PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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付録A 留意事項> A.2 注意事項

A.2.31 ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権

ボリュームのブロック型特殊ファイル /dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名 は、ボリューム作成時に作成され、ノードを再起動するたびに再作成されます。

ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権は、以下のように設定されます。

アクセス権を変更する場合は、変更するコマンドを記述した起動スクリプトを作成し、GDS の起動スクリプト /etc/*.d/*sfdsk* よりも後に実行されるように設定してください。

 

■アクセス権を変更する起動スクリプトの記述内容

以下に、例を示します。

#!/bin/bash

# chkconfig: 2345 73 61                                           ・・・(1)
# description: chgperm - change GDS volume permission             ・・・(2)

. /etc/init.d/functions

start() {
    /bin/chown gdsusr:gdsgrp /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1        ・・・(3)
    /bin/chmod 0644 /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1                 ・・・(3)
    return
}

stop() {
    return
}

case "$1" in
    start)
        start
    ;;
    stop)
        stop
    ;;
    restart)
        stop
        start
    ;;
    *)
        echo "Usage: /etc/init.d/chgperm {start|stop|restart}"    ・・・(4)
    ;;
esac
exit 0

Red Hat Enterprise Linux 5 以降の場合、GDS をインストールすると、この起動スクリプトのサンプルが /etc/opt/FJSVsdx/etc/chgperm.sample にインストールされます。このサンプルは、コピーを作成し、環境に合わせて編集してから使用してください。

記述内容の説明:

(1)
"# chkconfig:" の右側には、この起動スクリプトが起動されるランレベル、起動優先度、停止優先度を記述します。
GDS の起動スクリプトよりも後に実行する必要があるため、起動優先度は 73 以上にしてください。
(2)
"description:" の右側には、この起動スクリプトの説明文を記述します。
(3)
ノード起動時に実行するコマンドを記述します。
この例では、クラス Class1 のボリューム Volume1 のブロック型特殊ファイルの、所有者を gdsusr、グループを gdsgrp、モードを 0644 に変更する場合のコマンドを記述しています。
(4)
この起動スクリプトの使用方法を表示する処理を記述します。
ここでは、起動スクリプト名が chgperm である場合の例を記述しています。

■アクセス権を変更する起動スクリプトの設定方法

以下の手順で設定します。

  1. 起動スクリプトを、/etc/rc.d/init.d/スクリプト名 というパスに配置します。

  2. 以下のコマンドを実行して、起動スクリプトを登録します。

    # chkconfig --add スクリプト名


    2. のコマンドを実行すると、以下のシンボリックリンクファイルが作成されます。

    /etc/rc.d/rcランレベル.d/S起動優先度 スクリプト名
    /etc/rc.d/rcランレベル.d/K停止優先度 スクリプト名


    起動スクリプトの設定方法の詳細は、chkconfig(8) を参照してください。



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