Interstage Shunsaku Data Manager 管理コンソール操作ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -
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第2章 保守> 2.1 データの最適化

2.1.1 サーチデータの再配置

データの削除やsearcherの増設または縮退などにより、searcherごとのデータ量やサーチデータファイルのデータ量に偏りが大きくなった場合は、サーチデータの再配置が必要になります。
サーチデータを再配置することにより、searcherごとのデータ量の偏りを解消することができます。Shunsakuの検索速度は、サーチデータの最大データ量を持つsearcherに依存します。searcherごとのデータ量の偏りが大きい場合には、サーチデータの再配置を行います。データ量の偏りを解消することにより、最大データ量が減少するため、検索性能が向上します。

サーチデータの再配置を行うかどうかの判断は、以下の情報を参考にしてください。

サーチデータ量、フラグメンテーション率およびサーチデータファイルの使用量の情報は、directorまたはsearcherの状態確認から参照できます。

フラグメンテーションとは、データの断片化を意味します。断片化とは、データが分散して配置された状態で、その比率に応じてアクセス効率も劣化します。

フラグメンテーション率は、サーチデータファイルに格納されている必要なデータと、削除および更新によって不要となったデータの割合を示しています。

フラグメンテーション率が大きいほど、ディスクの使用量が増加します。たとえば、フラグメンテーション率が75%であれば必要なデータは25%(100%−75%)のため、ディスク使用量は実際のデータ量の4倍(100%÷25%)になります。

ディスクの空き容量やディスク性能をもとに、サーチデータの再配置を行うか否かを判断してください。

サーチデータを再配置する場合の運用例を以下の図に示します。

[図:サーチデータを再配置する場合の運用例]

サーチデータの再配置は、以下の手順で行います。

  1. 左フレームでdirector識別子をクリックします。

  2. 右フレームで[状態]タブを選択後、「状態の再取得」ボタンをクリックし、searcher状態のサーチデータ量、フラグメンテーション率またはサーチデータファイルの使用量を確認します。

  3. sercherごとのデータ量に偏りが見られる場合、[運用操作]タブを選択します。
    ラジオボタン「再配置」を選択後、「実行」ボタンをクリックし、データの再配置を行います。

  4. [状態]タブを選択し、「状態の再取得」ボタンをクリックします。
    検索用データ量を参照し均等に配置されたことを確認します。

    サーチデータの再配置を行っている間は、データの更新ができません。

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