMのローデバイス名 |
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自側送信用RLMのブロックデバイス名 |
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自側受信用RLMのローデバイス名 |
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自側受信用RLMのブロックデバイス名 |
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相手側送信用RLMのブロックデバイス名 |
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相手側受信用RLMのブロックデバイス名 |
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RERUNログの転送方式 |
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RLCの数 |
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RLCファイルのサイズ |
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n個目のRLCの自側ローデバイス名 |
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n個目のRLCの自側ブロックデバイス名 |
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n個目のRLCの相手側ローデバイス名 |
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n個目のRLCの相手側ブロックデバイス名 |
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BC管理DBを作成するローデバイス名 |
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BC管理DBを作成するファイル名 |
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BC管理DBを作成するファイルのサイズ |
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RERUNログ引継ファイルのサイズ |
(注)RLC_NUMに設定した値の個数分定義してください。(n:1〜RLC_NUMの設定値)
RLMの作成を行うRLPに属するロググループ名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLP_LOGGRP=ロググループ名 |
本定義は省略可能です。スケーラブルログ運用を行っていて本定義を省略した場合、または“system”を指定した場合は、システムロググループが処理の対象となります。
自側送信用RLMのローデバイス名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLM_OWN_SEND_DEVICE=自側送信用RLMのローデバイス名 |
本定義は省略できません。
本パラメタには、相手側受信用RLMのブロックデバイス名に対応したローデバイス名を指定します。相手側受信用RLMのブロックデバイス名は、RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICEパラメタで指定します。
自側送信用RLMのブロックデバイス名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE=自側送信用RLMのブロックデバイス名 |
本定義は省略できません。
ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。
本パラメタには、相手側受信用RLMのブロックデバイス名に対応したブロックデバイス名を指定します。相手側受信用RLMのブロックデバイス名は、RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICEパラメタで指定します。
自側受信用RLMのローデバイス名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLM_OWN_RECV_DEVICE=自側受信用RLMのローデバイス名 |
本定義は省略できません。
本パラメタには、相手側送信用RLMのブロックデバイス名に対応したローデバイス名を指定します。相手側送信用RLMのブロックデバイス名は、RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICEで指定します。
自側受信用RLMのブロックデバイス名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE=自側受信用RLMのブロックデバイス名 |
本定義は省略できません。
ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。
本パラメタには、相手側送信用RLMのブロックデバイス名に対応したブロックデバイス名を指定します。相手側送信用RLMのブロックデバイス名は、RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICEパラメタで指定します。
相手側送信用RLMのブロックデバイス名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE=相手側送信用RLMのブロックデバイス名 |
本定義は省略できません。
ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。
本パラメタには、自側受信用RLMのブロックデバイス名に対応したブロックデバイス名を指定します。自側受信用RLMのブロックデバイス名は、RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICEで指定します。
相手側受信用RLMのブロックデバイス名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE=相手側受信用RLMのブロックデバイス名 |
本定義は省略できません。
ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。
本パラメタには、自側送信用RLMのブロックデバイス名に対応したブロックデバイス名を指定します。自側送信用RLMのブロックデバイス名に対応したブロックデバイス名は、RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICEパラメタで指定します。
RERUNログの転送方式を指定します。
リモートコピー方式でRERUNログを転送するための指定として、RECを指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
TRANS_MODE=REC |
本定義は省略できません。
作成するRLC数を指定します。
3以上64以下の値を指定してください。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_NUM=作成するRLC数 |
複写元システムでは、本定義は省略できません。
RLCファイルの大きさをキロバイト単位またはメガバイト単位で指定します。
10メガバイト以上のサイズを、単位の“K”または“M”を付加した形式で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_SIZE=RLCのサイズ |
複写元システムでは、本定義は省略できません。
n個目のRLCの自側ローデバイス名を指定します。
RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_OWN_DEVICEn=自側ローデバイス名 |
n:1〜RLC_NUM
複写元システムでは、本定義は省略できません。
n個目のRLCの自側ブロックデバイス名を指定します。
RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。
ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_OWN_BLOCK_DEVICEn=自側ブロックデバイス名 |
n:1〜RLC_NUM
複写元システムでは、本定義は省略できません。
n個目のRLCの相手側ローデバイス名を指定します。
RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_OTHER_DEVICEn=相手側ローデバイス名 |
n:1〜RLC_NUM
複写元システムでは、本定義は省略できません。
n個目のRLCの相手側ブロックデバイス名を指定します。
RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_OTHER_BLOCK_DEVICEn=相手側ブロックデバイス名 |
n:1〜RLC_NUM
複写元システムでは、本定義は省略できません。
ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。
RLP管理オブジェクトの作成先ローデバイス名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
MNDB_RAW_DEVICE=BC管理DB作成先ローデバイス名 |
本定義は、RLP管理オブジェクトの作成先をローデバイスとする場合のみ記述してください。
RLP管理オブジェクトの作成先のファイル名を絶対パス名で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
MNDB_FILE=BC管理DB作成先ファイル名 |
本定義は、RLP管理オブジェクトの作成先をファイルとする場合のみ記述してください。
RLP管理オブジェクトの全体スペース量または作成サイズを、メガバイト単位またはギガバイト単位で以下の形式で指定します。
メガバイト単位の指定:大きさの最後に“M”を付加
ギガバイト単位の指定:大きさの最後に“G”を付加
作成先にファイルを指定している場合、本オプションは、RLP管理オブジェクトの全体スペース量となります。
作成先にローデバイスを指定している場合、本オプションは、RLP管理オブジェクトの作成サイズとなります。
全体スペース量または作成サイズに指定できる値は、6メガバイト〜999ギガバイトの範囲です。
記述形式は、以下のとおりです。
MNDB_SIZE=全体スペース量 | 作成サイズ |
RLP管理オブジェクトの作成先をファイルとする場合は省略できません。
本定義に指定する値の見積り方法は、“RLP管理オブジェクトの容量見積り”を参照してください。
RERUNログ引継ぎファイルを作成する容量を、Mバイト単位で指定します。
1以上2097151以内の値を単位の“M”を付加した形式で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
CONT_FILE_SIZE=サイズ |
RERUNログ引継ぎファイルの作成先をファイルとする場合のみ設定してください。
本定義に指定する値の見積り方法は、“RERUNログ引継ぎファイルの容量見積り”を参照してください。
RLP定義ファイルの記述例を以下に示します。
### Log Group definition ### RLP_LOGGRP=usrgrp001 ### RLM definition ### RLM_OWN_SEND_DEVICE=/dev/rdsk/c1t16d10s4 RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c1t16d10s4@pw200acm RLM_OWN_RECV_DEVICE=/dev/rdsk/c1t16d10s3 RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c1t16d10s3@pw200acm RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c2t17d10s3@pw400acm RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c2t17d10s4@pw400acm TRANS_MODE=REC ### RLC definition ### RLC_NUM=3 RLC_SIZE=10M # RLC_OWN definition RLC_OWN_DEVICE1=/dev/rdsk/c1t16d10s5 RLC_OWN_DEVICE2=/dev/rdsk/c1t16d10s6 RLC_OWN_DEVICE3=/dev/rdsk/c1t16d10s7 RLC_OWN_BLOCK_DEVICE1=/dev/dsk/c1t16d10s5@pw200acm RLC_OWN_BLOCK_DEVICE2=/dev/dsk/c1t16d10s6@pw200acm RLC_OWN_BLOCK_DEVICE3=/dev/dsk/c1t16d10s7@pw200acm # RLC_OTHER definition RLC_OTHER_DEVICE1=/dev/rdsk/c2t17d10s5 RLC_OTHER_DEVICE2=/dev/rdsk/c2t17d10s6 RLC_OTHER_DEVICE3=/dev/rdsk/c2t17d10s7 RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE1=/dev/dsk/c2t17d10s5@pw400acm RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE2=/dev/dsk/c2t17d10s6@pw400acm RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE3=/dev/dsk/c2t17d10s7@pw400acm ### MNDB definition ### #MNDB_RAW_DEVICE=/dev/rdsk/c2t17d10s1 MNDB_FILE=/symfo_ag/mndb/mndbspc001 MNDB_SIZE=10M ### CONTFILE definition ### CONT_FILE_SIZE=10M |
### Log Group definition ### RLP_LOGGRP=usrgrp001 ### RLM definition ### RLM_OWN_SEND_DEVICE=/dev/raw/raw172 RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm1:sdo@PQ07P1 RLM_OWN_RECV_DEVICE=/dev/raw/raw173 RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm2:sdo@PQ07P1 RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm1:sdr@pq5800 RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm2:sdr@pq5800 TRANS_MODE=REC ### RLC definition ### RLC_NUM=3 RLC_SIZE=10M # RLC_OWN definition RLC_OWN_DEVICE1=/dev/raw/raw177 RLC_OWN_DEVICE2=/dev/raw/raw178 RLC_OWN_DEVICE3=/dev/raw/raw179 RLC_OWN_BLOCK_DEVICE1=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc4:sdo@PQ07P1 RLC_OWN_BLOCK_DEVICE2=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc5:sdo@PQ07P1 RLC_OWN_BLOCK_DEVICE3=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc6:sdo@PQ07P1 # RLC_OTHER definition RLC_OTHER_DEVICE1=/dev/raw/raw177 RLC_OTHER_DEVICE2=/dev/raw/raw178 RLC_OTHER_DEVICE3=/dev/raw/raw179 RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE1=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc4:sdr@pq5800 RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE2=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc5:sdr@pq5800 RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE3=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc6:sdr@pq5800 ### MNDB definition ### #MNDB_RAW_DEVICE=/dev/raw/raw181 MNDB_FILE=/symfo_ag/mndb/mndbspc001 MNDB_SIZE=10M ### CONTFILE definition ### CONT_FILE_SIZE=10M |
“#”が先頭にある行はコメント行とします。
定義指示文は複数行にまたがって記述することはできません。
等号“=”前後に空白、タブを指定することができます。
コンマ“,”前後に空白、タブを指定することができます。
指定値がパス名の場合は、パス名中に空白、タブ、セミコロン“;”および番号記号“#”の指定はできません。
大文字と小文字は、区別して扱われます。
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