Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第14章 スケジュールされた業務の状態と動作> 14.3 メッセージ事象とジョブネットの動作

14.3.2 メッセージ事象を待ち合わせたジョブネットの動作例

ジョブネットの状態と、メッセージ事象の発生のカウント方法について説明します。

メッセージ事象だけで待ち合わせるジョブネットを停止中にした場合

停止中の間も、メッセージ事象の発生はジョブネットに通知され、発生回数としてカウントされます。以下の例では、停止解除した時点でmsg1およびmsg2がそろっているため、ジョブネットは停止解除とともに起動されます。メッセージ事象の発生は、ジョブネットが起動された時点でクリアされます。

メッセージ事象と起動時刻で待ち合わせるジョブネットを停止中にした場合

msg1、msg2のすべてのメッセージが発生したときに起動され、かつ時刻の到来を待ち合わせるような場合を例に説明します。停止中になる前にジョブネットは実行待ちの状態とします。

停止状態のジョブネットは、停止解除されるまで一時停止します。停止解除されたときに起動条件が整っていれば、ジョブネットは即、起動され、メッセージ事象の発生はすべてクリアされます。

以下の例では、msg1およびmsg2が通知され、起動時刻も到来して起動条件が整っていますが、停止中のため、ジョブネットは停止しています。停止解除とともにジョブネットが起動され、メッセージ事象の発生はクリアされます。

以下の例では、停止中にmsg1とmsg2がともに発生し、メッセージ事象の条件はそろっていますが、停止解除時には起動時刻が到来していないため、実行待ち状態になります。起動時刻が到来すると、ジョブネットは起動されます。

メッセージ事象だけで待ち合わせるジョブネットを無効状態にした場合

無効状態の間はメッセージ事象の発生回数がカウントされません。“無効”操作をする前に発生した、msg1がカウントされた状態で無効状態になった場合は、無効解除され、msg2が発生した時点でジョブが起動されます。

メッセージ事象と起動時刻で待ち合わせるジョブネットを無効状態にした場合

msg1、msg2のすべてのメッセージが発生したときに起動され、かつ時刻の到来を待ち合わせるような場合を例に説明します。無効状態になる前にジョブネットは実行待ちの状態とします。

無効状態のジョブネットは、起動時刻を契機にスキップされます。ジョブネットは疑似的に起動し、正常終了したとみなされ、メッセージ事象の発生はすべてクリアされます。以下の例では、msg1が蓄積されていますが、無効状態で起動時刻が到来するとともにジョブネットはスキップされるため、msg1の発生回数はクリアされます。また、無効中に発生したmsg2は回数としてカウントされません。

以下の例では、msg1が蓄積されていますが、無効状態でmsg2はカウントされないため、無効解除後、起動時刻が到来しても、メッセージ事象の発生条件がそろっていません。メッセージ事象の発生がそろうとともにジョブネットは起動され、メッセージの発生回数はクリアされます。

メッセージ事象と起動時刻で待ち合わせるジョブネットを持越解除した場合

msg1、msg2のすべてのメッセージが発生したときに起動され、かつ時刻の到来を待ち合わせるような場合を例に説明します。持越解除操作をする前のジョブネットは持ち越しの状態とします。

持ち越し状態のジョブネットは、持越解除した時点で次の起動予定日時で再スケジュールされ、実行待ちの状態となります。持越解除をした時点でメッセージ事象の発生はすべてクリアされます。以下の例では、msg1が蓄積されていますが、持越解除とともにmsg1の発生回数はクリアされます。持越解除で実行待ち状態となったジョブネットは、次の起動時刻の到来とメッセージ事象の条件がそろうと起動され、その時点でメッセージの発生回数はクリアされます。


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