ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -AIX-
目次 索引 前ページ次ページ

付録A バックアップ/リストアの前後処理> A.3 リストアの前後処理

A.3.2 リストア実行時の後処理

リストア実行時の後処理のシェルスクリプト名は、以下のとおりです。

ボリュームグループをリストアする場合

ファイルシステムが構築された論理ボリュームを含むボリュームグループがリストア対象の場合は、前後処理スクリプトを修正する必要があります。

スクリプトを修正後,前処理スクリプト(OpcRestore.pre)の71行目のexit文をコメント(“#”)化してください。

◆前処理スクリプト(OpcRestore.pre)の75〜141行目、および後処理スクリプト(OpcRestore.post)の95〜170行目について、ファイルシステムが構築された全ての論理ボリュームに対してアンマウント/マウント処理が実施されるように記述を適宜修正してください。(“X”で示す箇所は実際の環境に合わせて変更してください。また、複数の論理ボリュームが対象となる場合は、前処理スクリプト(OpcRestore.pre)の111〜140行目の処理および、後処理スクリプト(OpcRestore.post)の133〜164行目のコメントをはずし、これらの処理をボリューム数分記述してください。)

◆バックアップボリュームをマウントする運用を行う場合は、バックアップボリュームのLVM管理情報が書き換わるため、通常の手順でリストアできなくなります。その場合、後処理スクリプト(OpcRestore.post)の65〜79行目と95〜170行目をコメント(“#”)化してください。またリストア処理完了後にも追加手順が必要となります。「リストアの注意事項」を参照してください。

カスタマイズをしていない状態では、ボリュームグループに対する前処理はエラーとなります。

mountコマンドなどのOSコマンドのパラメーターやオプションなどは運用に合わせて,適宜修正してください。

■VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用する場合

VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用を行う場合で、業務ボリュームのマウントポイントがクラスタ業務に登録されている場合は、前後処理のカスタマイズが必要となります。

前後処理スクリプト内のマウント/アンマウント処理を、マウントポイントリソースのオフライン/オンライン処理に変更してください。

また、マウントポイントリソースのオフライン/オンラインを行ってから、実際にボリュームがアンマウント/マウントされるまでに時間差があります。そのため実際にアンマウント/マウントされるまで待ち合わせる処理(sleepやdfコマンドの結果を監視するなど)をオフライン/オンラインの成否を判定する個所の後に追加してください。

以下に前後処理スクリプトの変更例を示します

[例] リストア前処理スクリプト(OpcRestore.pre)のアンマウント処理変更
[81、90、112、121行目]

(変更前)

/usr/sbin/umount $mount_point

(変更後)

/opt/VRTSvcs/bin/hares -offline リソース名 -sys システム名

[例] リストア前処理スクリプト(OpcRestore.pre)のアンマウント待ち処理追加
[110、141行目]

(追加)

mount_status="mounted"
while [ $mount_status = "mounted" ]
do
mount_status=`/usr/sbin/mount | /usr/bin/nawk -v lv=$lvname 'lv==$1{flag=1; exit;} END{if(flag==1) print "mounted"; else print "not_mounted";}'`
done

[例] リストア後処理スクリプト(OpcRestore.post)のマウント処理変更
[105、114、138、147行目]

(変更前)

/usr/sbin/mount $lvname $lv_mount_point

(変更後)

/opt/VRTSvcs/bin/hares -online リソース名 -sys システム名

[例] リストア後処理スクリプト(OpcRestore.post)のマウント待ち処理追加
[132、165行目]

(追加)

mount_status="not_mounted"
while [ $mount_status = "not_mounted" ]
do
mount_status=`/usr/sbin/mount | /usr/bin/nawk -v lv=$lvname 'lv==$1{flag=1; exit;} END{if(flag==1) print "mounted"; else print "not_mounted";}'`
done


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2000-2007