ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris- |
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第8章 レプリケーション運用 | > 8.2 運用設計 |
Snap Data Diskに対して設定可能なセッションは1つです。
そのため、下図のように1つのSnap Data Diskに対して複数のセッションを設定することはできません。
また、Snap Data Diskから複製元ディスク以外のディスクに対してコピーすることはできません。
Snap Data Diskの作成は以下の手順で行います。
Snap Data Diskの物理容量の算出
Snap Data Diskの定義と初期化
ホストへの接続
スライス作成、ファイルシステム作成
Snap Data Diskの物理容量の見積り式を以下に示します。
物理容量=(複製元ボリュームに対して発生する更新ブロック数)×(安全係数)
正確にはSnapOPC前にSnap Data Diskに対して更新されたブロック数およびハードウェアが使用する管理領域(論理容量の0.1%程度)についても考慮する必要がありますが、安全係数を大きくすることでカバーできます。
複製元ボリュームに対して発生した更新ブロック数の見積りは更新量測定コマンド(swstestupdate)で測定することができます。
測定は以下の手順で行います。
複製元ボリュームに対して擬似SnapOPCセッションを設定することにより、更新量の測定を開始します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstestupdate start /dev/dsk/c1t0d0s1 /dev/dsk/c1t0d0s1 swstestupdate completed # |
業務を開始します。業務によって発生した更新ブロックがハードウェア上に記録されます。
測定期間が経過した後、更新ブロック数を確認します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstestupdate status /dev/dsk/c1t0d0s1 Volume-Name Update /dev/dsk/c1t0d0s1 644333 # |
測定完了後、擬似SnapOPCセッションを解除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstestupdate stop /dev/dsk/c1t0d0s1 /dev/dsk/c1t0d0s1 swstestupdate completed # |
ETERNUSmgrを使用して、Snap Data Diskの定義と初期化を行います。その際、論理容量は複製元ディスクの容量と同一に設定します。複製元ディスクと複製先ディスクのパーティション構成を同一にするためです。
作成したSnap Data Diskをホストに接続します。手順については、ディスクアレイ装置のマニュアル(「サーバ接続ガイド」)を参照してください。
Snap Data Diskに複製先ボリュームを作成するため、スライスの作成およびファイルシステムの作成を行います。
Snap Data Diskの物理容量を無駄に消費することを避けるため、ファイルシステム作成後は複製先ボリュームの更新は極力行わないようにしてください。
Snap Data Diskをクラスタの共用ディスクにしないでください。物理容量がオーバした際に、クラスタシステムがフェイルオーバする危険性を回避するためです。
クラスタ運用の場合は、以下のいずれかの方法によってSnap Data Diskを共用ディスクにしない必要があります。
Snap Data Diskをクラスタシステムの全ノードから参照できるようにします
クラスタシステムと非クラスタシステムのサーバ間レプリケーション運用にします
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