Linkexpress 運用ガイド
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第1章 データ転送機能> 1.6 転送コマンド

1.6.1 運用管理製品との連携

ファイル転送コマンドは、Linkexpressサーバにインストールされている他の運用管理製品からLinkexpressを利用するための機能です。Linkexpressは、Systemwalkerなどの運用管理製品と連携するための機能として以下の機能を提供しています。

起動側機能(ファイル転送コマンド)

業務定義やAPIを使用しないで自システムからの起動によるファイル転送、メッセージ転送、および相手側ジョブ起動を実現します。ファイル転送コマンドは復帰値によって転送処理の結果を利用者に通知するため、他の運用管理製品から当コマンドを利用することで、運用管理製品がファイル転送処理をスケジュールすることができるようになります。

応答側機能(仮想ファイル名変換定義)

転送完了によってメッセージが出力されるので、これを運用管理製品がスケジュールを実行する際のトリガーにすることができます。

さらに、相手システムがファイル転送を要求した時に、起動側システムから通知されたファイル名(仮想ファイル名)を元に、自システム上に実際にあるファイル名に変換して応答処理を行います。このため、起動側システムでは転送ファイル名を物理的な絶対パスで指定する必要がなくなり、より柔軟なシステム構築ができます。

備考. ファイル転送コマンドおよび仮想ファイル名変換定義はLinkexpress for Windows NT V1.1L20相当(「マニュアル体系と読み方」の「バージョン・レベルの表記方法」参照)以降のサーバで利用可能です。


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