ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris- |
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第1章 AdvancedCopy Managerの概要 | > 1.5 AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて |
AdvancedCopy Managerでは、以下の単位でVxVM配下のボリュームをバックアップ/レプリケーションすることができます。
論理ボリュームが存在する物理スライス
ディスクグループを構成する物理ディスク
VxVM配下のボリュームのバックアップ運用については、「VxVMボリュームの運用」を、VxVM配下のボリュームのレプリケーション運用については、「VxVMボリュームの運用」を参照してください。
AdvancedCopy Managerは、論理ボリュームのコピーをサブディスク単位ではなく、sliced属性(専有領域と共有領域が分離)をもつVMディスク(物理ディスク)の共有領域全体をコピーすることによって行います。
AdvancedCopy Managerに指定するデバイス名は、VxVMの論理ボリューム名です。
つまり、AdvancedCopy ManagerはVxVM論理ボリュームのコピーを論理ボリュームの単位ではなく、物理スライス(/dev/dsk/cXtXdXsX)の単位で行います。
論理ボリューム単位で運用可能なVxVMボリュームは、以下の条件を満足する必要があります。
論理ボリュームを構成する全てのサブディスクが1つのVMディスク上に存在しており、かつ、そのVMディスク上に他の論理ボリュームのサブディスクが存在しない。
VMディスクがsliced属性をもつ(専有領域と共有領域が異なるスライスに配置されている)。
階層化ボリュームではない。
カプセル化された論理ボリュームではない。
また、下図に示すような、1つのVMディスク上に複数の論理ボリュームがある場合(すなわち、論理ボリュームとVMディスクがN:1(N>1)の関係にある場合)もサポートされますが、運用の際は以下の点に留意してください。
ファイルシステムが構築されている論理ボリュームの場合は、アンマウント/マウントはバックアップの前後、レプリケーションの前後で実施する必要があります。
Oracleデーターベースのバックアップ場合は、VMディスク内の全ての論理ボリュームは表領域である必要があります。
以下のボリューム構成をもつ論理ボリュームはAdvancedCopy Managerではサポートされません。
スパニングしたコンカチネーション(スパニングしない場合はサポートされます)
ストライピング(RAID-0)
ミラーリング(RAID-1)
RAID-5
ミラーリング アンド ストライピング(RAID-1 + RAID-0)
ストライピング アンド ミラーリング(RAID-0 + RAID-1)
ディスクグループを作成する際、デフォルトではCDSディスクグループになります。論理ボリュームが存在する物理スライス単位でのコピー運用を行う場合は、非CDSディスクグループを作成し、ディスクタイプもslicedタイプにしてください。
VxVMボリューム上に作成されたSymfowareデータベーススペースに対して、Symfowareと連携したバックアップ・リカバリを行うことはできません。
論理ボリュームが使用しているサブディスクが存在するVMディスク(物理ディスク)を管理単位とします。
クラスタ構成で運用する場合、クラスタを構成する全てのサーバにおいて、ディスクグループを構成する物理ディスクのデバイス名(/dev/(r)dsk/c#t#d#)が同じであり、デバイス名が指すETERNUSのディスクも同じである必要があります。
なお、SunCluster環境下で運用する場合、クラスタを構成する全てのサーバにおいて、VxVMのエンクロージャ名が同じであり、エンクロージャ名が指すETERNUSのディスクも同じである必要があります。
noprivタイプのVMディスクのみ、物理スライスが管理単位となります。
AdvancedCopy Managerは、VMディスク全体をコピーするため、サブディスクとなる共有領域だけでなく、VxVMの内部構成情報が格納されている専有領域もコピーされます。
したがって、バックアップやレプリケーションを行う際には、VxVMの構成情報の整合性を保ってコピーを行う必要があります。
AdvancedCopy Managerに指定するデバイス名は、以下の形式です。
/dev/vx/dmp/c#t#d#s#
/dev/vx/dmp/c#t#d#
/dev/vx/dmp/エンクロージャ名(SunCluster環境下での利用時のみ)
SunCluster環境下での利用時を除き、VxVMにおけるエンクロージャーに基づく命名規則の運用下での動作はサポートしていません。
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