Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第14章 スケジュールされた業務の状態と動作> 14.1 ジョブ/ジョブネット/グループの状態と動作

14.1.1 ジョブの状態

ここでは、ジョブスケジューラに登録し、スケジュールされたジョブの状態について説明します。

ジョブには、以下の状態があります。状態で説明する表示色は、[ジョブネットの監視]ウィンドウに表示されたときのアイコンの色です。

■正常終了

青で表示されます。

ジョブの正常終了とは、以下のどちらかの状態です。

■疑似正常

水色で表示されます。

ジョブの疑似正常とは、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウで、[疑似正常を有効とする]にチェックした場合に表示される状態です。

終了コードが1以上、[正常終了コード上限値]以下のジョブの終了状態です。

■異常終了

赤で表示されます。

ジョブの異常終了とは、終了コードが[正常終了コード上限値]を超えたジョブの終了状態です。

■強制終了

黄で表示されます。

強制終了とは、ジョブに対して利用者が“強制終了”操作を行った状態です。

■警告状態

茶で表示されます。

ジョブが子ジョブネットの場合に、子ジョブネットが警告状態になった状態です。ジョブネットの警告状態は、“ジョブネットの状態”を参照してください。

■実行中

緑で表示されます。

実行中とは、ジョブが実行されている状態です。

■実行待ち

ピンクで表示されます。

実行待ちとは、ジョブが本日スケジュールされており、実行を待っている状態です。

■実行遅延

紫で表示されます。

実行遅延とは、ジョブがキューに繋がれていて、実行されていない状態です。

例えば、実行多重度を超える複数のジョブがキューに繋がれていて、実行の順番を待っているような場合です。

■停止中

オレンジで表示されます。

停止中とは、ジョブに対して、利用者が“停止”操作を行った状態です。停止された場合、ジョブは停止解除されるまで起動されません。停止されたジョブの後続ジョブも起動されません。

■無効状態

灰色で表示されます。

無効状態とは、ジョブに対して、利用者が“無効”操作を行った状態です。ジョブの実行をスキップしたい場合に無効状態にします。無効状態のジョブは、先行のジョブが終了した時点で疑似的に正常終了扱いになります。そのため、後続のジョブは、停止することなくそのまま実行されます。

■パス状態

アイコン枠はドット円で表示され、アイコンは薄い色のイメージになります。

パス状態とは、先行ジョブの終了コードの値によって後続ジョブをどのように起動させるか切り分けている場合に、条件に当てはまらずにパスされた(実際に起動されずに実行を飛ばされた)ジョブの状態です。パスされたジョブがパスされる前にどの状態だったかによって、アイコン枠が以下のように表示されます。

実行待ちのジョブがパスされた状態
アイコン枠はピンクのドット円で表示されます。
停止中のジョブがパスされた状態
アイコン枠はオレンジのドット円で表示されます。
無効状態のジョブがパスされた状態
アイコン枠は灰色のドット円で表示されます。

■ジョブの先行後続の関係を表示する接続線

ジョブの先行後続の関係によって、接続線が以下のようになります。

通常のジョブの接続関係

黒の実線で接続されます。

リカバリジョブの接続関係

赤の実線で接続されます。

終了コードによって後続ジョブを切り分けている場合の接続関係

青色の線で接続されます。ただし、条件に当てはまらずにジョブがパス状態になった場合は先行ジョブとパス状態のジョブの接続線はグレーの線に変わります。


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