Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第14章 スケジュールされた業務の状態と動作> 14.2 日変わり時刻とジョブネット/グループの動作

14.2.1 ジョブネットのスケジュールのされかた

ジョブネットの場合は、日変わり時刻が到来すると、持ち越し処理を行うジョブネットを除いて、本日分のスケジュールが作成されます。ジョブネットの状態表示は、前日の状態によって以下のように変化します。

■ジョブネットが正常終了、疑似正常の場合

日変わり時刻とともに、本日分のジョブネットは実行待ちとなります。

■ジョブネットが実行中、終了遅延、警告状態の場合

日変わり時刻とともに、本日分のジョブネットがスケジュールされます。ただし、ジョブネットが実行中、終了遅延または警告状態で日変わり時刻をまたいだ場合、継続中のジョブネットの実行が終了したときに、終了の状態(正常終了/疑似正常/異常終了/強制終了)によって本日分のジョブネットが表示されます。

正常終了、疑似正常の場合は、実行待ちになります。

異常終了、強制終了の場合は、確認操作を有効にしているかどうかによって、状態が変わります。“ジョブネットが異常終了の場合”および“ジョブネットが強制終了の場合”を参照してください。

■ジョブネットが停止中の場合

ジョブネットが、停止中のまま日変わり時刻が到来した場合、ジョブネットは停止中のまま継続されます。

停止解除の時期により、ジョブネットの動作は以下のようになります。

17:00起動が起動条件のジョブネットの例を下図に示します。

■ジョブネットが無効状態の場合

ジョブネットが無効状態の場合、起動時刻が到来するたびにジョブネットがスキップ、すなわち疑似的に正常終了扱いになります。また、ジョブネットがスキップされた時点で次の起動予定が設定されるため、本日の起動予定が翌日に持ち越されることはありません。

ジョブネットが異常終了の場合

ジョブネットが異常終了の場合、確認操作を有効にしているかいないかでジョブネットの動作が違います。

確認操作を有効にするかどうかは、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートの、[スケジュールオプション]で指定します。

確認操作を有効にしていない場合

異常終了のジョブネットは、日変わり時刻の到来とともにスケジュールされ、実行待ちの状態に変わります。

確認操作を有効にしている場合

確認操作を有効にしている場合は、以下の状態になります。

日変わり時刻を越えて異常終了状態のジョブネットに対して“再起動”操作を行った場合、“再起動”操作を行った時点でジョブネットは異常終了したジョブまたは再起動ポイントを設定したジョブから実行を開始します。ジョブネットが終了した後、ジョブネットの状態が変わります。

ジョブネットが強制終了の場合

スケジュールサーバのSystemwalker Operation ManagerがV10.0以前のバージョンの場合は、強制終了のジョブネットの状態は、日変わり時刻の到来とともに強制終了から実行待ちに変わります。

V10.1以降のバージョンの場合は、確認操作を有効にしているかいないかでスケジュールのされかたが違います。

確認操作を有効にするかどうかは、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートの、[スケジュールオプション]の、[強制終了を確認操作の対象とする]および、[ジョブネットの確認操作を有効とする]のチェックボックスで指定します。

確認操作を有効としている場合のスケジュールのされかたは、ジョブネットが異常終了した場合と同じです。ジョブネットの異常終了を、強制終了に読み替えてください。

確認操作を有効としていない場合は、強制終了のジョブネットは日変わり時刻の到来とともにスケジュールされます。

■ジョブネットが実行待ちの場合

日変わり時刻の到来とともに、次の起動予定日時でジョブネットは再スケジュールされ、ジョブネットの状態は実行待ちの状態となります。

■ジョブネットが開始遅延の場合

日変わり時刻の到来とともに次の起動予定日時で再スケジュールされ、ジョブネットの状態は実行待ちになります。

ただし、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[メッセージ]シートで[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]が指定されている場合は、再スケジュール処理は行われず、ジョブネットの状態は持ち越しになります。この場合、日変わり時刻到来時に再スケジュールは行われません。前日の起動予定日時が持ち越されます。

持ち越し状態のジョブネットは、以下のいずれかの状態になるまで再スケジュールされません。


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