ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -AIX-
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第7章 レプリケーション運用> 7.2 運用設計

7.2.2 レプリケーション対象の決定

レプリケーション対象となる複製元ボリューム/複製先ボリュームを決定します。

さらに、複製元ボリューム/複製先ボリュームに与える以下の属性を決定します。

  1. コピー方向

    レプリケーション運用で使用するコピー方向を決定します。以下のどちらかを指定します。

  2. 操作サーバ(サーバ間レプリケーションの場合のみ)

    サーバ間レプリケーションの場合、対象となる複製元ボリューム/複製先ボリュームに対するレプリケーション操作は、複製元サーバ、複製先サーバのいずれかのみで実行可能とするか、両方サーバで実行可能とするかを設定できます。

また、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームから構成されるグループを作成することができます。これにより、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームの操作をグループ単位でまとめて行うことが可能になります。本機能の詳細については、「グループの作成」を参照してください。

[図 7.4 レプリケーション操作を行うサーバ]

本書ではレプリケーション操作を実施するStorageサーバを操作サーバと呼び、複製元サーバ、複製先サーバのいずれかを指定します。

操作サーバでは、全てのレプリケーション機能が利用可能です。これに対して、操作サーバではないサーバからは、情報表示と運用解除機能だけが利用可能です。

システムが格納されているディスクや、AdvancedCopy Managerがインストールされているディスクは、レプリケーション対象としないでください。

レプリケーション対象を決定する際に注意する点として、「全般的な注意事項」をご理解ください。

7.2.2.1 レプリケーションボリュームの注意事 

レプリケーション運用に使用する複製元ボリュームと複製先ボリュームの組み合わせ毎に注意する点があります。

■複製元ボリュームと複製先ボリュームの物理ディスクサイズについて

複製元ボリュームと複製先ボリュームの物理ディスクサイズ(論理ディスク時は論理ディスクを構成する物理ディスクのサイズ)が異なるとサイズが小さい方に合わせて物理コピーを実施します。そのためデータの欠落が発生するため、複製先ボリュームの物理ディスクサイズは複製元ボリュームと同一か大きいものを使用することをお勧めします。

■複製元ボリューム/複製先ボリュームにボリュームグループを使用する場合

複製元ボリュームがボリュームグループの場合、複製作成後に複製先ボリュームを使用するためには、複製先ボリュームは複製元ボリュームと同一の論理ボリューム構成かつ同一の物理ディスクサイズのボリュームグループである必要があります(図7.5)。

なお、ボリュームグループがAdvancedCopy Managerのサポートできない構成であった場合は、レプリケーション管理機能に登録することはできません。サポートできない論理ディスク構成については、「AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイス」を参照してください。

[図 7.5 複数論理ディスク時の複製元ボリューム/複製先ボリューム]


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