Linkexpress 利用者プログラム開発ガイド
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第4章 利用者プログラムインタフェース> 4.1 転送API> 4.1.4 転送APIのパラメタパケット一覧> 4.1.4.10 dts_ftrnrsp_dcb_t

4.1.4.10.1 dts_ftrnrsp_dcb_tのメンバ一覧

req_ident(転送識別番号) unsigned long型

GETINFで受け取った転送識別番号を指定します。転送識別番号は、省略できません。

req_ident(転送識別番号) unsigned型

GETINFで受け取った転送識別番号を指定します。転送識別番号は、省略できません。

appl_name(利用者プログラム名) *unsigned char型

ネットワーク定義で指定した応用プログラム名を8文字以内の英数字で指定します。利用者プログラム名は、省略できません。

なお、"@_LE"および"@_DB"で始まる応用プログラム名は、Linkexpress予約語のため使用しないでください。

attest_code(認証結果) unsigned型

ファイル転送の認証結果を以下の形式で指定します。認証結果は省略できません。

DTS_API_OK : 転送処理実行

DTS_API_NO_FILE : ファイル名不当

DTS_API_NO_DTYPE : データタイプ不当

DTS_API_NO_PASSWORD : パスワード不当

DTS_API_NO_ATTR : ファイル属性不当

DTS_API_NO_ACCS : 利用者名に対してアクセス権がない

DTS_API_NO_OTHER : その他

転送処理実行を選択した場合は、自側ファイル名、ファイル属性、データタイプを指定してください。

file_name(自側ファイル名) *unsigned char型

自システムのファイル名を255文字以内の絶対パスまたは相対パスで指定します。値を省略(NULL)した場合は、相手システムから通知されたファイル名が採用されます。なお、ネットワークドライブ上のファイルは指定できません。

自側ファイル名が相対パス指定の場合、以下のディレクトリが基準となります。

PCサーバの場合、Linkexpressのインストールディレクトリです。

UNIXサーバの場合、自側利用者情報で指定した利用者のホームディレクトリです。

 

転送開始通知のfile_nameオペランドに通知されたファイル名が、ネットワーク定義に指定したアーカイブファイル名識別子名を使用したファイル名の場合、一括ファイル受信依頼です。この場合、受信ファイルを展開するディレクトリ名を指定します。指定方法を以下に示します。なお相対パス指定の場合、基準ディレクトリはファイル転送の場合と同様です。

一括ファイル転送機能はTCP/IPの場合のみ有効です。

 

file_attr(ファイル属性) *file_attr_t型

自側ファイル属性領域を指定します。値を省略(NULL)した場合は、相手システムから通知されたファイル属性が採用されます。ただし、FNA(HICS)の場合、ファイル送信では、相手システムから属性が通知されません。ファイル送信時に仮想ファイル属性を省略した場合は、レコード形式:固定長、レコード長:80バイトのファイル属性が採用されます。

data_type(データタイプ) unsigned型

転送ファイルのデータタイプを以下の形式で指定します。値を省略(NULL)した場合は、相手システムから通知されたデータタイプが採用されます。なお、通信プロトコルがTCP/IP(HTTP系)の場合、省略してください。TCP/IP(HTTP系)では指定値にかかわらずDTS_API_BINARYが採用されます。FTPでは、指定しても無効になります。

DTS_API_TEXT : テキスト

DTS_API_BINARY : バイナリ

error_detail(応答メッセージ) *unsigned char型

ファイル転送の拒否時に詳細メッセージを返信する場合に指定します。長さは最大128まで指定できます(FTP+使用時だけ有効)。省略するときは、NULLを指定します。

error_detail_type(応答メッセージタイプ) unsigned型

詳細メッセージタイプを指定します。

DTS_API_TEXT : テキスト

DTS_API_BINARY : バイナリ

error_detail_len(応答メッセージ長) unsigned型

詳細メッセージ長を指定します。

local_user(自側利用者情報) local_user_t型

自側利用者情報を指定します。この情報は、自側ファイルアクセス時の認証に利用します。値を省略(NULL)した場合は、相手システムから受信した利用者名でファイルアクセス認証が行われます。

speed(転送速度上限値) unsigned型

転送速度を転送するファイルごとに指定します(1〜2097152)。自側からのファイル送信する時だけに有効です。指定する単位は、Kbyte/Secです。省略する場合は、0を指定します。値を省略した場合は、ネットワーク定義の値が採用されます。

なお、通信プロトコルがSANのとき、指定しても無効となります。

ret_tid(結果通知スレッド) unsigned型

PCサーバの場合、転送結果を受信するスレッドIDを指定します。

値を省略(NULL)した場合は、要求発行スレッドに対して結果が通知されます。なお、スレッドIDに0を指定すると、任意のスレッドで受信可能となります。

ret_tid(結果通知領域) *ret_id_t型

UNIXサーバの場合、結果通知プロセス情報パラメタパケットのアドレスを指定します。値を省略(NULL)した場合は、要求発行スレッドに対して結果が通知されます。

protocol_option(プロトコルオプション) *protocol_option_t型

プロトコル固有情報テーブルを指定します。FNA(HICS)使用時、かつファイル送信時だけに有効です。なお、ブロック化因数以外のパラメタは、指定しても無効になります。省略するときは、NULLを指定します。

 


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