Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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付録B 留意事項> B.7 他製品と連携する場合の注意【UNIX版】

B.7.2 PowerAIMと連携する場合の注意事項

PowerAIMの業務システム上で動作するワークユニットをジョブとして扱うことにより、ワークユニットによって構成されるジョブネットを統合してジョブスケジューラで監視したり、操作したりできます。

PowerAIM属性のジョブを動作させる場合、以下の事項に注意してください。

■PowerAIM属性のジョブの登録について

ジョブネットの登録時に実行属性を“PowerAIM”として登録したジョブネットを利用する場合は、“PowerAIM”がインストールされている必要があります。

PowerAIM属性のジョブとして、業務システム名およびワークユニット名が登録できます。ただし、以下の制限事項があります。

ジョブスケジューラは、指定された業務システムの環境でワークユニットを実行するようにPowerAIMに依頼します。

■ジョブスケジューラでの状態認識について

PowerAIM属性のジョブネット内のジョブが1つでも投入された時点で、ジョブネットは“実行中”として表示されます。ジョブの状態は、ジョブがPowerAIMに投入された時点では、“実行遅延”状態となり、実際にジョブが実行開始された時点で“実行中”状態に変化します。また、ジョブネットの実行時間は、ジョブネットの最初のジョブが実行依頼された時間から最後のジョブが終了した時間までです。

■終了コードについて

ワークユニット中の応用プログラムの終了コードは00000000〜0xffffffffになります。終了コードが256以上の場合、ジョブスケジューラ上では255として扱い、本当の終了コードはジョブ履歴に出力されます。ただし、201〜256の値はジョブスケジューラが予約していますので、使用しないでください。ジョブスケジューラが使用する終了コードの意味については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブスケジューラの終了コード”を参照してください。

■実行依頼失敗時の対処について

PowerAIMへのワークユニットの実行依頼に失敗した場合、ジョブスケジューラでは終了コード=243として扱います。実行依頼失敗の原因の詳細については、“ジョブの出力表示”ウィンドウで、実行依頼APIの完了情報が確認できます。

また、ワークユニットの起動時にエラーが発生した場合は、“ジョブの出力表示”ウィンドウにエラーメッセージが出力されることがあります。

■ワークユニットの扱いについて

ジョブスケジューラでは、ジョブスケジューラ配下以外で実行されたワークユニットをまとめて監視することはできません。

■ログ出力の違いについて

PowerAIM属性のジョブネットのプロセスグループ番号域には、ジョブスケジューラが管理するジョブネット番号が表示されます。形式はAIMxxxxxであり、0〜99999の範囲の値が表示されます。

■ジョブネットおよびジョブの終了出口について

PowerAIM属性のジョブネットを利用している場合は、ジョブスケジューラのジョブネット終了時の出口ルーチン(jobsch.exit.normalまたはjobsch.exit)およびジョブ終了時の出口ルーチン(jobsch.job.exit)で処理時間のかかる処理を行ってはいけません。処理時間の長い処理を行うと、ジョブスケジューラのサーバ部に処理が戻らないため、ジョブスケジューラの他の処理が止まってしまうことがあります。

ジョブネット終了出口およびジョブ終了出口で処理時間の長い処理を行う必要がある場合は、出口ルーチンの中で処理時間のかかる処理を別プロセスとして実行させ、出口ルーチン自体はすぐに終了するようにしてください。

■PowerAIMコマンドとの関係について

ジョブスケジューラで実行したPowerAIM属性のジョブ(ワークユニット)をPowerAIMコマンドでキャンセルした場合は、ジョブスケジューラは強制終了と認識します。

ジョブスケジューラからジョブネットに対して強制終了を指示すると、実行中状態のワークユニットすべてをキャンセルするようPowerAIMに依頼します。

■PowerAIMの運用を停止またはジョブスケジューラのサーバ部を停止した時のジョブ状態について

ジョブスケジューラからPowerAIM属性のジョブを実行依頼した後にPowerAIMの運用を停止した場合、ジョブスケジューラは強制終了されたと認識します。

PowerAIM属性のジョブを実行依頼した後にジョブスケジューラのサーバを停止した場合は、PowerAIMにより正常にジョブが終了していても、次回のジョブスケジューラのサーバ部の起動時に、異常終了(実行中断)したものとして認識されます。

■システムダウン時のジョブ状態について

ワークユニットが実行中に、システムダウンによりPowerAIMシステムが停止した場合、PowerAIMシステムの再起動時にワークユニットを再起動する定義(ワークユニットの自動再起動)ができます。しかし、ジョブスケジューラから実行依頼された場合、ジョブスケジューラ上では再起動されたことが認識できないため、ジョブスケジューラに登録するワークユニットには自動再起動の定義を行わないでください。


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