ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris-
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付録A バックアップ/リストアの前後処理> A.2 バックアップの前後処理

A.2.1 バックアップ実行時の前処理

バックアップ実行時の前処理のシェルスクリプト名は、以下のとおりです。

業務ボリュームをアンマウントしたくない場合

マウントされているがアンマウントしたくない業務ボリュームに対しては、90〜100、104、137行目のコメント(“#”)をエディタ等で消去し、90行目のif文で対象となるデバイスを指示してください。

この操作は、ファイルシステムが以下の場合のみ可能です。

カスタマイズしたスクリプトによる前処理の動作は、以下のようになります。

業務ボリュームの状態

前処理

マウントされている

業務ボリュームへの更新を抑止します


カスタマイズしたスクリプトによる後処理の動作は、以下のようになります。

前処理

後処理

業務ボリュームへの更新を抑止した

業務ボリュームへの更新抑止を解除します

バックアップボリュームの整合性を確認します

標準のスクリプトを使用した運用では、アドバンスト・コピー(EC/OPC)の前にファイルシステムをアンマウントすることにより、ファイルシステムのキャッシュの書き出しと、その後の更新が抑止されるため、ファイルシステム全体のデータの整合性が保証されます。
スクリプトをカスタマイズして、ファイルシステムのアンマウントを行わない場合は、lockfs -wを使用してファイルシステムのキャッシュのフラッシュと、その後の更新を抑止しますが、Write Open中のファイル(オンラインバックアップをサポートしているOracleのデータベーススペースは除きます)については、ファイル内容の保証はされません。
また、メタデータ更新中のプロセスがある場合は、lockfsの仕様上、ファイルシステム自体のデータ整合性も保障されません。
したがって、ファイルシステムのアンマウントを行わない場合のデータ整合性については、運用で考慮・対処する必要があります。

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