ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris-
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第1章 AdvancedCopy Managerの概要> 1.5 AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて

1.5.3 VxVM(VERITAS Volume Manager)配下のボリュームについて

AdvancedCopy Managerでは、以下の単位でVxVM配下のボリュームをバックアップ/レプリケーションすることができます。

VxVM配下のボリュームのバックアップ運用については、「VxVMボリュームの運用」を、VxVM配下のボリュームのレプリケーション運用については、「VxVMボリュームの運用」を参照してください。

1.5.3.1 論理ボリュームが存在する物理スライス 

AdvancedCopy Managerは、論理ボリュームのコピーをサブディスク単位ではなく、sliced属性(専有領域と共有領域が分離)をもつVMディスク(物理ディスク)の共有領域全体をコピーすることによって行います。

AdvancedCopy Managerに指定するデバイス名は、VxVMの論理ボリューム名です。

[sliced属性(専有領域と共有領域が分離)をもつVMディスク(物理ディスク)]

つまり、AdvancedCopy ManagerはVxVM論理ボリュームのコピーを論理ボリュームの単位ではなく、物理スライス(/dev/dsk/cXtXdXsX)の単位で行います。

論理ボリューム単位で運用可能なVxVMボリュームは、以下の条件を満足する必要があります。

また、下図に示すような、1つのVMディスク上に複数の論理ボリュームがある場合(すなわち、論理ボリュームとVMディスクがN:1(N>1)の関係にある場合)もサポートされますが、運用の際は以下の点に留意してください。

以下のボリューム構成をもつ論理ボリュームはAdvancedCopy Managerではサポートされません。

1.5.3.2 ディスクグループを構成する物理ディスク 

論理ボリュームが使用しているサブディスクが存在するVMディスク(物理ディスク)を管理単位とします。

クラスタ構成で運用する場合、クラスタを構成する全てのサーバにおいて、ディスクグループを構成する物理ディスクのデバイス名(/dev/(r)dsk/c#t#d#)が同じであり、デバイス名が指すETERNUSのディスクも同じである必要があります。
なお、SunCluster環境下で運用する場合、クラスタを構成する全てのサーバにおいて、VxVMのエンクロージャ名が同じであり、エンクロージャ名が指すETERNUSのディスクも同じである必要があります。

noprivタイプのVMディスクのみ、物理スライスが管理単位となります。

[VxVMの構成例]

AdvancedCopy Managerは、VMディスク全体をコピーするため、サブディスクとなる共有領域だけでなく、VxVMの内部構成情報が格納されている専有領域もコピーされます。

したがって、バックアップやレプリケーションを行う際には、VxVMの構成情報の整合性を保ってコピーを行う必要があります。

AdvancedCopy Managerに指定するデバイス名は、以下の形式です。

/dev/vx/dmp/c#t#d#s#

/dev/vx/dmp/c#t#d#

/dev/vx/dmp/エンクロージャ名(SunCluster環境下での利用時のみ)

SunCluster環境下での利用時を除き、VxVMにおけるエンクロージャーに基づく命名規則の運用下での動作はサポートしていません。

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