PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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目次

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D.10 sdxcopy - 等価性コピー操作
■形式
sdxcopy -B -c class -v volume,...[-e delay=msec,nowaitsync]
sdxcopy -C -c class -v volume,...
sdxcopy -I -c class -v volume,...
sdxcopy -P -c class -v volume,... -e delay=msec
■機能説明
sdxcopy は、volume で指定されたボリューム・オブジェクト (シャドウボリュームは除く) に対する等価性コピー処理を操作するためのコマンドです。スーパユーザ権限を持つユーザだけが sdxcopy コマンドを実行することができます。
■基本オプション
以下の基本オプションのうち、いずれかを指定します。
- -B
- Begin
volume,...で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリューム内に存在する切離し中のスライスを組み込んで等価性コピーを実行して、等価性コピー完了後 (-e nowaitsync 指定時は開始前) に復帰します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。
volume 内に存在するデータ不当 (INVALID) 状態のスライスを組み込んで等価性コピーを行います。一時切離し中 (TEMP*) または使用不可 (NOUSE) 状態のスライスは組み込まれません。volume 内に等価性コピー中のスライスがすでに存在する場合は異常終了します。
-I オプションによってコピー処理が中断中の場合は、中断時点から再開します。
volume が起動中または停止中の状態のままで等価性コピー処理を行います。
- -C
- Cancel
volume,... で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリュームで実行中あるいは中断中の等価性コピー処理を中止します。コマンドは中止完了後に復帰します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。
-B オプションによって、コピー処理を再実行することができます。
- -I
- Interrupt
volume,... で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリュームで実行中の等価性コピー処理を中断します。コマンドは中断完了後に復帰します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。
-B オプションによって、コピー処理を中断時点から再開することができます。
- -P
- Parameter
volume,... で指定された 1 つあるいは複数のミラーボリュームで実行中あるいは中断中の等価性コピー処理に関するパラメタを変更します。class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。
実行中のコピー処理は、パラメタの変更後に続行されます。
現在、実行中あるいは中断中の等価性コピー処理の状態は、sdxinfo -S コマンドを使って確認できます。
■サブオプション
以下のサブオプションが指定できます。
- -c class
- class には、volume が属しているクラスのクラス名を指定します。
- -e delay=msec (-B,-P 指定時)
- コピー処理にともなうディスクへの入出力要求の発行を、msec で指定された時間 (単位はミリ秒) だけ遅延させます。このオプションによって、ボリュームを使用しているアプリケーションへの影響を調整できます。
遅延時間の省略値は 0 です。コピー処理が完了あるいは中止されると、遅延時間は省略値 (0) に戻ります。
msec に指定可能な値は、0 から 1000 までです。
- -e nowaitsync (-B 指定時)
- コピーの完了を待たずにコマンドを復帰させます。
- -v volume,...
- volume には、操作対象となるボリュームのボリューム名を指定します。複数の volume を接続する場合は、ボリューム名をカンマ (,) で区切って指定します。
■戻り値
正常終了した場合には 0 を返し、そうでない場合には 0 以外の値を返します。
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