Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第14章 スケジュールされた業務の状態と動作> 14.1 ジョブ/ジョブネット/グループの状態と動作

14.1.7 ジョブのリカバリ操作と動作

ここでは、ジョブのリカバリ操作と、それにともなう動作について説明します。

■リカバリ操作

ジョブに対して、以下のリカバリ操作ができます。

指定のジョブから起動

指定したジョブが起動され、実行中となります。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。

指定のジョブから再起動

ジョブネットアイコンのジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブが再起動され、実行中となります。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。

次のジョブから起動

ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブの状態はそのままで、後続のジョブが起動され、実行中となります。また、その後続ジョブが正常終了または疑似正常した場合、その次の後続のジョブが実行されます。

ただし、後続のジョブにリカバリジョブがある場合、そのリカバリジョブは実行されません。また、後続のジョブがない場合(リカバリジョブの場合を含みます)、および後続のジョブがリカバリジョブのみの場合、この操作を行うことはできません。

また、後続するジョブに1つでも[ジョブネットのプロパティ]−[基本情報]で設定する[起動条件]が設定されている場合は、この操作を行うことはできません。

指定のジョブのみ起動

ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブが起動され、実行中となります。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合でも、後続のジョブは実行されません。また、そのジョブが異常終了した場合でも、リカバリジョブは実行されません。

この操作は、“次のジョブから起動”により異常終了または強制終了の状態として残っているジョブを起動するための操作です。そのため、リカバリジョブを含む、後続が存在しないジョブや、後続が実行待ち(停止中および無効状態で前状態が実行待ちのものを含みます)のジョブに対して操作を行ことはできません。

■リカバリ操作による上位層ジョブネットの状態

リカバリ操作によりジョブネット内のジョブが実行中となった場合、そのジョブが属しているジョブネットおよびその上位層のジョブネットも実行中となります。

ただし、ジョブネットが警告状態の場合、ジョブネット内のジョブに対してリカバリ操作を行っても、ジョブネットおよびその上位層のジョブネットの状態は変化しません。

■リカバリ操作による終了状態および終了コード

リカバリ操作により実行中となったジョブネットおよびその上位層のジョブネットが終了した場合、これらのジョブネットの状態および終了コードは、リカバリ操作によって、以下のようになります。

指定のジョブから起動/指定のジョブから再起動
ジョブネットに含まれる、すべてのジョブの状態および終了コードによって決まります。
次のジョブから起動/指定のジョブのみ起動
ジョブネットに含まれる、すべてのジョブの状態および終了コードによって決まります。ただし、指定のジョブの状態は除きます。

すでに警告状態であるジョブネット内のジョブに対してリカバリ操作を行った場合の状態および終了コードについても同様です。

“指定のジョブのみ起動”の操作を行った場合、指定のジョブしか動作しませんが、このジョブネットが終了した時の終了状態および終了コードは、指定のジョブを除く、その他のジョブの状態および終了コードによって決まります。


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