Systemwalker Operation Manager スケジュール分散機能説明書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第3章 運用方法> 3.1 運用日ごとにスケジュール情報を管理する運用> 3.1.1 マスタ情報の定義

3.1.1.2 マスタ設定

運用日管理スケジュールのスケジュール情報を作成するには、プロジェクトに対してマスタ設定を行います。

プロジェクトに対してマスタ設定をすることにより、プロジェクトに登録されたジョブネットやジョブの情報が、定義情報のみの“マスタ情”となり、ジョブネットのスケジュール処理が抑止されます。マスタ情報からスケジュールが抽出されると、プロジェクト名に区切り文字(+)と運用日の5バイトを付加した“プロジェクト名+mmdd”の“スケジュール情”が作成されます。このスケジュール情報に従ってジョブネットやジョブが運用されます。

マスタ情報が格納されるデータベースを、マスタDBと呼びます。また、運用日ごとのスケジュール情報が格納されるデータベースを、スケジュールDBと呼びます。

■マスタ設定の例

プロジェクト“営業PRJ”および“進捗管理PRJ”にマスタ設定する例を示します。

  1. 管理サーバで、システム管理者(Administratorsグループに属するユーザまたはスーパーユーザ)の権限でログインし、stemSetPrjMaster プロジェクトマスタ設定コマンドを実行します。

    【Windows版】

    # Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.jm\bin\stemSetPrjMaster set -p 営業PRJ

    # Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.jm\bin\stemSetPrjMaster set -p 進捗管理PRJ

    【UNIX版】

    # /opt/FJSVstem/bin/stemSetPrjMaster.sh set -p 営業PRJ

    # /opt/FJSVstem/bin/stemSetPrjMaster.sh set -p 進捗管理PRJ

    詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“stemSetPrjMaster プロジェクトマスタ設定コマンド”を参照してください。

  2. スケジュール情報の分散を行います。詳細は、“スケジュール情報の分散を行う契機”を参照してください。
  3. スケジュール情報が適用されると、プロジェクトは、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウで、以下のように表示されます。運用日が12月9日の場合の表示例です。

プロジェクトのマスタ設定に関する注意

マスタ設定は、プロジェクト単位で行うことができます。そのため、システム(サブシステム)内に運用日管理スケジュールを行うプロジェクトと、従来のスケジュールのプロジェクトを混在させることは可能です。しかし、同一の運用単位であるシステム内に両者を混在させることは、業務の管理が複雑になるため推奨しません。

運用日管理スケジュールの運用とは別に、従来のスケジュールでの業務も運用したい場合は、サブシステムを作成し、運用日管理スケジュールのサブシステムと、通常スケジュールのサブシステムを分けてください。運用日管理スケジュールの同一システム(サブシステム)内では、プロジェクトすべてについてマスタ設定してください。

ただし例外的に、終了処理ジョブネットを登録するプロジェクトだけは、運用日管理のプロジェクトと混在していても、マスタ設定しないようにしてください。【Windows版】

プロジェクトの分類表示について

運用日管理スケジュールで運用中の場合、業務選択ツリーのプロジェクトを、以下のフォルダに分類して表示することができます。

マスタ情報
マスタプロジェクトを格納します。
運用変更情報
運用変更用プロジェクトを格納します。
運用日管理情報(MM/DD)
運用日管理プロジェクトを格納します。フォルダ名は“MM/DD”(月/日)となります。本日の場合は“MM/DD(本日)”となります。

プロジェクトを分類表示できるウィンドウは、以下のとおりです。

以下に、分類表示する場合の設定手順について説明します。

  1. [表示]メニューから[運用日管理スケジュールの表示設定]を選択します。

    →[運用日管理スケジュールの表示設定]ウィンドウが表示されます。

    [運用日管理スケジュールの分散機能を利用する]
    運用日管理スケジュールの分類機能を利用する場合にチェックします。分類機能を有効とした場合、以下でチェックしたフォルダの対象プロジェクトが分類表示されます。分類機能を無効とした場合、ジョブスケジューラ配下に(複数サブシステム運用時はサブシステム配下に)プロジェクト名が名前順で表示されます。
    [マスタ情報を表示する]
    マスタプロジェクトをマスタ情報フォルダ配下に分類します。チェックしていない場合、マスタ情報フォルダは表示されません。
    [運用変更情報を表示する]
    運用変更用プロジェクトを運用変更情報フォルダ配下に分類します。チェックしていない場合、または運用変更用プロジェクトが存在しない場合は運用変更情報フォルダは表示されません。
    [過去の運用日管理情報を表示する]
    過去のプロジェクトをMM/DD(過去の日付)フォルダ配下に分類します。チェックしていない場合、または過去のプロジェクトが存在しない場合は過去の運用日に相当する運用日管理情報は表示されません。
    [本日の運用日管理情報を表示する]
    本日のプロジェクトをMM/DD(本日)フォルダ配下に分類します。チェックしていない場合、または本日のプロジェクトが存在しない場合は本日の運用日に相当する運用日管理情報は表示されません。
    [未来の運用日管理情報を表示する]
    未来のプロジェクトをMM/DD(未来の日付)フォルダ配下に分類します。チェックしていない場合、または未来のプロジェクトが存在しない場合は未来の運用日に相当する運用日管理情報は表示されません。
  2. 分類して表示させたいフォルダをチェックして、[OK]ボタンをクリックします。

    → 設定したフォルダ単位にプロジェクトが分類表示されます。

プロジェクトの分類表示に関する注意


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