ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド 13.1 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(R) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第4章 Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ> 4.3 Solaris版Sun Clusterでのカスタマイズ

4.3.2 カスタマイズ作業詳細

以下の手順にて、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. 事前準備の確認をします。

    設定するリソースグループについて、「項目の確認」の各項目を確認します。

  3. リソースグループを作成/確認します。

    Storage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務を追加するリソースグループを確認します。リソースグループがない場合は作成します。

    リソースグループに属する論理ホスト名リソースまたは共有アドレスリソースを確認します。リソースがない場合は、論理ホスト名リソースを作成し、リソースグループに追加します。

    AdvancedCopy Maganger用共有ディスクのSUNW.HAStoragePlusリソースグループを作成し、リソースグループに追加します。

  4. 業務を停止します。

    Sun Clusterの機能を利用して、対象のリソースグループを停止します。

    リソースグループの停止方法については、Sun Clusterのマニュアルを参照してください。

  5. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク(1パーティション)とAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク(リポジトリ用のディレクトリを作成する全共有ディスク)を、プライマリノードでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  6. ポート番号を登録します。

    事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

  7. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細については、データベース作成を参照してください。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント -h 論理ホスト名リソースの名前または共有アドレスリソースの名前 -n 論理ノード名 -s 業務名 -i IPアドレス -f mgr

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Primary -m /STGMGRDISK -h stgnet -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Pri -m /STGMGRDISK -h stgnet -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント -h 論理ホスト名リソースの名前または共有アドレスリソースの名前 -n 論理ノード名 -s 業務名

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Primary -m /STGAGTMNT -h stgnet -n nodeAGT -s agent_service

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Pri -m /STGAGTMNT -h stgnet -n nodeAGT -s agent_service


  8. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Primary -m /STGAGTMNT -h stgnet -n nodeMGR -s maner_service -i 10.10.10.10 -f mgr
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : Sun Cluster
            Node type      : Primary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Network Resource : stgnet
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Primary -m /STGAGTMNT -h stgnet -n nodeAGT -s agent_service
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : Sun Cluster
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Network Resource : stgnet
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  9. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    共通環境を設定する初期画面が表示されます。表示された内容を確認の上、“y”を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ共通環境を作成します。   |
      |                                                                |
      | [注意]                                                         |
      |    処理を開始する前に以下のディレクトリを用意して下さい。      |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |    1) DBファイル用ディレクトリ                                 |
      |    2) RDBディクショナリ用ディレクトリ                          |
      |    3) RDBログファイル用ディレクトリ                            |
      |    4) リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ             |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  10. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリを設定します。

    以下の画面が表示されます。[注意]にしたがってDBファイル用ディレクトリ名を入力後、Enterキーを押します。

      -----------------------< DB用デバイス設定 >-----------------------
    
                DBファイル用ディレクトリ名を入力してください。
    
                [注意]
                   ディレクトリ名は絶対パスで入力してください。
    
                       Enter ==> /ACMMnt/Vol202/DBFile

    RDBディクショナリ用ディレクトリ名、RDBログファイル用ディレクトリ名、リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名についても同様の設定画面が表示されます。順次、ディレクトリ名を入力し、Enterキーを押します。

    リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名設定後にリポジトリデータのサイズの設定画面が表示されます。リポジトリデータのサイズを入力し、Enterキーを押します。

  11. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリの設定を確認します。

    手順9で設定した4つのディレクトリ名とリポジトリデータ容量が表示されます。表示された内容を確認の上、“y” を入力してEnterキーを押します。

    ====================================================================
    
     DBファイル用ディレクトリ名 ...................../ACMMnt/Vol202/DBFile
     RDBディクショナリ用ディレクトリ名 ............../ACMMnt/Vol203/DBDic
     RDBログファイル用ディレクトリ名 ................/ACMMnt/Vol204/DBLog
     リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名 ./ACMMnt/Vol205/DBSpa
     リポジトリデータ容量 ...........................65MB
    
     ====================================================================
    
              これでよろしいですか? [y/n] ==> y


  12. Storage管理サーバ業務の場合、処理の継続確認をします。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、“y” を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y


  13. Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリアクセスの設定を行います。

    AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の設定画面が表示されます。ユーザ名とパスワードを順次入力して、Enterキーを押します。

    セキュリティの観点によりパスワード変更の頻度の高いrootユーザーではなく、一般ユーザーを使用することをおすすめします。
                AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の
                ユーザ名とパスワードを入力して下さい。
    
             [注意]
                root以外の一般ユーザの入力を推奨します。
    
                    ユーザ名           : acmuser
                    パスワード         :
                    パスワード(再入力) :

  14. プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリノードのクラスタ環境を作成してください。
    #

  15. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。

  16. セカンダリノードで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードでマウントします。

  17. セカンダリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細については、データベース作成を参照してください。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Sec -m /STGMGRDISK

  18. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Secondary -m /STGMGRDISK
    
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : Sun Cluster
            Node type      : Secondary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Network Resource : stgnet
            Service        : manager_service
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_sun -k Secondary -m /STGAGTMNT 
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : Sun Cluster
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Network Resource : stgnet
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  19. Storage管理サーバ業務の場合、処理の継続確認をします。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、“y” を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  20. セカンダリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  21. セカンダリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードでアンマウントします。

  22. リソースグループのリソースを確認します。

    以下のリソースが登録されたことを確認します。

  23. Storage管理サーバ業務の場合、WebServerの設定をします。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「Webサーバの設定」を参照し、全てのノードでWebServerの設定を行います。WebServerへ物理IPアドレスを使って運用する必要がある場合、WebServerへ物理IPアドレスと論理IPアドレスと複数のIPアドレスからアクセスできるように設定します。クラスタ運用しているAdvancedCopy Managerは、WebServerへ論理IPを通してアクセスを行うためです。この設定に関しては、各WebServerの説明書を参照してください。

  24. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    Sun Clusterの機能を使用して、4で停止したリソースグループを起動します。

    リソースグループの起動方法については、Sun Clusterのマニュアルを参照してください。

  25. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  26. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUI等を利用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。


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