Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1章 機能概要 | > 1.3 Systemwalker Operation Managerの機能概要 | > 1.3.3 ジョブの実行制御 |
ジョブ実行制御は、ジョブの実行優先順位の制御、多重度の制御、およびジョブの処理状況の管理を行うために、ジョブをキューで管理します。
ジョブ投入すると、すべてのジョブはキューにキューイングされ、各種の実行制御を受けます。また、デマンドジョブの場合、キューで管理することにより、システムダウンなどの異常が発生した場合でも、ジョブが消去されることなくシステム再起動後に実行されることを保証します。
ジョブ実行制御はジョブを以下の指定内容に従って処理します。
キューは複数作成することができ、部門別、業務別、または実行時間の長さ別などの属性でキューを作成すると、ジョブのスループットの効率化を図ることができます。例えば、実行時間の長いジョブ用のキューと、実行時間の短いジョブ用のキューを作成し、これをルール化して運用すれば、実行時間の短いジョブが、実行時間の長いジョブのために、何時間も待たされるようなことを防止することができます。
なお、同様の定義は初期化ファイルで指定することもできます。初期化ファイルについては、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。
ジョブ実行制御の制御内容の主なものを以下に示します。
Systemwalker Operation Managerを導入しているサーバ全体で同時に実行できるジョブ数を制限します。実行中のジョブ数が、制限値に達している場合は、各キューの制限値(キュー内のジョブの多重度)に達していなくてもジョブは実行されません。
[EE/GEE]
複数サブシステム運用を行っている場合は、サブシステム単位でジョブ数を制限できます。
キュー単位で同時に実行できるジョブ数を制限します。キュー単位での実行中ジョブ数が、制限値に達している場合は、Systemwalker Operation Managerを導入しているサーバ全体の制限(システム内のジョブの多重度)に達していなくてもジョブは実行されません。
キュー単位で、そのキューに投入できるジョブ数を制限します。投入できるジョブ数とは、実行中、実行待ちなどの状態にあるジョブも含めた、そのキューが処理できるジョブの総数です。
キュー単位で、ジョブを実行できる時間を制限します。ジョブは、この制限時間を超えて実行できません。制限時間に達したジョブは、強制終了されます。
実行待ち状態のジョブの中での優先順位を指定できます。指定された優先順位が高いジョブから順番に実行されます。
実行中のジョブの中での優先度を指定できます。優先度は、ジョブが実行される際、ジョブとして起動されるプロセスに対するCPU配分率を数値で指定します。
接続先のサーバがWindowsの場合、指定できる数値は0から4までです。指定した値が大きいほど実行時に配分されるCPU割当て時間は多くなり、ジョブを短い時間で終了させることができます。指定した値が小さいほど実行時に配分されるCPU割当て時間は少なくなり、ジョブの実行時間は長くなります。
また、接続先のサーバがUNIXの場合、指定できる数値は-20から19までです。指定した数値はUNIXシステムのナイス値に相当し、指定した値が小さいほど実行時に配分されるCPU割当て時間は多くなり、ジョブを短い時間で終了させることができます。指定した値が大きいほど実行時に配分されるCPU割当て時間は少なくなり、ジョブの実行時間は長くなります。
なお、接続先のサーバがUNIXの場合、設定を行う画面によっては、指定できる数値は0から39までとなります。その場合は、指定した値が大きいほど実行時に配分されるCPU割当て時間は多くなり、指定した値が小さいほど実行時に配分されるCPU割当て時間は少なくなります。
同一の資源を使用する複数のジョブが同時に実行しないように、排他属性を指定します。
ジョブ実行制御では、同じジョブ名を持つジョブが同時に実行しないように排他属性を指定できます。
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