モデリングツール ユーザーズガイド |
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第3章 UMLを利用してアプリケーションを分析・設計する |
UMLモデリング機能はRSDが提供するアーキテクト向けのモデリング機能です。UMLモデリング機能を利用してソフトウェアに要求される機能や基本アーキテクチャなどを図式化することにより、ソフトウェア開発プロジェクトに携わる関係者間で意思の統一や知識の共有を図ることができます。また、一定のルールに従ってモデリングしたアプリケーションの構造とJavaソースとを、相互変換できます。
ここでは、RSDのUMLモデリング機能を利用するうえで必要な、UMLモデル、UMLモデル要素、ダイアグラムの概念や利用用途を説明します。
UMLモデルとは、モデリングする情報を管理・格納する単位です。UMLモデルの情報は1つのファイル(.emx)に格納されます。
UMLモデルについての詳細は、オンラインヘルプ"モデルを使用したソフトウェア・アプリケーションの設計" > "モデルのセットアップと使用" > "UMLモデルの管理"配下にある、以下の記事を参照してください。
UMLモデル要素とは、UMLモデルを構成する項目です。モデリングとはUMLモデル要素を定義していく作業とも言えます。UMLモデル要素の情報は、UMLモデル内にツリー形式で格納されます。通常、1つのUMLモデルには、複数のUMLモデル要素が格納されています。
UMLモデル要素についての詳細は、オンラインヘルプ"モデルを使用したソフトウェア・アプリケーションの設計" > "モデルのセットアップと使用" > "UMLモデルの管理"配下にある、以下の記事を参照してください。
ダイアグラムとは、モデリングする際に利用する「台紙」です。ダイアグラム上にUML要素を配置することにより、モデリングを行います。ダイアグラムの情報は、UMLモデル内に格納されます。複数のダイアグラムを1つのUMLモデル内に作成することもできます。
ダイアグラムの種類は複数あります。モデリングの用途に応じて使い分けます。ダイアグラムに配置できるUMLモデル要素の種類は、ダイアグラムの種類により限定されます。
ダイアグラムの種類 |
利用用途 |
クラスが持つプロパティやメソッドなどの静的構造を表現します。またクラス間の関連や継承関係を表現します。 クラス図を利用して、一定のルールに従ってモデリングした情報(UML)とJavaソースとを、相互変換できます。詳細は以下のオンラインヘルプ、および"UML-Java変換"を参照してください。
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コンポジット構造図 |
クラスやコンポーネントの構成要素、および構成要素間の相互作用を記述することで、クラスやコンポーネントの内部構造を表現します。 |
コンポーネント図 |
複数のクラスで構成され、外部に対して一つ以上のインタフェースを提供するものをコンポーネントと呼びます。コンポーネント図はコンポーネントの内部構造を表現します。 |
配置図 |
大規模なシステムでは複数のハードウェアにソフトウェアを配置する場合が少なくありません。配置図は成果物であるソフトウェアをどのハードウェアに配置するかを表現します。 |
オブジェクト図 |
対象システムに出現する情報(インスタンス)を、実際に現れるような具体的な値を用いて記述します。またインスタンス間の関係を記述します。オブジェクト図は抽象的なクラス図に比べて具体的な情報で表現するため、情報の関係が把握しやすい、クラス図のチェックに利用できる、などの利点があります。 |
ダイアグラムの種類 |
利用用途 |
ユースケース図 |
対象システムがどのような機能を提供するか、また、どのような利用者がどの機能を利用できるかを表現します。 |
アクティビティー図 |
業務の流れや処理の流れ・順序を表現します。 |
状態マシン図 |
クラスやコンポーネントがとりうる状態や状態間の遷移、遷移のトリガーなどを表現します。 |
シーケンス図 |
オブジェクト間のメッセージの流れを記述することで、システムの動的な振る舞いを表現します。 |
コミュニケーション図 |
オブジェクト間の関連とメッセージの流れを同時に記述することで、オブジェクト間の関連が妥当であるかどうかをチェックします。 |
ダイアグラムの種類 |
利用用途 |
フリーフォーム図 |
モデリング用途を限定せず、任意のUML要素を配置できます。 |
ダイアグラムについての詳細は、オンラインヘルプ"モデルを使用したソフトウェア・アプリケーションの設計" > "モデルのセットアップと使用" > "UMLモデルの管理"配下にある、以下の記事を参照してください。
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