Linkexpress 利用者プログラム開発ガイド
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4.2.4.3 ExecuteJobメソッド
ExecuteJobメソッドは、相手システムのジョブを起動します。
要求の受付結果は、CategoryCode(エラー分類コード)、DetailCode(詳細エラーコード)、DiagType(エラー診断タイプ)およびErrorCode(エラー原因コード)プロパティで通知されます。
ジョブ連携の詳細については、「運用ガイド」の「1.3 ジョブ連携機能」を参照してください。
構文
復帰値
TRUE : 正常完了。
FALSE : 異常完了。プロパティにエラー詳細が設定されます。
備考
- ExecuteJobメソッドを呼び出してからCompleteイベント受け付けまでの間、要求発行用コントロールのプロパティの変更はできません。
- ExecuteJobメソッドを呼び出す際は、Initializeメソッドが呼び出されている必要があり、制御用コントロールのControlIdプロパティの値を要求発行用コントロールのControlIdプロパティに設定しておく必要があります。
- 当機能は突き放し型(注)です。復帰情報として、ExecuteJobメソッドの受付結果がプロパティに設定されます。ジョブの起動結果またはジョブの実行結果は、Completeイベントで通知されます。また、コネクションはジョブ起動結果受け付け時に切断されます。
- プロパティ設定時にコントロールでパラメタエラーを検出した時は、スロー(例外)通知を行います。メソッド呼び出し時のパラメタ異常を検出した時は、メソッドから異常復帰します。どちらの場合にも、プロパティにエラー詳細が設定されます。
- ExecuteJobメソッドの呼び出しには、TransferIdプロパティの値を0クリアする必要があります。
- 相手システムがグローバルサーバ/PRIMEFORCEの場合、EventNotifyTimingプロパティにJOBSTART(ジョブ起動完了時に通知)を指定する必要があります。
- 起動ジョブの実行権限については、「導入ガイド」の「9.2.1 セキュリティチェックの実行契機」を参照してください。なお、相手システムがPCサーバの場合、"RemoteUserNameプロパティ" で指定する相手側利用者名がAdministratorグループに所属している必要があります。
- ジョブ結果通知(EventNotifyTimingプロパティ)を相手システム(ジョブ実行側)から待ち合わせる場合(JOBCOMPLETE指定)、ジョブ結果待ち時間(JobTimeプロパティ)の指定を推奨します。ジョブ結果の時間監視せずとした場合、相手システム側でジョブ結果通知(lxrspjobコマンドなど)に失敗などすると、本要求が無応答状態になります。このような場合、ジョブ結果の時間監視を行うことで、本要求を復帰(エラー分類:50、エラーコード:60)することが可能です。
- Linkexpressでは、以下のジョブを起動することができません。
- [プラットホーム共通]
- [PCサーバ上のジョブを起動する場合]
- ウィンドウが存在するジョブ(notepadなど)
- ATコマンドの実行で正常動作しないジョブ
また、ジョブ起動したプログラムからは、ネットワークドライブ、プリンタなどの資源にアクセスできません。
- [UNIXサーバ上のジョブを起動する場合]
- 制御端末が必要なコマンド(passwdなど)
- フルスクリーン系のコマンド(viなど)
- PCサーバ上のジョブを起動する場合、システムの環境変数が引き継がれます。path環境変数など、ジョブ独自の環境変数が必要な場合は、ジョブの内部で環境変数を変更してください。
- UNIXサーバ上のジョブを起動する場合、環境変数、umask値、標準出力、および標準エラー出力は、Linkexpressサーバを起動した環境(RCスクリプト、またはコンソール・端末)を引き継ぎます。ジョブ起動に指定する利用者のシェル環境(.profile、.chsrc など)は引き継ぎません。
また、ジョブの実行に必要な環境変数、およびジョブからのファイルアクセスに必要なumask値は、Linkexpressサーバを起動するRCシェルまたはコンソール・端末の実行環境に設定するか、またはジョブ内に設定してください。
ジョブからの標準出力、および標準エラー出力は、Linkexpressサーバを起動したコンソール・端末に出力されます。Linkexpressサーバ起動後に端末を終了している場合は、出力がEIOのエラーとなる可能性があります。このため、ジョブからの標準出力、および標準エラー出力は、一時ファイルなどにリダイレクトするなどの考慮を行ってください。
なお、コンソール・端末がロック・ハングしている場合は、標準出力、および標準エラー処理で待ち状態になるため、ジョブが完了できなくなりますので、注意してください。
注) 突き放し型:
ファイル転送の受け付けだけ行い、メソッド(サービス)が復帰します。メソッドの実行結果は転送処理の受け付け結果を示します。
イベント
プロパティ
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