Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド Windows編 - Windows(R)共通 - |
目次
索引
![]() ![]() |
第4章 MSCSシステム固有の手順 | > 4.2 資源の共有ディスクへの移動 |
2ノード相互待機の場合に資源を移動する方法を説明します。
以下の構成で資源を移動すると想定して、移動例を説明します。
サブシステムごとに資源を別々の共有ディスクへ移動します。例えば、サブシステム1とサブシステム2を作成した場合は、以下の資源を移動します。
ノードaおよびノードbのそれぞれで、サブシステム1用の共有ディスクとサブシステム2用の共有ディスクへ資源を移動します。
資源の移動例を説明します。サブシステム1に対しては、グループ“OperationMGR1”が、サブシステム2に対しては、“OperationMGR2”が登録されており、サブシステム1の共有ディスクは“z:”、サブシステム2の共有ディスクは“y:”に作成されているものとします。また、サブシステム1の資源は、“z:\omgr1”に、サブシステム2の資源は、“y:\omgr2”に移動するものとします。
ノードaで以下の作業を実施します。
登録直後は、グループがオフラインになっていますので、登録後しばらくしてから、いったんグループをオンラインにし、その後オフラインにしてください。
移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指定します。
[所有者]がノードaになっていれば、この作業は必要ありません。
[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下のサービスを停止します。
“Systemwalker MpJobsch”のサービスを止めるかどうか確認するダイアログボックスが表示されるので、[OK]ボタンを押します。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。同様に、サブシステム2用の共有ディスクをオンラインにします。
ノードbでは、この作業は必要ありません。
共有ディスク“z:”の\omgr1配下にカレンダ制御情報用のディレクトリ\mpjmcal\sys1を作成する例:
z:\omgr1\mpjmcal\sys1
共有ディスク“y:”の\omgr2配下にカレンダ制御情報用のディレクトリ\mpjmcal\sys2を作成する例:
y:\omgr2\mpjmcal\sys2
例:
calregpath.exe -add -sys 1 -pm -p z:\omgr1\mpjmcal\sys1
サブシステム2の共有ディスクのディレクトリをcalregpathコマンドで登録します。ノードaでは、サブシステム2は待機系のため、オペランド“-pm”でカレンダ制御情報を共有ディスクに移動する必要はありません。
例:
calregpath.exe -add -sys 2 -p y:\omgr2\mpjmcal\sys2
後述するノードbでの手順のときは、コマンドのオペランドを変更します。
データベースディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Managerの環境設定で実施します。
[Systemwalker Operation Manager]−[環境設定]−[環境設定]を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでサーバに接続し、表示される[接続先サブシステムの指定]ウィンドウで、サブシステム番号“1”を選択します。
→[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウが表示されます。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィンドウでは、[ホスト名]に、ノードaの物理IPアドレスを指定してください。
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。
[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックします。後述するノードbの手順のときは、チェックする必要はありません。
スプールディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Managerの環境設定で実施します。
[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。
6.および7.の手順の、“サブシステム1”を、“サブシステム2”に読み替えて作業してください。このとき、以下の指定も読み替えてください。
例:
y:\omgr2\mpjobsch\jobdb2
例:
y:\omgr2\mpmjessv\mjespool2
データベースディレクトリの移動は、stemsetdbpath クラスタ用DBディレクトリ変更コマンドで実施します。
サブシステム1のデータベースディレクトリを共有ディスクに移動します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr1\mpstemsv -r -sys 1
サブシステム2のデータベースディレクトリの登録情報を変更します。
例:
stemsetdbpath.exe y:\omgr2\mpstemsv -r -n -sys 2
後述するノードbの手順のときは、以下のようにコマンドを入力します。
例:
stemsetdbpath.exe z:\omgr1\mpstemsv -r -n -sys 1 stemsetdbpath.exe y:\omgr2\mpstemsv -r -sys 2
stemsetdbpath コマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。同様に、サブシステム2用の共有ディスクをオフラインにします。
ノードbで、資源を移動します。
上記2.から9.の作業をノードbについて実施します。ただし、以下の点を読み替えてください。
サブシステム2の共有ディスクのディレクトリを登録します。
calregpath.exe -add -sys 2 -pm -p y:\omgr2\mpjmcal\sys2
サブシステム1の共有ディスクのディレクトリを登録します。ノードbでは、サブシステム1は待機系のため、オペランド“-pm”でカレンダ制御情報を共有ディスクに移動する必要はありません。
calregpath.exe -add -sys 1 -p z:\omgr1\mpjmcal\sys1
目次
索引
![]() ![]() |