Interstage Portalworks 管理者ガイド
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付録A 運用管理ツール

A.3 SecurityDirector連携

インターネット環境においてFirewallの外からPortalworksに接続する環境の場合、セキュアーな環境の構築が必要となります。

このような場合、DMZ上にSecurityDirectorを置き、Portalworksへは、SecurityDirector経由で接続するような環境を構築することにより、セキュアーな運用が可能となります。

ここで説明する機能は、SecurityDirector経由で、Portalworksにアクセスする際、SecurityDirectorで行う認証時のログオンID/Passwordの情報を自動的にPortalworksログオン画面でのログオンフォームへ埋め込む機能です。

この場合、PortalworksはLDAP認証とする必要があります。
また、SecurityDirectorの使用する認証用LDAPとPortalworksが認証に利用するLDAPは同一のLDAPサーバであることが必須です。

  • SecurityDirectorについては、Interstage Security Directorのマニュアルを参照してください。
  • Portalworksの機能により、Portalworks管理外としてコンテンツを参照する場合(WebUSP固有の運用管理で除外URLに設定したもの、ブリックの別ウィンドボタンにより遷移したもの)は、URLが直接対象のWebサーバに向きます。そのため、SecurityDirector経由でないと参照が行えない環境下のコンテンツはアクセスができなくなります。
    このようなコンテンツに対しては、除外URLに設定しない(“WebUSP運用情報の設定”を参照)、サービスの登録時に別ウィンドボタンを非表示にする(“サービスの登録(別名登録)”を参照)などの対応をしてください。
  • SecurityDirectorとPortalworks間をSSL通信とする場合、InterstageのSSL通信機能が必要となります。
    SSL通信機能についてはInterstageオンラインマニュアルを参照してください。


LDAPに対しての通信がSSL接続である必要がある場合以下の設定が必要となります。この場合、使用するInterstage Application Serverは、InfoDirectoryが同梱されている必要があります。

サーブレットを停止してから行ってください(“サーブレットの起動と停止”を参照)。

  1. Interstageの設定でSSLクライアント設定を行います。
    “InfoDirectory 使用手引書”の“運用編 - InfoDirectoryの運用 - SSL”を参照してください。
  2. Portalworksに定義ファイルを追加します。
  3. サーブレットにパス・クラスパスを追加します。

1.については
“InfoDirectory 使用手引書”の“運用編 - InfoDirectoryの運用 - SSL”を参照してください。

2.について以下に記述方法を記述します。

  1. [Interstageインストールフォルダ]\Portalworks\WEB-INF\conf(*1)配下にある“sslconf.org”を“sslconf”にリネームします。
    (*1) (Solaris/Linuxの場合) /opt/FJSVispw/WEB-INF/conf
  2. sslconfファイルの以下の2個所を編集します。
    user.sslenvfile=d:/hoge/envfile.name
    (SSLのクライアント環境定義ファイル)
    user.ssllogdir=d:/hoge/logdir
    (ログの出力先パス)

3.については下記のパス・クラスパス情報を追加します(“サーブレットの環境設定”を参照)。


  • パス:[Interstageインストールフォルダ]\ID\Dir\sdk\JAVA\lib\java2\ssl
    クラスパス:[Interstageインストールフォルダ]\ID\Dir\sdk\JAVA\lib\java2\ssl\fjssl.jar

  • パス:/opt/FJSVidsdk/JAVA/lib
    クラスパス:/opt/FJSVidsdk/JAVA/lib/fjssl.jar

操作

  1. 以下のURLを指定してWebブラウザを起動します。

    http://Portalworksサーバ名:ポート番号/portalworks/PWAdminSystem?cmd=sys_securitydirector

  2. 下記画面が表示されます。
  3. 使用する/しないの設定を行い、設定ボタンを押します。


Interstageシングル・サインオンを利用する場合、本機能を使用する必要はありません。その場合、“しない”を設定してください。



ブラウザとSecurityDirector間のプロトコルの指定を行う場合は“A.4 プロトコル制御”を参照してください。


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