ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド 13.1 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(R) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第1章 概要> 1.3 運用形態

1.3.1 AdvancedCopy Managerのクラスタ業務とローカル業務

AdvancedCopy Managerでは、フェイルオーバーするグループの構成単位をクラスタ業務と表現します。クラスタシステムにより、クラスタ業務の名称は異なっています。

[表1.6 クラスタシステムでのクラスタ業務の名称]

クラスタシステム

クラスタ業務の名称

SafeCLUSTER

クラスタサービス

Sun Cluster

リソースグループ

PRIMECLUSTER

クラスタアプリケーションまたはuserApplication

VERITAS Cluster Server

サービスグループ

Microsoft(R) Cluster Server

クラスタグループ

MC/ServiceGuard

パッケージ

High Availability Cluster Multi-Processing

リソースグループ

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理/レプリケーション管理を使用して、クラスタ運用する業務ボリュームのバックアップを実施する場合、対象のクラスタ業務にAdvancedCopy Managerを追加します。相互待機運用のように複数のクラスタ業務で業務ボリュームのバックアップを実施する場合、それぞれのクラスタ業務にAdvancedCopy Managerを追加します。

実行されたAdvancedCopy Managerの機能(バックアップ管理のコマンドなど)がどのクラスタ業務に属しているか判断するために、AdvancedCopy Managerはクラスタ業務毎にユニークな名称(論理ノード名)を割り当てます。この論理ノード名を環境変数SWSTGNODEに設定しAdvancedCopy Managerのコマンドを実行することにより、コマンドは対象のクラスタ業務を判断し処理を実行します。

AdvancedCopy Managerのサーバ追加処理にて「論理IPアドレス」と「業務用通信デーモン/サービスのポート番号(stgxfws_論理ノード名)」を設定することにより、対象のクラスタ業務をAdvancedCopy Managerのサーバとして追加します。

AdvancedCopy Managerは、クラスタ運用のマシンでローカルディスク(クラスタ運用していないディスク)のバックアップ/レプリケーションを運用できます。このようなローカルディスクのバックアップ運用/レプリケーション運用を実施する業務をローカル業務と表現します。ローカル業務はフェイルオーバーしません。クラスタ業務に属していないローカルボリュームのバックアップ/レプリケーションを運用する場合に設定します。

ローカル業務は、論理ノード名を使用しません。環境変数SWSTGNODEは設定せず、AdvancedCopy Managerのコマンドを実行することにより、コマンドはローカル業務と判断し処理を実行します。

AdvancedCopy Managerのサーバ追加処理にて「物理IPアドレス」と「ローカル業務用通信デーモン/サービスのポート番号(stgxfws)」を設定することにより、対象のマシンをAdvancedCopy Managerのサーバとして追加します。

クラスタ業務とローカル業務の関係を下図に示します。

クラスタ業務Aのボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、クラスタ業務AにAdvancedCopy Managerを追加します。

クラスタ業務Bのボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、クラスタ業務BにAdvancedCopy Managerを追加します。

ノード1のボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、ローカル業務1を作成します。

ノード2のボリュームをバックアップ管理/レプリケーション管理で運用する場合、ローカル業務2を作成します。


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