Symfoware Parallel Server 概説書
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第2章 Symfoware Parallel Serverのアーキテクチャ

2.1 Symfoware Parallel Serverの処理方式の概要

Symfoware Parallel Serverは、独自の並列処理アーキテクチャを採用することにより、大量データの高速検索処理を実現します。そのため、セントラルデータウェアハウスからデータマートへ大量データを高速に取り出す処理に優れた性能を発揮します。データ処理における代表的な並列処理アーキテクチャを、以下に示します。

■並列処理データ量の均等化

◆データの均等格納

データの読込み処理の時間を短縮するために、大量データを複数のディスクに分散配置し、各ディスクにデータを均等格納します。これにより、読み込むデータ量が均等化され、短時間でデータを読み込むことができます。

◆データ処理量の均等化

データの処理時間を短縮するために、CPUで処理するデータ量を調整し、各CPUが受け持つ仕事量を均等化します。これにより、CPU処理に掛かる負荷が均等化され、短時間で処理を完了することができます。

■SQL処理の完全並列動作

SQL処理のデータベースアクセスから検索結果を作成するまでの全処理工程を並列に実施して、SQL処理を高速に行っています。さらに、SQL処理の各処理工程をパイプライン方式で同時走行させ、SQL処理をより早く終了させる制御を行っています。

 

Symfoware Parallel Serverの処理方式について、“図:Symfoware Parallel Serverの処理方式”に示します。

[図:Symfoware Parallel Serverの処理方式]


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