Symfoware Active DB Guard インストールガイド
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第6章 アップグレードインストール

6.1 アップグレードインストールの手順

古いバージョンレベルから移行する場合の移行手順について説明します。

古いバージョンで作成したRLPの環境は一旦削除し、新しいバージョンを再作成する必要があります。

以下の手順に従って両システムでActive DB Guardをアップグレードインストールしてください。

■操作の手順

■両システム共通

  1. RDBディレクトリファイルを配置したパス名の確認

    RDBディレクトリファイルを配置したパス名を確認してください。
    • スケーラブルディレクトリ運用を行っていない場合

      # rdbprdic -r
    • スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合

      # rdbscldir -V
  2. データベースの文字コード系の確認

    以下のコマンドを実行して、データベースの文字コード系を必ず控えておいてください。
    # rdbprt -m CODE
    Code Information
      Data Code ...... Unicode (注)
    rdb: INFO: qdg12074i:rdbprtが正常終了しました 復帰コード 00
    注) 現在利用しているデータベースの文字コード系が表示されます。
  3. データベースのデータ整合

    RLPの環境を削除する準備のため、バックアップセンタ運用を行っているデータベースのデータについて、複写先システムですべてのRERUNログの抽出・反映を行い、両システムでデータを一致させます。
    以下の手順でデータベースのデータ整合を行います。

    <複写元システム>

    1) 利用者業務を停止します。
    2) rdbbcswhコマンドを実行してRLCを強制交替し、rdbbcrlcコマンドで交替済みのRLCを退避します。
    $ rdbbcswh -p RLP名
    $ rdbbcrlc -B -p RLP名 -f 出力ファイル名
    3) rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。
    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch

    <複写先システム>

    1) rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行して、RERUNログを抽出・反映します。RLCやRERUNログ抽出ファイルなどに残存しているRERUNログはすべて複写先システムに反映します。
    $ rdbbcext -p RLP名
    $ rdbbcref -p RLP名 -a
    2) rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。
    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  4. RLPの環境削除

    古いバージョンで作成したRLPの環境を削除します。
  5. Symfoware/RDBの停止

    Symfoware/RDBを必ず正常に停止してください。
  6. ファイルのバックアップ

    ファイルをバックアップしてください。
  7. Symfoware Serverのアップグレードインストール

    Symfoware Serverをアップグレードインストールしてください。
  8. Active DB Guardのアップグレードインストール

    以下の手順でActive DB Guardをアップグレードインストールします。
    1. 以下のコマンドを実行して、システム上でスーパーユーザーになります。

      # su
      Password:******
    2. CD-ROMをCD-ROMドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

      # mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /media/cdrom
    3. 以下のコマンドを実行し、インストールを開始します。

      # LANG=ja_JP.UTF-8;export LANG
      # cd /media/cdrom/linux
      # ./symfobc_install
      symfobc_installコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGには、表示環境にあわせて、"ja_JP.UTF-8"または"C"を設定してください。環境変数LANGが適切に設定されていない場合、英語表示されたり、場合によっては文字化けして表示されることがあります。
    4. インストール環境の確認メッセージが、以下のように表示されます。

      インストール環境のチェックを開始します。
      
      以下の製品がインストールされています。
      製品: Symfoware Server Enterprise Extended Edition   ※
      バージョン: 9.0.0
      
      インストール環境のチェックが終了しました。
      
      "Symfoware Active DB Guard"をアップグレードインストールします。
      ※Symfoware Server Enterprise Extended Editionがインストールされている場合の表示です。
    5. アップグレードする機能が、以下のように表示されます。アップグレードを開始する場合は、下線部のように“y"を入力してください。

      アップグレードする機能:
      - Active DB Guard機能
      
      アップグレードを開始しますか?
      y: アップグレードを開始します
      q: アップグレードせず、終了します
      [y,q] (省略値はy): y
    6. インストールの状態が、以下のように表示されます。

      アップグレードを開始します。
      
      Active DB Guard機能のアップグレードが成功しました。
      
      アップグレードが終了しました。
    7. インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。

      正常終了の場合

      インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
      "Symfoware Active DB Guard"のアップグレードインストールが正常終了しました。

      異常終了の場合

      インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
      "Symfoware Active DB Guard"のインストールが異常終了しました。
  9. ファイルのリカバリ

    ファイルのリカバリをしてください。
  10. RLPの再作成

    新しいバージョンでRLPを再作成します。
  11. 動作確認

    運用を開始する前に、正しく移行が行えたかどうか動作確認してください。


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