PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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第1章 機能> 1.2 可用性を向上させる機能

1.2.4 高速等価性回復機構 (JRM)

パニックなどによって、システムが突然ダウンした場合、リブート (クラスタシステムの場合はクラスタアプリケーションのフェイルオーバ) 後に完全なミラーリング状態を回復するためには、ディスク装置間のデータコピーが必要です。

コピー処理中でも、アプリケーションは動作しますが、コピー処理による負荷が発生することと、コピー中は冗長性が失われてしまうことが問題となります。

GDS では、この問題を解決するために、高速等価性回復機構 (JRM) という仕組みを提供しています。高速等価性回復機構は、ミラーリングの等価性が損なわれた部分のみをコピーすることにより、通常 1GB 当たり数分かかるコピー処理を短時間で完了させます。

[図:高速等価性回復機構 (JRM)]

JRM は何の略?
JRM は、Just Resynchronization Mechanism の略称です。

3 種類の JRM
高速等価性回復機構 (JRM) には、ボリューム用、スライス用、プロキシ用の 3 種類があります。詳しくは、「高速等価性回復機構 (JRM)」を参照してください。

ルートファイルシステムのボリュームの等価性回復【Itanium】
OS を正常にシャットダウンした場合でも、OS がルートファイルシステム ( / ) のボリュームにアクセスしている状態のまま、シャットダウンされます。このため、サーバの起動時には、必ず / のボリュームの等価性回復コピーが実行されます。



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