ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド 13.1 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(R) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第6章 テープサーバ業務のカスタマイズ> 6.1 Solaris版PRIMECLUSTERでのカスタマイズ

6.1.2 カスタマイズ作業詳細

以下の手順にて、テープサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. 事前準備の確認をします。

    設定するuserApplicationについて、「項目の確認」の各項目を確認します。

  3. 業務を停止します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務、テープサーバ業務を既存のuserApplicationに追加する場合、PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、該当userApplicationを停止します。

  4. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務とテープサーバ業務を兼用する場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク(1パーティション)とAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク(リポジトリ用のディレクトリを作成する全共有ディスク)を、プライマリノードでマウントします。

    Storage管理サーバ業務とテープサーバ業務を兼用しない場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  5. ポート番号を登録します。

    事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

    プライマリノード、全てのセカンダリノードで同じポート番号を登録してください。
  6. プライマリノードでStorage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    手順は、「Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ」の「カスタマイズ作業詳細」の6.から13.を実施してください。

    セットアップコマンド終了時に、セカンダリノードのクラスタ環境セットアップを行うようにメッセージ出力されますが、引き続きプライマリノードでテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドの実行を行ってください。
  7. プライマリノードでテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n 論理ノード名

  8. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  9. プライマリノードのテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm2000 The Tape Server cluster setup of the primary node has been completed. Next, create the cluster en vironment of the secondary node.
    #
  10. TSMのクラスタ設定を行います。

    プライマリノード上で実施します。TSMのクラスタ設定方法については、「TSMのクラスタ設定について」の「プライマリノード上での設定」を参照してください。

  11. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行した場合は、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

    Storageサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行した場合は、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。

  12. セカンダリノードで共有ディスクをマウントします。

    プライマリノードでStorage管理サーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行した場合は、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードでマウントします。

    プライマリノードでStorageサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行した場合は、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードでマウントします。

  13. セカンダリノードでStorage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    手順は、「Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ」の「カスタマイズ作業詳細」の16.から19.を実施してください。

  14. セカンダリノードでテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n 論理ノード名
  15. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  16. セカンダリノードのテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm2001 The Tape Server cluster setup of the secondary node has been completed.
    #
  17. TSMのクラスタ設定を行います。

    セカンダリノード上で実施します。TSMのクラスタ設定方法については、「TSMのクラスタ設定について」の「セカンダリノード上での設定」を参照してください。

  18. テープサーバのカスタマイズを行います。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「テープサーバのカスタマイズ」を参照し、「テープサーバの初期設定」、「TSMの設定(デーモンの自動起動設定前に行う設定)」、「TSMの設定(デーモンの自動起動設定後に行う設定)」を実施してください。

    クラスタシステムでは「デーモンの自動設定」は行う必要がありません。
  19. セカンダリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行した場合は、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードでアンマウントします。

    Storageサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行した場合は、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードでアンマウントします。

  20. リソースを作成します。

    PRIMECLUSTERの“userApplication Configuration Wizard”を使用して、以下のリソースを作成します。

    Startスクリプト

    任意(Cmdline_tbo等を指定します)。

    スクリプトの作成方法

    パス入力

    パス名

    Startスクリプト

    /opt/FJSVswstm/bin/start_tbo start

    Stopスクリプト

    /opt/FJSVswstm/bin/start_tbo stop

    Checkスクリプト

    /opt/FJSVswstm/bin/start_tbo check

    スクリプトの属性

    NULLDETECTOR

    デフォルト

    ALLEXITCODES

    デフォルト

    LIEOFFLINE

    デフォルト

    CLUSTEREXCLUSIVE

    デフォルト

    AUTORECOVER

    No

    MONITORONLY

    デフォルト

    STANDBYCAPABLE

    デフォルト

    TIMEOUT

    デフォルト

    リソース属性

    SubApplications

    デフォルト

    InParallel

    デフォルト

    NeedAll

    デフォルト

    また、「TSMのクラスタ設定について」の「リソースの登録」を参照して、TSMに必要なリソースを作成してください。

    PRIMECLUSTERでのリソースの作成方法については、「Cmdlineリソースの作成」および「Solaris版PRIMECLUSTERでのリソースの作成とuserApplicationの作成」を参照してください。
    PRIMECLUSTERのプロシジャリソースの設定で実施する事前設定(状態遷移プロシジャの作成、リソースデータベースへのリソースの登録)は、クラスタセットアップコマンド(stgclset_safe)にて実施済みです。
  21. 業務の作成/登録

    PRIMECLUSTERの“userApplication Configuration Wizard”を使用して、AdvancedCopy ManagerのuserApplicationを作成/登録します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイントやスライスと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用ディレクトリが存在する共有ディスクのマウントポイントやスライスなどの情報は、切り替えファイルシステム情報として登録してください。登録方法については、『PRIMECLUSTERの導入運用手引書』を参照してください。
    PRIMECLUSTERでのuserApplicationの作成方法については、「Solaris版PRIMECLUSTERでのリソースの作成とuserApplicationの作成」を参照してください。
  22. Storage管理サーバ業務の場合、WebServerの設定をします。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「Webサーバの設定」を参照し、全てのノードでWebServerの設定を行います。WebServerへ物理IPアドレスを使って運用する必要がある場合、WebServerへ物理IPアドレスと論理IPアドレスと複数のIPアドレスからアクセスできるように設定します。クラスタ運用しているAdvancedCopy Managerは、WebServerへ論理IPを通してアクセスを行うためです。この設定に関しては、各WebServerの説明書を参照してください。

  23. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、新規に作成したuserApplicationまたは3で停止したuserApplicationを起動します。

  24. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  25. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務、テープサーバ業務の環境を作成します。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Solaris版)』を参照し、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務、テープサーバ業務の環境を作成します。


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